海外旅行に行くと気になるチップの払い方。ドイツ旅行に行ってチップを払わなかったという体験談もあるようですが、ドイツではチップを払わなくてもいいこともありますが、レストランなどではチップを払う習慣があります。
今回はドイツでのチップを支払う習慣やチップの相場、計算の仕方ほかに渡し方のマナーも紹介します。
※この記事の担当:Light1(ドイツ在住歴12年。ドイツの長い夏とドイツワインが好き)
ドイツでチップはいらないの?
レストランやカフェではチップはいる
チップを払う習慣のない日本人にとってはチップの金額や払い方などに戸惑ってしまうため、できれば払いたくないと思われる方もいるでしょう。しかしドイツでは、サービスを受けたことに対する謝礼としてチップを払う習慣があります。
レストランやカフェなどでチップを払う
レストランやカフェでは、ウェイターに注文を取り料理などを運んでくれたことに対するお礼としてチップ、ドイツ語で「Trinkgeld(「トリンクゲルド」と発音)」を払います。またホテルでは荷物を運んでくれたポーターや要件を依頼したコンシェルジュなどにも渡します。
ファーストフード店やキオスクではチップがいらない
サービスを受けていてもファーストフード店や、カフェでもセルフサービスのカフェなどではチップは払いません。また駅前にあるキオスクやパン屋など、商品をすぐに受け取りレジで支払うような店では商品の代金だけを支払います。
サービスに納得できなかったらチップは払わない
チップはサービスの対価として支払われるものですから、サービスに納得ができない場合には、レストランやカフェであってもチップを払う必要はありません。間違った料理を運ばれたり、なかなか料理が運ばれなかったりして不快に感じたら、チップを払わなくてもいいのです。チップはあくまでも相手のサービスがよかったと思えたときに支払います。
もう迷わない!チップの相場と計算の仕方
チップは代金の約10%を支払う
食事代やタクシー代のチップを計算は、代金の約10%を目安にして、端数を切り捨てて切りのいい金額にします。
例えば、食事代が18ユーロならチップを2ユーロにして、合計で20ユーロとして生産します。カフェでコーヒー代が2.8ユーロならチップを含めて3ユーロのようにして、お釣りの受け渡しでも簡単になるような金額にします。
ホテルのポーターやメイドには1ユーロが目安
ホテルのポーターやメイドへのチップは1ユーロが目安です。もしも1ユーロがなかったとしても、1ユーロにするために細かな小銭をかき集めたり、小銭がないからといってお札を渡しお釣りをもらったりするようなことはしません。
あくまでもチップ金額1ユーロを目安として、1ユーロがなければそれに近い小銭を渡せば十分です。
要件を依頼したコンシェルジュには約5ユーロ
個人的な要件としてチケットの手配や旅行の案内など任せて、特に親身になってくれたコンシェルジュに対しては、チップとして約5ユーロが目安です。個人的な用を済ませてくれたという意味で、チップ代は少し高めになります。ただし、それほどの用ではない場合には、2ユーロ程度で十分です。
もう恐くない!チップのスマートな払い方
チップ込みの支払う金額を伝えるだけ
チップの払い方に慣れていないとどのように払えばいいのか迷ってしまいますが、チップの払い方は決して難しくありません。
レストランやカフェではテーブルごとに、タクシーでは目的地に着いて降車前に清算をします。代金が伝えられたら、チップ込みの支払金額を言いお金を渡します。すると大抵の場合「ありがとう(独:「Danke!(ダンケ)」)」という返事があり、お釣りがあればお釣りを渡してくれます。クレジットカードで支払う場合も同じ手順です。
ドイツ語で金額を言うことに抵抗があれば、英語で話しかけてみましょう。もしも英語も難しいのであれば、筆談にして支払う金額を書いて見せれば、釣銭を間違われることはないでしょう。
ポーターには手渡し、メイドにはベッドのサイドテーブルに
ホテルで荷物を運んでくれたポーターやルームサービスを利用して注文の品を届けてくれたホテルマンには、荷物や注文の品を部屋に運び入れてくれた去り際に「ありがとう」と言ってチップを渡しましょう。
ベッドメイキングをしてくれるメイドには、ベッドの枕元やサイドテーブル、デスクの上にチップを置きます。ただドイツではメイドにチップを渡す人と渡さない人がいますので、必ずチップを置かなくてはならないというものではありません。チップを渡したいと思ったらチップを置きましょう。
まとめ
慣れないチップの支払いに緊張する方もいるかもしれませんが、慣れてくるとそれほど難しいことではありません。料金を見て約10%分を上乗せにして切りのいい数字にするだけです。ただこの時、ドイツ語を話さなくてはならないというプレッシャーがかかるかもしれません。そのようなときは英語で話しかけてみましょう。大抵のカフェやレストランでは英語が通じます。