「ごまめの歯ぎしり」の意味とは?由来や使い方・類義語も解説

「ごまめの歯ぎしり」とは「弱者が悔しがること」を意味することわざです。「力のない者」を「ごまめ」に例えていますが、そもそも「ごまめ」とは何か?という方もいるでしょう。この記事では「ごまめの歯ぎしり」の由来や使い方の例文、類義語を解説します。

「ごまめの歯ぎしり」の意味とは?

「ごまめの歯ぎしり」の意味は「弱者が悔しがること」

「ごまめの歯ぎしり」とは「力のない者が無駄に腹を立て、悔しがること」を意味することわざです。影響力や実力のない者が強者に対して腹を立てたり、現状を嘆いて悔しがったりすることを表します。

「ごまめの歯ぎしり」は漢字で「鱓の歯ぎしり」

「ごまめの歯ぎしり」を漢字で表すと「鱓の歯ぎしり」となります。「鱓」という漢字は「ごまめ」と読むほかに「うつぼ」とも読みます。「うつぼの歯ぎしり」と読み間違えないよう、注意しましょう。

「ごまめの歯ぎしり」の由来は「イワシ」にある

「ごまめの歯ぎしり」の由来は「イワシ」にあります。「ごまめ」とは「カタクチイワシ」というイワシの一種を干した食べ物です。

小さなイワシがさらに乾かされている様子から、「ごまめ」が「力のない者」という意味で使われるようになりました。

「ごまめの歯ぎしり」の使い方と例文

力のない者を表す状況で使う

「ごまめの歯ぎしり」は力のない者が悔しがり、腹を立てる状況で使用します。また、弱者がいくら嘆いても、強者へはなんの痛手にもならないことから「どれほど騒ぎ立てても無駄であること」の例えとしても使用できます。

「ごまめの歯ぎしりにすぎない」のように表す

「ごまめの歯ぎしり」は「ごまめの歯ぎしりにすぎない」や「ごまめの歯ぎしりだ」のように使用します。「○○にすぎない」という表現は「それ以上のものではない」「ただ○○であるだけ」を意味します。「ごまめの歯ぎしり」に当てはめると、「ただ力のない者が悔しがっているだけ」であってそれ以上のものではないことを表します。

例文

・わたしが腹を立てたところで、ごまめの歯ぎしりにすぎないと思っているのだろう。

・何をわめこうが、結局はごまめの歯ぎしりだ。

「ごまめの歯ぎしり」を使った例文

  • わたしの意見を聞いてくれと主張したところで、ごまめの歯ぎしりでしかない。
  • 社長に対して一社員の彼が進言しても、所詮はごまめの歯ぎしりなのだ。
  • 言いたくなる気持ちも分かるが、ごまめの歯ぎしりはみっともないぞ。
  • どれほど悔しがったところで、ごまめの歯ぎしりにしかならない。

「ごまめの歯ぎしり」の類義語とは?

「ごまめの歯ぎしり」の類義語は「蟷螂の斧」

「ごまめの歯ぎしり」の類義語には「蟷螂の斧(とうろうのおの)」が当てはまります。「蟷螂の斧」とは「弱者が強者へ立ち向かうこと」「はかない抵抗」を意味することわざです。「蟷螂」とは「カマキリ」を意味しています。自分よりも大きな車に対して、前足をあげて威嚇している様から「はかない抵抗」という意味で使われるようになりました。

「ごまめの歯ぎしり」と「蟷螂の斧」は、どちらも「無駄であることの例え」として使われるため、類義語に当てはまるのです。「蟷螂」は「かまきり」とも読めることから、「かまきりのおの」と読まないよう注意しましょう。

例文

・蟷螂の斧とは、まさに今の自分のような状況を言うのだろう。

・社内の風潮が変わることを望んだが、所詮は蟷螂の斧だった。

「石亀の地団駄」への言い換えも可能

「ごまめの歯ぎしり」は「石亀の地団駄(いしがめのじだんだ)」へ言い換えることも可能です。「石亀の地団駄」は「雁が飛べば石亀も地団駄(がんがとべばいしがめもじだんだ)」を略したことわざで、「自分の力量を考慮せず他をまねても、限度があること」を意味します。

自分の力量や身のほどをわきまえず、他人をただうらやむことの愚かさを戒める状況で使用しましょう。

例文

・他人を羨むことは大概にしなさい。石亀の地団駄とも言うだろう。

・今の彼はまさに石亀の地団駄だ。

「ごまめの歯ぎしり」の英語表現とは?

「ごまめの歯ぎしり」は英語で「Impotent rage」

「ごまめの歯ぎしり」の英語表現には「Impotent rage」が適しています。「Impotent rage」とは「どうしようもない怒り」「無力の怒り」を意味する表現です。無力な者や、怒ったところでどうすることもできない者が、腹を立てて悔しんでいる状況で使用しましょう。

例文

After all it is impotent rage.

意味:所詮はごまめの歯ぎしりだ。

まとめ

「ごまめの歯ぎしり」とは「力のない者が無駄に腹を立て、悔しがること」を意味することわざです。漢字では「鱓の歯ぎしり」と書くものの、「鱓」は常用漢字外であることや「うつぼ」とも読むことから、平仮名での表記が多く見られます。

類義語には「蟷螂の斧」や「石亀の地団駄」が当てはまるため、「ごまめの歯ぎしり」以外の表現を使いたい場合は言い換えが可能です。

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大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。