「能率」の意味は?使い方や類語「効率・生産性」との違いを解説

「能率」とは、一定時間内で行うことができる作業量のことで、仕事をする上で重要なことのひとつです。他にも「能率」という言葉は、スピーカーのスペックを表すのにも使います。

今回は、「能率」の意味や使い方と例文、能率の計算について解説。類語である「効率」や「生産性」との違いについても紹介します。

「能率」の意味とは?

「能率」とは「一定時間内に行える物事の量」のこと

「能率(のうりつ)」とは、一定の時間内に行うことのできる物事の量のこと。「能」には「なしとげるはたらき」や「物事をする力」という意味があり、「率」は「割合」や「可能性」という意味の言葉です。

仕事などで、一定の時間内に処理できる作業の量のことを「能率」といい、「能率が高い」や「能率が上がった」などと表現します。

「能率」の使い方と例文

「能率」は同じ時間で成果が変化した場合に使う

「能率」は、時間や日数は同じでも成果が変化したことを表現する時に使う言葉。一時間で処理できる作業が10個だった人が、翌週には一時間で15個作業ができた場合、「能率が上がった」と表現します。

他に「能率を上げる」や「能率が悪い」「能率が落ちる」などの言い回しがあります。

スピーカーの「能率」とは音量レベルのこと

オーディオスピーカーのスペックを表す「能率」とは、主にスピーカーの音量レベルのことをさします。

スピーカーに1Wの信号を入力し、1m離れた場所で測った音量をdBという単位で表示します。この値が高いか低いかで「スピーカーの能率」が高いか低いかを表しています。

スピーカーの能率が高いか低いかだけでは音の良し悪しは決められるものではありませんが、必要な周辺機材の選択にはかかせない情報のひとつです。

「能率」を計算して数字で表す

仕事などで「作業能率」を計算して作業の予定数と実際の作業数を比べれば、予定よりも能率がどのくらい高くなったのか、それとも落ちたのかが一目瞭然。作業管理に役立ちます。

作業能率の計算式

作業能率=予定作業数÷実際の作業数

例えば一日100個の作業を予定していたものが、ある日の作業完了数が90個だったとします。この場合の「作業能率」は「90%」となり、予定よりも能率が低かったと言えます。

「能率」を使った例文

  • 先月よりも今月の方が仕事の能率が高いのは、作業に慣れたからでしょう。
  • 疲れがたまっているのか仕事の能率が落ちた。
  • しっかりと休憩時間を取ることで、作業能率が上がりますよ。
  • なぜ能率が悪いのかを把握するのは仕事をする上で必要なことだ。
  • 仕事の能率を上げるために、毎日のTODOリストを手帳に記入している。

「能率」の類語は?

「効率」は「労力に対する成果の割合」

「効率(こうりつ)」にはふたつの意味があります。ひとつは、機械の仕事量と使ったエネルギーの割合という意味。もうひとつは、使用した労力や金額に対して得られた成果の割合という意味です。「効」は「ききめ」や「力を出した結果」という意味の言葉。労力や金額など使用した物事に対してどれだけの成果が得られたのかを「効率」といいます。

「能率」は時間や日数などに対する作業の量をさすのに対し、「効率」は金額や労力など使用したエネルギーに対する成果の割合をさしています。

例文
  • いつもよりも集中できる環境だったので、効率よく作業できました。
  • ミスが多いと後から修正が必要になるため効率が悪い。

「生産性」は「投入した労力や金銭の貢献度」

「生産性」とは、一定の期間に生産された物と、生産するために使われた労力や金銭の比率のこと。生産された物を生産するために使われたものの量で割った数で表します。生産性が高いと投入した労力や金銭などの貢献度は高いということです。

「能率」は一定の時間に行うことのできる物事の割合のことですが、「生産性」は生産された物の量には関係なく、一定の期間に生産された物に対して使われた労力や金銭などの割合のことをさしています。

例文
  • 生産性を上げるために、機能の充実した機械を購入するべきだ。
  • 投入する労力が少なく成果が大きい状態を生産性が高いと言います。

「能率」の英語表現は?

「能率」は英語で「efficiency」

「能率」の英語表現は「efficiency」が当てはまります。「能率」と「効率」は日本語ではニュアンスが違いますが、英語では「能率」と「効率」のどちらも「efficiency」で表現します。

まとめ

「能率」とは、一定期間内で行うことができる作業の量をさす言葉。同じ一定時間内で処理できる仕事が増えれば「能率が上がった」など、ビジネスシーンでもよく使う表現です。

類語の「効率」は、使用した労力や金銭に対して得られた成果の割合のことで、どれだけの成果が得られたのかを表します。同じく類語の「生産性」とは、生産したものに対する投入した労力や金銭の比率であり、投入した労力や金銭などの貢献度を表します。

ビジネスにおける「能率」を把握することは、仕事をスムーズに進めるためにも重要なことです。