「おみあし(おみ足)」の意味と使い方は?「うで」の言い回しも

「おみあし(おみ足)」は「おみあしを楽にして下さい」「おみあしに合う靴」というように使われます。しかし、なぜ「みあし」ではないのか、と疑問に思ったことはありませんか?

ここでは「おみあし」の意味と使い方をはじめ、うでやあたまについても紹介します。

「おみあし(おみ足)」の意味とは?

「おみあし」の意味は敬意を示したい相手の「足」のこと

「おみあし」とは、敬意を表す相手の「足」を示す言葉で、相手の「足」に対して敬いの気持ちを持って使われます。たとえば、目上の人や恩師、上司、取引先の関係者、またサービス業においては顧客やVIPに対して、最高に丁寧な意味合いで使われます。

「おみあし」は漢字で「御御足」と書く

「おみあし」は漢字で「御御足」と表記します。

そもそも「御」とは、漢語における「御」の呉音に由来する言葉です。もともと「車を走らせること」という意味で使われていましたが、次第に皇帝や地位・身分の高い人に関するものごとに「御」を付けるようになりました。それ以来「敬語」を意味する接頭語として使われるようになった、という背景があります。

つまり、敬意を表す「御」に「御足(みあし)」を付けたのが「御御足」です。

「おみあし」が「おあし」ではない理由は?

「おあし」は古語で「お金」の意味

「おみあし」が「おあし」ではない理由は、「おあし」がかつて「お金」の意味で使われていたからです。「おあし」は古語で「銭(ぜに)」を表し、「御足」と書いていました。その「おあし」に尊敬の接頭語「御(お)」を使うと、相手のお金に敬意を示すことになってしまいます。

それでは「みあし」とは、そもそもどのような意味があるのでしょうか?

「みあし」は高貴な人物の「足」のこと

多少ややこしくなりますが、前述したように「御足」を「銭」意味する「おあし」と読まず「みあし」と読むことがあります。「みあし」は神や天皇・皇族など「高貴な人物の足」を表す言葉として使われていました。

その「みあし」に丁寧語としての「御」を付けたのが「おみあし(御御足)」です。

わかりやすい例の一つに、祭礼でかつぐ「おみこし(御神輿)」があります。「おみこし」の「こし(輿)」は天皇が乗り物ととして使っていたものですが、神が乗るものを表す「神輿」としても使われるようになりました。

その「みこし」に現代の丁寧語「御」を加えたものが「おみこし」です。そのため「御神輿」を「御御輿」と書くこともあり、どちらでも正しい表記となります。

「おみあし」の使い方のあれこれ

「あみあし」は現代では男性に対して使うこともある

「おみあし」は基本的には女性が使う言い回しですが、現代では女性のみならず、男性にも使われている言葉です。

「おみあし」は、天皇や貴族の足を表す「御足」をさらに丁寧に表した言葉であるため、もともと相手への手厚い心持ちや謙虚な態度を示す言葉として用いられていました。その名残もあり、「おみあし」は主に女性が好んで使っていたということが挙げられます。

繰り返しますが、「おみあし」は女性特有の言い回しではなく、男性も使える性差ない言葉となります。

「おみあし」を「オミアシ」とカタカナで強調することも?

「おみあし」は通常「おみ足」、または小説や文学書などで「御御足」と表記しますが、カタカナで「オミアシ」「オ・ミ・ア・シ」などと表記すると、また違ったニュアンスを醸し出すことができます。

「オミアシ」については、フットサルのチーム名の一部としても使われていますが、言葉そのものにインパクトがあり、脳裏に残るのが特徴でしょう。

体の部分で言うなら「カラダ」「アタマ」など、あえてカタカナを使って書籍のタイトルや商品名で活用することもあります。「オミアシ」をはじめ、カタカナ語が与える効果は絶大です。

「おみあし」を使った例文

  • 笑顔が印象的ですが、おみあしも綺麗が方ですね。
  • おみあしにお怪我はありませんか?
  • このサンダルがおすすめですが、おみあしにフィットしますでしょうか?
  • どうやら、おみあしの甲の部分が腫れているようですね。

「おみあし」の他「うで」「あたま」「かみ」は何という?

「お(御)」を付ければよいというものではない

「おみあし」があるというなら、その他、体の部分を表す丁寧な呼び方もあると思いませんか?

しかし、体の部分の名称に「お(御)」を付けても、意味が通じないものや、言いにくいものは案外多くあります。たとえば、「おへそ(臍)」「おなか(お腹)」「おせなか(お背中)」などは一般的に使われますが、腕を「おうで」頭を「おあたま」髪を「おかみ」のように使うのは非常に不自然です。

つまり、「おみあし」のように、何でも尊敬の接頭語「お」を付ければよいということではない、と解釈できます。

「おみあし」と同類の表現「みうで」「おつむり」「おぐし」

「おみあし」とは非常に美しい響きのある表現ですが、その他、敬う相手の体の部分を示す時に使う表現には、以下が挙げられます。

敬う相手の体の部分を示す表現

  • 腕:御腕(みうで)
  • 頭:御頭(おつむり)
  • 髪:御髪(おぐし)

中でも「御腕」に関しては「おみうで(御御腕)」と言うこともあります。ビジネスシーンやフォーマルな席で、相手を褒めたり、敬意を密かに示す時にも効果的に活用できます。併せて覚えておきましょう。

まとめ

「おみあし」の意味は敬意を表す人の足を指す言葉で、「おみ足」「御御足」などと表記することができます。「おみあし」は女性特有の言い回しとして知られていますが、実際には男性も使える性差の無い共通語の一つです。

「おみあし」と言われて、嫌な気分になる人はおそらくいないでしょう。ぜひ、敬う相手に対し「おみあしが美しいですね」「おみあしはお疲れではないですか?」などというように使ってみて下さい。