「水を得た魚」の意味とは?正しい読み方や類語・例文も解説

「水を得た魚(みずをえたうお)」とは「適した環境で生き生きするさま」を意味することわざです。読み方が分からず「みずをえたさかな」と読んでしまう人もいるのではないでしょうか?この記事では「水を得た魚」の正しい読み方や例文、類語・対義語を解説します。くわえて「水を得た魚」の英語表現も解説しましょう。

「水を得た魚」の意味・読み方とは?

「水を得た魚」の意味は「生き生きするさま」

「水を得た魚(みずをえたうお)」とは「その人に適した場所で、生き生きと活躍することの例え」を意味することわざです。魚が水中で要領よく泳ぎまわるように、その人に適した環境や分野で力を発揮することを表します。

「水を得た魚」の読み方は「みずをえたうお」

「水を得た魚」の読み方は「みずをえたうお」です。「魚」は「さかな」とも読むことから「みずをえたさかな」と読まれることもありますが、誤用のため注意しましょう。

ちなみに「魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)」や「猫の魚辞退(ねこのうおじたい)」のように、ことわざでは「魚」を「うお」と読むことが多くあります。

「水を得た魚」の語源は『三国志』にある

「水を得た魚」の語源は『三国志』にあります。武将・劉備(りゅうび)と軍師・諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)の密な関係を、古株の関羽(かんう)と張飛(ちょうひ)が嘆きます。

その嘆きに対し劉備は「わたしと孔明は魚と水のように切り離せない仲だから、不満を口にしないでくれ」と言ったのです。上記のやりとりから、魚は水があれば本来の力を発揮できるとして「適した環境で生き生きと活躍する」という意味で使われるようになりました。

「水を得た魚」の使い方と例文

「水を得た魚」はポジティブな状況で使う

「水を得た魚」は良い意味の言葉として、ポジティブな状況で使われます。仕事や日常生活で、得意なことを行って生き生きと活躍する人に対して使いましょう。

例文

虫の話題になったとたん、Aさんは水を得た魚のごとく話しだした。

例文の場合、Aさんが昆虫に関する話題を得意としていることから、生き生きと話しだしたことを意味します。

「水を得た魚のように」と表す

「水を得た魚」は「水を得た魚のように」や「水を得た魚のごとく」のように表します。「水を得た魚のように」と「水を得た魚のごとく」はどちらも同じ意味で、比喩として使われます。生き生きしている様子を「水を得た魚」で例える状況で、使用しましょう。

例文

・コントローラーを手にした彼は、水を得た魚のようだった。

・水を得た魚のごとく、勢いよく駆けだした。

「水を得た魚」を使った例文

  • 普段無口な彼女だが、絵の話題になると水を得た魚のように喋りだした。
  • 彼が水を得た魚のようになるのは、当然のことだった。
  • 水を得た魚のようになる様子が、安易に想像できた。

「水を得た魚」の類語・対義語とは?

「水を得た魚」の類語は「魚の水を得たるが如し」

「水を得た魚」の類語には「魚の水を得たるが如し(うおのみずをえたるがごとし)」が適しています。「魚の水を得たるが如し」には2つの意味があり、1つ目が「離れることができない親密な関係のたとえ」を、2つ目が「苦しい環境から脱し、適した環境で活躍するたとえ」を意味します。

「魚の水を得たるが如し」の2つ目の意味が「水を得た魚」と共通しているため、類語に当てはまるのです。また、「魚の水を得たるが如し」の元となった漢文「如魚得水」を、四字熟語として「如魚得水(さかなのみずをえたるがごとし)」の形で使用することもあります。

例文

・魚の水を得たるが如し、彼の活躍はすごかった。

・魚の水を得たるが如しとは、先ほどの彼女のようなことを指すのだろう。

「水を得た魚」の対義語は「陸へ上がった河童」

「水を得た魚」と反対の意味をもつ言葉(対義語)には「陸へ上がった河童(おかへあがったかっぱ)」が適しています。「陸へ上がった河童」とは「環境が変わって無力になること」を意味することわざです。

「水を得た魚」は環境がかわって生き生きすることを意味しますが、「陸へ上がった河童」は環境がかわって無力になることを意味するため、対義語に当てはまります。「陸」は「りく」とも読めるため、「りくへあがったかっぱ」と読まないよう注意しましょう。

例文

・狙撃を得意とする彼に近接戦闘をやらせても、陸へ上がった河童になるだけだ。

・実績をかわれて引き抜かれた彼だが、新しい部署では陸へ上がった河童のようだ。

「水を得た魚」の英語表現とは?

「水を得た魚」は英語で「In one’s element」

「水を得た魚」の英語表現には「In one’s element」が適しています。「In one’s element」とは「自分に適した場所にいる」や「本領を発揮する」を意味する表現です。「Element」は「要素」や「成分」を意味する単語ですが、「One’s(その人の)」や「My(わたしの)」を加えることで「その人・自分に適した環境」という意味で使用できます。

例文

You’re in your element.

意味:水を得た魚のようだね。

まとめ

「水を得た魚」とは「適した環境で生き生きと活躍するさま」を意味することわざです。『三国志』で劉備がはなった言葉が由来しており、「水を得た魚のように」や「水を得た魚の如く」のように使用します。

類語には「魚の水を得たるが如し」が当てはまるため、言い換えてみましょう。

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大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。