「おもてなし」とは?意味・例文やオリンピックとの関わりを紹介

「おもてなし」は日本では昔から使われる言葉ですが、海外の人にも知られるようになったきっかけはオリンピックです。「おもてなし料理」のように日常生活でも身近に使う表現ですが、正確な意味や英語「サービス」などの類語との違いがはっきりしていない人も多いかもしれません。語源や漢字表記と合わせて確認しましょう。

「おもてなし」の意味

「おもてなし」の意味とは「心を込めて客に対応すること」

「おもてなし」は「もてなし」を丁寧・上品にした表現です。漢字表記をすると「御もて成し」になります。「おもてなし」の場合は「心のこもった、客への丁寧な対応」が一般的に使われる意味です。旅館などの業務だけでなく、個人間でも使用される表現です。「相手に対価を求めない」という意味合いもあります。

なお、「もてなし」には以下のように複数の意味があります。

「もてなし」の意味
  • 客への対応、対応の仕方。
  • 食事・茶菓のようなごちそう。
  • 身のこなし。
  • 処置。取り計らい。

客に出す「食事やデザートなどのごちそう」の意味もある

「おもてなし」は「食事やデザートなどのごちそう」という意味も持ちます。料亭やレストランのような豪華な食事だけでなく、ホームパーティーで友人のために個人が作る食事も「おもてなし」や「おもてなし料理」と言われます。「おもてなし」に大切なのは金額ではなく、相手に喜んでもらいたいという「心」のためです。

「おもてなし」が世界的に有名になったきっかけはオリンピック

「おもてなし」は世界的に有名になったのは、オリンピックがきっかけです。2013年の国際オリンピック委員会総会の日本のスピーチ内で使われたことが注目を浴びました。そこでは「訪れる人を心から慈しんでお迎えする」ことだと説明されています。

日本でも「おもてなし」は注目を集め、スピーチのマネをして「お・も・て・な・し」と一音ごとに区切ることが流行した時期もありました。

「おもてなし」の語源には複数の説がある

「おもてなし」の語源は諸説あり確定していません。有名なものをいくつかご紹介します。

  • 裏がないから「表もない」
    悪意や下心を「裏の気持ち」と表現し、さらに「表裏一体と言うように、裏がないなら表もない」ことから「表なし」になったという説。※信ぴょう性が低いという説もあります。
  • 「もの」を「持って成しとげる」
    ごちそうなどの物理的な「もの」と、言葉や心づかいなどの形がない「もの」を持って、相手を歓迎することを成しとげるという説。
  • 理由があって「成しとげる」
    古語の「もて」には「持つ」だけではなく、きっかけや理由を示す意味もある。なんとなくではなく、喜んでもらいたいという理由があって意識的に相手を歓迎することを成しとげる、という説。

「おもてなし」の使い方と例文

「おもてなしする」は客に丁寧な対応をする時に使う

「おもてなしする」は、客に丁寧に対応をする際に使用されます。客側は「おもてなしを受ける」のような形で表現します。

例文
  • お客様をおもてなしするために、急いで準備をしよう。
  • ホームパーティーを開きたいのだが、友人をどうおもてなしすれば良いのだろうか。
  • 急に行ったのに丁寧なおもてなしを受けて感動した。

「おもてなし料理」は客にふるまう華やかなごちそう

「おもてなし料理」は、客にふるまう華やかなごちそうに使われます。客に楽しんでもらうために心をこめて用意する料理のため、金銭的な価値は無関係です。多くの場合、味覚だけではなく視覚も楽しんでもらうために華やかな盛り付けをします。

例文
  • おもてなし料理を作るために、おしゃれなサラダのレシピを検索した。
  • このケーキはとても華やかなため、おもてなし料理のデザートにもおすすめです。

「おもてなし」の類語

「おもてなし」の類語は「サービス」

「おもてなし」の類語は「サービス」です。英語の「service」が元になった言葉で、類語としての意味は「商売で顧客をもてなすこと」です。他にも「奉仕すること」や「値引き・おまけ」という意味もあります。

「おもてなし」と「サービス」の違いは諸説ありますが、よく言われる説は「主従関係や命令があるかどうか」です。「サービス」は、顧客に対して従っている状態で、命令や注文の通りに動きます。対して「おもてなし」は主従関係の有無は関係ありません。注文を受けるのではなく、もてなす側が自発的に動きます。

類語「ホスピタリティ」は同じ意味とする説もある

「おもてなし」のもうひとつの類語が「ホスピタリティ(hospitality)」です。ホスピタリティは「おもてなしと同じ意味(英語に翻訳したもの)」とする説もあります。

「ホスピタリティ」は「親切にもてなすこと」という意味です。「おもてなし」と同じように、自発的に行うもので、対価を期待するものではありません。

同じ意味ではないとする説の場合「日本人ならではの考え方や感じ方をするものがおもてなし」と言われています。基本的な方針は同じでも、日本独自の意味合いが含まれているという考え方です。

まとめ

「おもてなし」は主に「心をこめて丁寧に対応すること」という意味で使われます。「相手のために」という点を重視するため、金銭的な豪華さは無関係です。

「相手のために」という気持ちや心配りは、接客だけに必要な考えとは言えません。「おもてなし」の心を大切にすれば、周囲の人と良い関係が築けるでしょう。

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「いず あむ」と読みます。 一般事務、営業事務としてビジネスメールを送信する機会が多くありました。複雑な事柄でも、分かりやすく説明することを目標としております。