「カリスマ」という言葉は「カリスマ美容師」「カリスマモデル」のように職業とつなげて使います。また、誉め言葉として使う表現が「カリスマ性のある人」「10代女性のカリスマ」です。漫画や映画のキャラクターも「カリスマ的存在」と設定されることがあります。「カリスマ」の意味や語源を確認しましょう。
「カリスマ」の意味
「カリスマ」の意味は「人を魅了する素質(がある人)」
「カリスマ」の意味は「人々を魅了する素質」や「魅了する素質がある人」です。実力と華やかさを備え、人々の心を引きつけている場合によく使用されます。
「神から与えられる超人的な能力」という意味もありますが、日本ではあまり使用されません。美容師のような日常的な技術ではなく、預言や戦の才能など非日常的な活躍に使われていました。
「カリスマ」の語源はギリシア語「kharisma」
「カリスマ」の語源は古代ギリシア語の「kharisma」だとされています。意味は「神から贈られる、超人的な才能」です。また、「恵み(charis)」という言葉が「kharisma」に変化したという説もあります。
日本で「カリスマ」が広まったきっかけは、1999年頃のテレビ番組です。人気美容師のことを「カリスマ美容師」と呼んだことから「カリスマ」は流行語大賞に入賞するほど浸透していきました。
「カリスマ」の使い方と例文
魅力があり支持される人を「カリスマ性がある」と誉める
「カリスマ」は誉め言葉として使用されます。「カリスマ性がある」は、人々の心を引きつける魅力や存在感がある人に使われます。周囲の人に支持される人や、リーダーシップがある人に使われることもあるようです。
「カリスマがある」「カリスマ的存在」のような表現でも、同じように相手を誉めることが可能です。
職業・分野の中で実力と人気がある人を「カリスマ〇〇〇」と呼ぶ
「カリスマ〇〇〇」や「〇〇〇のカリスマ」と続けて使うことで、〇〇〇の中で実力・人気を兼ね備える人を表現できます。実力はあっても、存在感がなく地味な人に使われることはあまりありません。
- カリスマ美容師
- カリスマモデル
- カリスマブロガー
- スポーツ界のカリスマ
- 若者のカリスマ
「カリスマ」の類語と対義語
「カリスマ」の類語は「求心力」「ヒーロー」
「カリスマ」を「才能」として使う場合は「求心力」、「人」として使う場合は「ヒーロー」が類語です。
「求心力」はここでは「人の心を引きつける能力」という意味で使います。カリスマと同じように、リーダーに必要な能力のひとつだと言えるでしょう。
「ヒーロー」はここでは「尊敬される人」「活躍した英雄」の意味で使用します。この意味の場合は男女問わず使用できます。しかしヒーローには「物語の男性主人公」という意味もあるため、女性にヒーローを使うと違和感がある人もいるようです。「物語の女性主人公」の場合は「ヒロイン」を使います。
「カリスマ」の対義語は「いぶし銀」「地味」
「カリスマ」の対義語は「いぶし銀」です。意味は「派手さはないが、実力がある人や物事」です。脇役として味わいのある演技をする俳優や、派手な活躍をする選手をサポートするスポーツ選手に使用されます。職場や日常生活でも、目立たなくても重要な作業で貢献している人を表現する際に使うことがあります。
能力や活躍について言及したくない場合は「地味」がよいでしょう。「目立たないこと」「華やかさがなく控えめなこと」を意味します。
カリスマ的存在になるには
カリスマ的存在になる第一歩は「自信」を持つこと
カリスマ的存在には、生まれつきの才能だけではなく、努力でなれると言われています。ここでは基礎として大切な「自信」について紹介しましょう。
たとえ実力が高かったとしても、自信が持てない人は「この人を信用していいのか?」と周囲の人から心配されてしまいます。信用されない人が人望を得るのは難しいでしょう。自分を信じることがカリスマ性を高める基礎のひとつだと言えます。
自信を持つためには成功体験を重ねる
自信を持つには、成功体験を重ね「自分にはできるんだ」と実感することが良いと言われています。小さなことでもいいので、少しずつ挑戦し、成功を重ねていくことで自信がついていきます。失敗しても自分を責めずに、失敗した理由だけを論理的に分析して、次の挑戦に活用しましょう。
また、自分磨きをすることも自信につながるとされています。例えば、仕事に自信が持てないなら、業務に関わる資格取得を目指して勉強するのも良い方法です。無事に資格を取得できれば「成功体験」になるので一石二鳥です。
まとめ
「カリスマ」の主な意味は「人々を魅了する素質」や「魅了する素質がある人」です。日本では日常的な能力にも使われます。
人気と実力を兼ね備えた「カリスマ」は誉め言葉として活用できます。心が引かれる人に巡り合えたら「あなたにはカリスマ性があるよ」と伝えてみましょう。