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ファンダメンタルとは?株用語テクニカル分析やおすすめ本も紹介

「ファンダメンタル」は物事の基礎的な部分を表す時に使われる言葉です。経済や株式投資などでも頻繁に用いられますが、分野によって使い方が多少異なるため、正しい意味を解釈しておくことが大切です。

ここでは「ファンダメンタル」の意味を分野別に解説し、おすすめの本と併せてご紹介します。

「ファンダメンタル」の意味とは?

「ファンダメンタル」の意味は「基本的であること」

「ファンダメンタル(fundamental)」とは「基本的であること」という意味を持ちます。物事が根本的であり、基礎的な状態であることを表す言葉です。

応用や例外、特例などではなく、あくまで物事がベースである様子を示す時に「ファンダメンタル」という表現を使いますが、使い方や分野によって意味が若干変わってきます。また、「ファンダメンタル」の複数形では「ファンダメンタルズ(fundamentals)」となります。

「ファンダメンタル」を使った例文

  • この小説のファンダメンタルは、家族との葛藤を描いた実話であることだ。
  • 今取り上げてるのは、まさにファンダメンタルな問題である。
  • 彼は医学に対して、ファンダメンタルな理解はあるようだ。
  • ファンダメンタルな技術を磨いて、腕の良い職人を目指す。

バスケットボールでは「シュートやドリブルなどのこと」

バスケットボールでの「ファンダメンタル」とは、バスケで必要な基本的な動作「シュート、ドリブル、パス」などを指します。試合を行う際に最低限必要なテクニックや動作の名称を「ファンダメンタル」と呼んでいます。

たとえば、バスケットボールの動きを練習する時に「ファンダメンタルズの練習を繰り返す」「ファンダメンタルの強化を図る」というように使います。

「ファンダメンタル」の経済・株式での意味は?

経済用語では「物価の上昇率や財政収支」

「ファンダメンタル」は経済用語で「基礎的事項」や「基礎的要因」のことで、マクロ経済での雇用、生産、物価などを示す時に使われます。具体的には、物価の上昇率、経済の成長率、赤字・黒字などの財政収支、また企業における売上率や資産、業績や市場動向、会社の財務状況のことを指します。

株式用語としては「銘柄や販売動向などの情報」

「ファンダメンタル」は株式用語としても知られています。株式投資での銘柄の販売動向や投資計画など、根本的な情報を総称して表す時に使われます。株式での「ファンダメンタル」も、経済での使い方と同じで、「基本的な部分」「ベースとなる項目」を意味します。

「ファンダメンタル分析」と「テクニカル分析」について

「ファンダメンタル分析」は「企業の根本的な価値を重視」

「ファンダメンタル分析(fundamental analysis)」とは、企業の状況を分析するメソッドの一つです。主に企業の財務・業績の状況や動向を軸に「企業の抜本的な価値」や「市場における企業価格と現行の企業価値の差異を分析する方法のことを意味します。

具体的には株価収益率を表す「PER」や株価純資産倍率「PBR」、また株主資本利益率を表す「ROE」といった基本的な指標の他、国が行っている政策、ライバル企業と比べた時の優位性、市場における成長率や将来性などを用いて分析を行うことを意味します。

「ファンダメンタル分析」はトレンドに縛られないのが特徴

「ファンダメンタル分析」の場合、企業の根本的な情報を重視するため、経済や世間のトレンドに縛られず、長期的にじっくり投資に励むことができるのが特徴です。

たとえ、株式が急激に下落したとしても、長期的に投資を続けるのが目的であるため、値動きに敏感にならずに済みます。「後に上昇するまで売買はしない」というスタンスを持ちながら、気長に投資を楽しむことができるのは魅力でしょう。

「テクニカル分析」は「変動する価格や売買高の需給を重視」

「テクニカル分析(technical analysis)」とは、「ファンダメンタル分析」の性質とは異なり、株式の価格や売買高などの需給と投資家と行動パターンに着目したものを指します。

株価は日々変わりゆくため、こういった変動のある部分をあえて重視することで、投資家の傾向や特徴などを掴み、よりテクニカルに分析を施している手法を指します。

投資家には、それぞれ株式の売買においてもクセや趣向があります。それらを分析することで、将来どのように意思決定を下していくかを読み取るのが「テクニカル分析」です。

「テクニカル分析」は株価チャートだけで分析可能

「テクニカル分析」の場合、株価の値動きをグラフに表した「株価チャート」を分析するだけで完結できるのが特徴です。つまり、株式の銘柄や投資計画などの情報を洗い出して、わざわざ分析項目に載せなくても良いということになります。

また、経済動向や株式市場などの特別な知識を要しなくても、株価の値動きに着目するだけで分析できるのも魅力でしょう。分析スキルが上がれば、株式相場を精密に予測することもできます。

「ファンダメンタル分析」が学べるおすすめ本は?

ファンダメンタル投資の教科書 改訂版

個人投資家に絶大なる支持を得ている一冊。最新の事例を交えて解説されています。株を売買する人のバイブル的な存在で、企業銘柄の選び方が理解できるおすすめの一冊です。

株価チャートの教科書

「株を始めたいけど、何からどう手を付けてよいかわからない」「株の云々は理解しているけど、できればプロレベルまで実力を上げたい」そんな方にもおすすめの本が「株価チャートの教科書」です。この一冊で、最低限知っておきたい株の売買の基礎知識やテクニックがわかります。

まとめ

「ファンダメンタル(またはファンダメンタルズ)」とは「基本的な部分」「根本的な情報」という意味があり、経済や株式などの分野で多く用いられる言葉です。

とくに、「ファンダメンタル分析」は株式売買において、値動きにとらわれない長期投資に向く分析手法として導入されています。一方で、刻々と変わる株式チャートを分析するのが「テクニカル分析」です。あわせて覚えておきましょう。