ドイツのソーセージの食べ方とは?種類や調理法・ご当地名物も紹介

ドイツと聞いてソーセージを思い浮かべる方も多いはず。確かにドイツ人はソーセージが大好きで、全国各地に特徴のあるソーセージがあり、その種類は1500種類以上とも言われています。

今回は、ドイツ語でのソーセージの呼び方や種類と調理法、特定の地域での食べ方まで、ドイツでも特に有名なソーセージを選んで紹介します。

※この記事の担当:Light1(ドイツ在住歴12年。ドイツの長い夏とドイツワインが好き)

ドイツでのソーセージの呼び方と歴史

ソーセージはドイツ語で「ヴルスト」

ソーセージはドイツ語で「ヴルスト(Wurst)」で、「ヴ」の音にアクセントを置きます。ソーセージのサイズが小さくなると「ブルストフェン(Würstchen)」と呼び名が変わります。

ソーセージの長い歴史と「フランクフルト」

ドイツでのソーセージの歴史は古く、何百年も続いていると言われています。室温でも肉類を長期保存できるための人間の知恵が生み出した食品で、ドイツ国内で様々なソーセージが作られていてその種類は約1500種類以上だと推定されます。

日本で知られる「フランクフルト」というソーセージの呼び名は、ドイツの都市フランクフルト産「フランクフルター・ヴルストフェン(Frankfurter Würstchen)」に由来しています。

ドイツでのソーセージの食べ方とは?

焼いたソーセージはパンにはさんで食べる

ドイツでのソーセージの食べ方は三つあります。

一つはソーセージを炭火やフライパンで焼いて食べる方法です。屋台やインビス(軽食屋)、肉屋の店先などでは焼いたソーセージをブロットシェン(Brötschen)と呼ばれる手のひらサイズの丸いパンにホットドッグのようにはさんで食べられます。

ケチャップやマスタードをたっぷりかけて食べられますが、おすすめはマスタードです。日本のからしのように辛みが強くなく、独特の風味でソーセージの味を引き立ててくれます。

茹でたソーセージはお皿に乗せて

茹でたソーセージはお皿に乗せて食べられるのが一般的です。屋台などでは20センチほどの細身のソーセージを丸ごと乗せてくれますが、食べるときは手づかみでかぶりつくのがマナーです。

きれいな立ち振る舞いの紳士淑女もかじりついていますので、遠慮なくガブッと食べましょう。

スライスしてパンに乗せる

ソーセージの中には調理することなく薄くスライスするだけで食べられるソーセージもあります。そのようなタイプのソーセージはパンに乗せて食べられます。

サンドイッチにしてもいいですし、ドイツでは夕食にこのタイプのソーセージとチーズをパンに乗せていただきます。

ソーセージの種類と調理法

ソーセージの調理法は、ソーセージの種類によって決まります。焼いて食べるためのソーセージや茹でて食べるためのソーセージなど、ソーセージを選べば調理の仕方も自然と決まってきます。

ここでは、ソーセージの中でも特に有名なものを調理法別に紹介します。

焼くタイプのソーセージは香ばしく香り高い

炭火やフライパンで焼いて食べるソーセージ「ブラットヴルスト(Bratwuerst)」と呼ばれます。ソーセージの皮は薄く焼くと香ばしく香りが高くなり、親指2本分ほどの太いものから細くて小ぶりなものまでさまざまな種類のソーセージがあります。

その中でも有名なのがチューリンゲン産の「チューリンガー(Thüringer Rostbratwurst)」とニュルンベルグ産の「ニュルンベルガー(Nürnberger Rostbratwurst」」です。どちらも小ぶりで、独特のスパイスが効いています。

茹でるタイプのソーセージはパリッとした皮で中はジューシー

茹でて食べるタイプのソーセージは「ブリューヴルスト(Bruehwurst)」と呼ばれて、生肉にスパイスなどを加えた後に茹で上げたソーセージです。皮はパリッとしていて中がジューシーで、日本で市販されているソーセージはこのタイプのものが多いでしょう。

調理の仕方は鍋に水を沸騰させて、火を止めてからソーセージを投入して待つこと約10分。茹でる必要はありません。

人気の茹でるタイプのソーセージには、ボックビールのために作られた「ボックヴルスト(Bochwurst)」や「フランクフルター・ヴルストフェン(Frankfurter Würstchen)」があります。

スライスするだけのソーセージは種類が多い

スライスしてすぐに食べられるタイプのソーセージには、前述した「ブリュ―ヴルスト」のほかに「ローヴルスト(Rohwurst)」と「コッフヴルスト(Kochwurst)」の3種類があります。

「ローヴルスト」は生のソーセージという意味で、生肉にスパイスや脂身を加えて作られたソーセージです。また「コッフヴルスト」は意訳すると「料理したソーセージ」になるのですが、あらかじめ加熱した肉を用いて作られたソーセージです。

全国的に知られているソーセージには次のようなものがあります。

「ブリュ―ヴルスト」系

  • 「ビアヴルスト」:意訳は「ビールソーセージ」。ビールに合うソーセージとして作られました。
  • 「レバーケーゼ」:意訳は「レバーチーズ」。チーズのようにまったりとした食感で、かつてはレバーが入っていたそうですが、現在、主流のものにはレバーもチーズも入ってません。

「ローヴルスト」系

  • 「メットヴルスト」:生の豚肉のソーセージ。ネギトロのような味。
  • 「サラミ」:脂肪分が多いもの少ないもの、粗びきのものなど種類が豊富。

「コッフヴルスト」系

  • 「レバーヴルスト」:レバーペーストのこと。レバーの臭みが少なく食べやすいです。
  • 「ブルートヴルスト」:赤い色が印象的な血入りのソーセージ。濃厚なお味です。

ご当地名物のソーセージ

カレー粉をかけて食べる「カレーヴルスト」

焼いたソーセージにケチャップとカレー粉をかけて食べるのが「カレーヴルスト(Currywurst)」です。カレーヴルストは立ち食いソバの感覚で、小腹の空いたときのおやつや軽食として、屋台の前の路上で立ったまま食べるというのが一般的な食べ方です。

「カレーヴルスト」の発祥の地はベルリン説とハンブルク説があり、どちらも元祖だと譲らず、この論争は数十年にわたり続いていて現在でも決着はついていません。

「ヴァイスヴルスト」は皮をむいて食べるソーセージ

ミュンヘン名物が「ヴァイスヴルスト(Weißwurst)」で、名前のとおり白いソーセージです。甘みの強いマスタードと一緒にいただくのですが、ソーセージの皮は食べません。ミュンヘンっ子は、ナイフとフォークを器用に使いながらソーセージの皮をむきます。

「ヴァイスブルスト」のお供には紐を結んだような形をしたパン「プレッツェル」も忘れずに。定番の組み合わせです。

お土産にソーセージを持って帰れる?

ソーセージは持ち込み禁止!

ソーセージは日本国内への持ち込みが禁止されています。空港の免税エリアにも瓶入りや缶入りのソーセージが売っていますが、日本の動物検疫所がソーセージなどの肉製品の海外からの持ち込みを禁止しているので国内には持ち込めません。

検査証明書を持っていれば持ち込み可ですが難しい

ソーセージを購入したときに検査証明書を発行してもらい、日本の到着時に動物検疫所で検査を受けて許可を受ければソーセージを国内に持ち込めます。

しかし検査証明書を個人で入手することは難しいため、ソーセージは日本に持って帰ろうとは思わずに、ドイツにいる間にたくさん食べるのがいいでしょう。

まとめ

ドイツのソーセージは種類も多く、ドイツ人でも全種類を制覇するのは難しいと思われます。数日のドイツ旅行なら、地元の人に人気の屋台やスタンドのソーセージなら保証付き。きっと美味しいソーセージを食べられるでしょう。