「エチケット」の意味とは?マナーとの違いやワインとの関係も解説

感染症が流行している時期は、マスクを着用する・忘れたときはハンカチなどで口をふさぐ「咳エチケット」が重要視されます。このように身近な「エチケット」ですが、意味やマナーとの違いが曖昧な人も多いかもしれません。しっかり把握しておきましょう。また、ワインとの関係も解説します。

「エチケット」の意味

「エチケット」の意味とは「礼儀作法」

エチケットには主に2つの意味があります。一般的に使われる意味は「礼儀作法」です。

「礼儀作法」は「相手への敬意を正しい言動で示すこと」という意味を持ちます。「エチケット」はその中でも「迷惑をかけない」「他人を不快にさせない」という意味合いが強い言葉です。

ワインの「エチケット」は「ボトルに貼るラベル」

「エチケット」の2つめの意味は「ワインに貼るラベル」のことです。ラベルをフランス語で表したものがエチケットです。

ワインのエチケットには、名称や生産国、容量、ぶどうの品種、アルコール度数など、多くの情報が記載されています。また、おしゃれなデザインで消費者の関心を集めるエチケットもあります。

「エチケット」の語源はフランス語の「荷札」

「エチケット」の語源はフランス語の「荷札(etiquette)」だと言われています。
フランスでは宮廷に招待された客のふるまい方を札に記載していたため、礼儀作法の意味で使われるようになりました。

ワインの荷札が語源という説もあります。ワインを輸送する際に、作業員が荷札通りのワインを運んでいるかチェックされていました。正確な仕事ぶりから転じて、礼儀作法の意味になったと考えられています。

「エチケット」の使い方と例文

「エチケットを守る」とは「周囲に迷惑をかけないようにする」

「エチケットを守る」とは「一緒に過ごす相手や周囲の人に迷惑をかけないようにする」という場面で使われます。気遣いを忘れなければ誰でもできる内容に使われることが一般的です。

例文
部活の後は汗でにおいがひどいので、エチケットを守るために汗拭きシートを使っている。
(汗のにおいで周囲の人に迷惑をかけないように、汗拭きシートを使う)

「咳エチケット」とは「マスクなどを使い咳で病気を広げないようにする」

「咳(せき)エチケット」とは、咳やくしゃみの飛沫(ひまつ)で病気を広げないようにすることです。主に以下の3つの方法が咳エチケットだとされています。

咳エチケット
  • マスクをつける。
  • ティッシュやハンカチで口・鼻を覆う。
  • 袖や肘の内側で口・鼻を覆う。

手で口を覆うことは、あまり推奨できないようです。「すき間から飛沫が飛び散りやすい」「ウィルスがついた手で物を触ってしまう」のが理由となります。手を使ってしまった場合、すぐによく洗いましょう。

例文
咳エチケットを守るためにマスクをしている。

「エチケット袋」とは「嘔吐する際に使う袋」

「エチケット袋」は、嘔吐(おうと)してしまう際に、吐いたものを受けるための袋のことです。乗り物酔いをしやすい長距離バスには、最初から備え付けられていることがあります。

「エチケット」は商品名に使われることもあります。におい対策や衛生管理、身だしなみなどの「周囲を不快にしないための道具」の商品が多いようです。

「エチケット」と類語

「エチケット」の類語は「マナー」

エチケットの類語は「マナー」です。マナーもエチケットと同じで「礼儀作法」のことです。

具体的な違いは、諸説あるほど微妙なものになっています。有力なのは「対象が違う」という説です。例えば「咳エチケット」の対象は周囲にいる人、ビジネスマナーの対象は会社という集団だと考えられます。

  • 「対象が違う」という説
    エチケットの対象:「周囲にいる人」「特定の相手」
    マナーの対象:「社会」「集団」
  • 「礼儀と作法のどちらを重視しているかで違う」という説
    ここでは礼儀を「心に寄り添い相手を尊重するための行動」、作法を「文化を元にした人付き合いの技術」としています。
    どちらをエチケットとするかは人によって違います。

英語の「エチケット(etiquette)」の意味

「etiquette」は柔軟な対応が求められる「洗練された礼儀作法」

英語でも「エチケット(etiquette)」は使われますが、日本とは意味合いが少々異なります。「etiquette」は「柔軟に対応する必要がある洗練された礼儀作法」です。

例えば、社会人としての礼儀を英語では「business etiquette」と表現します。状況によって対応を変える必要がある複雑な決まりのため、日本語のように「ビジネスマナー」とは言いません。

なお英語のmanner(マナー)は、子どもでも分かるような基本的な礼儀作法を意味します。会話で使われるのは複数形(manners)です。

まとめ

「エチケット」の意味は「礼儀作法」です。ワインのラベルという意味もあります。マナーとの違いは諸説ありますが「対象が違う」というものが有力です。

「エチケット」にはさまざまな種類があり、相手によって正解が変わることもあります。悩んだときは相手の立場になって「迷惑ではないか」と想像するとよいでしょう。

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「いず あむ」と読みます。 一般事務、営業事務としてビジネスメールを送信する機会が多くありました。複雑な事柄でも、分かりやすく説明することを目標としております。