しつこい来客や電話に対して「居留守」を使ったことはありませんか?「居留守」とは、家にいるのに不在のふりをすること。相手をだますわけではないため罪には問われません。
この記事では「居留守」の意味や読み方、居留守を使う上での注意点やメリット・デメリットなどを解説。英語表現についても紹介します。
「居留守」の読み方と意味とは?
「居留守」の意味は「不在のふりをすること」
「居留守」の読み方は「いるす」で、意味は「不在のふりをすること」です。家に居るのに留守のふりをしたり、かかってきた電話にでなかったりなどの行為をさす言葉。予期していない急な来客や電話に対して不在にしているふりをして対応しないことを「居留守を使う」などと表現します。
「居留守」は夢占いでは「一人になりたい心理」
夢占いにおいて「居留守」の夢は、人間関係に不安があるサイン。自分が居留守を使う夢は、「ひとりになりたいという気持ち」があるときに見る夢だそうです。人間関係に疲れていたり悩んでいたりなど、人からの呼びかけに対応したくないという心理を表しているとされています。
「居留守」を使った例文
- インターフォンが鳴ったが夜遅い時間なので居留守を使った。
- ひとり暮らしで怖いのでいつも居留守を使っています。
- 電気もついているし居留守を使っているのがバレバレだ。
- 居留守を使ったらドアをたたく人がいて危険を感じた。
- 部長に営業電話がかかってくると、いつも居留守を使うよう頼まれる。
居留守を使う場合の注意点は?
職場での「居留守」は口裏を合わせておく
職場にかかってきた営業電話に対して「いないと言って」と頼まれたことはありませんか?何度もかかってくる電話を複数の人が対応してしまうと、「さっきは会議と言われたのに今度は出張と言われた」など、もめ事の原因にもなりかねません。
同じ相手が何回も連絡してくる場合は、「外出中」や「会議中」などどのように返答するかの口裏を合わせておくと良いでしょう。
「居留守」はセキュリティ対策のひとつ
ひとり暮らしの女性に限らず、知らない人に対して不用意にドアを開けるのは危険です。また、化粧をしていないときやルームウエアのままだと対応したくないときもあるでしょう。
身に覚えのない急な来客や相手が誰かわからず不審な場合に居留守を使うのは、セキュリティ対策のひとつでもあります。
「居留守」を使っても罪にはならない
「居留守」は相手にウソをつくことになるため、悪いことをしていると感じてしまうかもしれません。また、家の中の明かりがもれていたり、電気のメーターが動いていたりすると、中に人がいるかどうかが相手にわかることもあります。そのため、せっかく「居留守」を使っても、相手にバレてしまうことも。
しかし、居留守を使うこと自体は特に罪に問われることではないため、それほど気に病むことはないでしょう。
「居留守」のメリット・デメリットは?
しつこい勧誘や電話の対応をしなくてすむ
「居留守」のメリットの最大のメリットは、しつこい勧誘や営業トークの対応をしなくてすむことでしょう。居留守を使えば、長々と話を聞いたりつい何かを購入してしまったりする心配もありません。断るのが苦手な場合も、「居留守」を使うことで最初から対応しないなら安心です。
不審な訪問者の被害にあわない
宅配やガスの点検などと偽って訪問してくる不審者もいます。そのようなときも「居留守」を使うことで被害にあわないというメリットがあります。特に女性のひとり暮らしなどは、不審な訪問や予定のない来客には注意が必要です。
空き巣に鉢合わせする危険がある
「居留守」を使うデメリットに、空き巣に鉢合わせするという危険性があります。
「居留守」を使って対応することで家の中に誰もいないと思った犯人が、家に侵入してしまうと大変危険です。ドアのカギやチェーンはもちろん、窓などにも二重ロックを使うなど、普段から戸締りにも気をつけておきましょう。
「居留守を使う」の英語表現とは?
「居留守を使う」は英語で「pretend to be out」
「居留守を使う」の英語表現には「外出しているふりをする」というニュアンスの「pretend to be out」というフレーズが使えます。「pretend」には「見せかける」や「偽る」などの意味があり、「pretend to be」で「~のふりをする」です。「be out」には「家にいない」「外出中」という意味があります。
また、「ドアに応答しない」や「ドアに答えない」という意味の「do not answer the door」も「居留守を使う」を表す表現として使えるフレーズです。
まとめ
「居留守(いるす)」とは、訪問者や電話に対して家にいるのに不在のふりをすること。断りにくいセールスや不審な来客に対しても、居留守を使うことでセキュリティ対策のひとつにもなります。しかし、家に誰もいないと思った空き巣が侵入して鉢合わせになるなどの危険性もあるため、普段から戸締りに気をつけておくことも大切です。
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