// 「マナー」の意味は?種類や類語「エチケット」との違いを解説 | TRANS.Biz

「マナー」の意味は?種類や類語「エチケット」との違いを解説

「マナー」とは礼儀作法のことであり、社会生活や人間関係を円滑にするために必要なこと。テーブルマナーやビジネスマナーなど種類の違うマナーを本で学ぶ人も多くいます。

この記事では、「マナー」という言葉の意味や語源、類語「エチケット」との違いを解説。使い方と例文や英語表現についても紹介します。

「マナー」の意味は?

「マナー」の意味は「礼儀作法のこと」

「マナー」とは、「礼儀作法」のこと。社会生活を円滑に行う上で身につけておくべき行動や態度のことで、日本語で「礼儀作法」とも言います。電車や病院の中でスマートフォンの電源を切ったりマナーモードにしたりなどの行動は、公共での「マナー」のひとつ。公共トイレや洗面台をきれいに使うのも、そのあとで使う誰かが不快にならないよう配慮する「マナー」です。

同席する相手はもちろん他人にも不快感を与えないようにするなど、周囲の人への気配りや配慮を示す態度や言動を「マナー」と言います。

「マナー」の語源はラテン語の「マヌス(manus)」

「マナー」の語源は、ラテン語の「手」という意味を持つ「マヌス(manus)」と言われています。手は食事の際に使いますが、その手が相手に不快感を与えないための気配りや作法から、広く一般的な「マナー」という言葉の語源になりました。

また、英語の「荘園」という意味の「マナ(manor)」が語源であるという説もあります。古くイギリスでは、「マナハウス(Manor House)」と呼ばれる地域の集会所がありました。マナハウスを作ったジェントルマンの礼儀正しい考え方や態度が、「マナー」の原型になったと言われています。

「マナー」を使った例文

  • 彼はマナーが悪すぎる。
  • 仕事で会食に行くならテーブルマナーには気をつけた方が良いよ。
  • 社会人として取引先に失礼のないようビジネスマナーを教わった。
  • ゴミのポイ捨てはマナー違反だよ。
  • 散歩中のペットのフンを持ち帰るのは当然のマナーです。

「マナー」の種類と身につけ方

主なものは「ビジネスマナー」「テーブルマナー」「冠婚葬祭マナー」

「マナー」は、相手に不快感を与えないようにするための態度や行動です。主な種類を挙げると、以下の3つがあります。

主なマナーの一覧

  • ビジネスマナー:ビジネスシーンで用いられるマナー
  • テーブルマナー:食事をする際のマナー
  • 冠婚葬祭マナー:冠婚葬祭におけるマナー

ビジネスマナーとは、たとえば「挨拶をする」「時間を守る」といった社会人として守るべきマナーです。テーブルマナーは、食べる料理にもよりますが「音を立てない」ことのほか、ナイフやフォークは外側から使うなども世界共通のマナーです。冠婚葬祭にも、服装や式のマナーがあり、地域によっても風習とされるルールがあります。

「マナー」は本で手軽に学習ができる

さまざまな「マナー」を手軽に学習するために、多くのマナー本が発売されています。「マナー」には、使うシーンやシチュエーションによって種類があり、どのシーンの「マナー」も、周囲の人で不快感を与えないようにする気配りからきているもの。社会生活や人間関係を円滑に保つためにも、それぞれのシチュエーションでの正しいマナーが書かれているマナー本は、非常に便利です。

マナー講師は独学でもなれる

さまざまな「マナー」を教えてくれるマナー講師ですが、実は公的機関の資格は特にありません。そのため、接客などの仕事を長年務めたりして身につけたり独学で学んだりした知識をもとにして、マナー講師として活動することは可能です。また、マナー講師を育成する講座を開催している団体も多くあります。マナー講座で学び講師としての資格を得ることで、マナー講師として活動する人もいます。

どちらにしても、さまざまな経験をいかしたり学んだりして身につけたマナーを元にして、マナー講師として活動します。

「マナー」の類語・類義語は?

「エチケット」は「礼儀作法」のこと

「エチケット」の意味は「礼儀作法」のこと。同席する相手などや周囲の人に迷惑や不快感を与えないための気配りや言動をさす言葉です。

「マナー」は周囲の人や他人に対して広く気配りをするニュアンスであるのに対し、「エチケット」はどちらかというと同席する人など周辺の人に対しての配慮というニュアンスが強くあります。しかし、エチケットもマナーと同じく社会生活や人間関係を円滑に保つためのものであり、厳密に区別をしないで使う場合も多いです。

例文
  • ハンカチを持ち歩くのはエチケットのひとつだ。
  • 人と会うときは口臭のエチケットも忘れないようにしましょう。

「マナー」の英語表現は?

「マナー」は英語で「manners」

「マナー」を英語で表現する場合は、「作法」や「行儀」をさす「manners」が当てはまります。テーブルマナーやビジネスマナーもそれぞれ「table manners」「business manners」で表現します。ただし、携帯電話のマナーモードは「silent mode」や「vibrato mode」です。

例文
  • She has good manners(彼女はマナーが良い)
  • Please set your mobile phone to silent mode(携帯電話をマナーモードに設定してください)

まとめ

「マナー」とは、社会生活や人間関係を円滑に保つために身につけておくべき行動や態度のことで、「礼儀作法」とも言います。類語である「エチケット」も「礼儀作法」のことであり意味はほぼ同じですが、配慮する対象の範囲が大きな違いとされています。

周辺や他人などに対して迷惑や不快感を与えないために配慮することが、「マナー」の基本。公共の物を後で使う人のためにキレイに保つなど、周囲の人に迷惑や不快感を与えないための配慮も「マナー」のひとつです。