「ハングリー精神」とは何かを成し遂げようとするときの強い意志のことですが、英語のお腹が空いているという意味のハングリーを語源とした面白い表現ですよね。
今回は「ハングリー精神」の意味と語源の他に、類語や使い方を例文と併せて解説します。またハングリー精神の鍛え方も紹介しますのでご参照ください。
「ハングリー精神」の意味と語源
「ハングリー精神」とは「上を目指そうとする向上心」
「ハングリー精神」とは上のレベルを目指そうとする向上心という意味で、さらに前へ、さらに上へと高みを目指す強い意志のことです。特に現状に満足していない人が状況を変えようとチャレンジするときに抱かれる気持ちを指します。
「ハングリー精神」を使った例文
- 「彼はハングリー精神を持っている」
- 「彼にはハングリー精神がある」
- 「ハングリー精神で成功を成し遂げた」
「ハングリー精神」の語源
「ハングリー精神」の「ハングリー」とは英語の「hungry」を語源にしたカタカナ語です。「hungry」とはお腹が空いているという意味の形容詞で、”I’m hungry.”(意味:お腹が空いている)のように使います。
「ハングリー精神」の本来の意味は貧しい環境から脱出しようとする強い意志でした。しかし現代では環境の貧しさという意味合いが欠落して、現状を打破して上を目指す強い気持ちという意味で使われることが多くなりました。
「ハングリー精神」の使い方
目標を達成しようとする意欲を説明するとき
「ハングリー精神」という言葉は、目標を達成しようと強く欲しているときに使われます。「ハングリー精神で必ず目標を達成してみせる」といった使い方で、目標を達成しようという意気込みを相手に伝えられます。
向上心を維持しようとするときに使われる
目標に達成したいという気持ちがあるものの実際には難しいという状況下で向上心を維持するときにハングリー精神が使われることがあります。向上心を常に維持することが簡単ではありません。そのようなときにハングリー精神の絶対に目標に達成したいという意思が原動力となって向上心を保てることがあるでしょう。
「ハングリー精神」の類語
「野心」とは「大きな望み」
「野心」とは大きな望みという意味で、特に現状よりもより強い権力や高い名誉や財力を得ようとするときに使われる言葉です。「ハングリー精神」の「よりよいものを目指しして得ようする意思」という意味と類似します。
- 「野心を抱く」
「負けん気」とは「なんとしても成し遂げようとする気持ち」
「負けん気」とは負けたくないという気持ちという意味の言葉で、なんとしても成し遂げようとする気持ちが含まれることから「ハングリー精神」の類義語と考えられます。
- 「負けん気が強い女の子」
「不屈」とは「困難にぶつかっても意思を貫くこと」
「不屈」とはどんな困難にあっても意志を貫くことという意味の言葉です。「不屈」の「なにがあってもくじけない強い意志」はハングリー精神の意味と重なります。
- 「不屈の精神で必ず勝ち上がってみせる」
- 「不撓不屈(ふとうふくつ)」
「ハングリー精神」の英語表現
「ハングリー精神」は英語で「a hungry spirit」
「ハングリー精神」は英語で直訳しても使える表現で「a hungry spirit」です。「hungry」はハングリー、 「spirit」は精神を意味しています。
「a hungry spirit」の他にも、何かを成し遂げようとする強い意志を表す表現として「ambition」も使えます。「ambition」は野心という意味で、目的を達成しようとしう強い意思を表した言葉です。また「ambition」に形容詞「strong」をつけて「a strong ambition」のようにするとさらに強い意思を表す表現になります。
「ハングリー精神」の英語例文
- “He has a hungry spirit.”
「彼にはハングリー精神がある」 - “He has a strong ambition to get success absolutely.”
「彼は絶対に成功しようとする強い野心(ハングリー精神)がある」
【コラム】「ハングリー精神」の鍛え方
ハングリー精神のある人の特徴は負けず嫌い
ハングリー精神のある人の特徴は負けず嫌いで、目的に向かって突き進むエネルギーの溢れた人です。このエネルギーの源はこだわりが強く意志が固いという性格にあるかもしれません。また現状に満足できない心の持ち主でもあり、常に向上したいという向上意欲に溢れています。
ハングリー精神は目標を持つことで鍛えられる
ハングリー精神を身に着けることで自分の成長が期待できますが、ハングリー精神を鍛えるにはどのようにすればいいのでしょうか。ここでいくつかのポイントを紹介します。
- 具体的な目標を持つ
目標を明確にすることでやる気が出てきます。このやる気こそハングリー精神を鍛えることになります。具体的な目標設定により達成したときのイメージがしやすくなると、やる気も出てきやすくなります。
- 現状に満足しない
現状に満足して終わってしまうのではハングリー精神に欠けていると言えるでしょう。まだ何も成し遂げていないにもかかわらず「これでもいい」と妥協してはハングリー精神は鍛えられません。現状に満足せず、常に上を目指しましょう。
- 頑張る自分を褒めてあげる
目標に向かって頑張ることが大切ですが、頑張ってばかりいてはいつか疲れてしまいます。疲れてやる気がなくなる前に、頑張っている自分を褒めてあげて一息抜くこともハングリー精神を維持するうえで大切です。
まとめ
「ハングリー精神」とは現状に満足しないで常に上を目指そうとする向上心のことです。ハングリー精神を鍛えられれば難しいと思われる目標も達成できるかもしれません。ぜひハングリー精神を鍛えて難題にチャレンジしてみませんか。