「纏う」の意味とは?漢字や古語での使い方・類語の「着る」も解説

「纏う(まとう)」とは「身につける」を意味する言葉で、古語では「絡みつく」という意味で使われます。衣服を身につける状況で使われますが、類語の「着る」とはどう違うのか気になる方もいるでしょう。

この記事では「纏う」の読み方や漢字表記・使い方の例文を解説します。くわえて「纏う」の英語表現も解説しましょう。

「纏う」の意味と読み方とは?

「纏う」の意味は「身につける」

「纏う(まとう)」とは「身につける」や「身体に巻きつけるようにして着る」を意味する言葉です。「白衣を纏う」や「着物を纏う」のように、人が衣服を身につける状況で多く使用されます。

古語では「絡みつく」という意味で使う

「纏う」を古語として使用する場合、「絡みつく」や「絡みつかせる」「巻きつく」を意味します。古語では「纏ふ」と表し、「まつふ」や「まとふ」のように読んでいました。

読み方は「まとう」、漢字では「絡う」とも書く

「纏う」の読み方は「まとう」です。「纏う」は古語で「絡みつく」という意味もあることから、「絡う」と表すこともあります。ただ、常用漢字にはない読み方であるため、誤解を避けるためにも「纏う」の使用が無難です。

「纏う」の使い方と例文

主に「身につける」の意味で使う

「纏う」には「身につける」や「絡みつく」「巻きつく」などの意味がありますが、主に「身につける」や「巻きつけるようにして着る」という意味で使用されます。衣服に対しての使用が多いですが、香りやその人のもつ空気に対して「香りを纏う」「彼女の纏う空気」のようにも使用できます。

「○○を身に纏う」のように表す

「纏う」のよくある使い方が「○○を身に纏う」です。「身に纏う」は「身につけること」を意味しており、主に衣服を着る状況で使用されます。

「晴着を身に纏う」のようにしっかりと袖を通して着ていることもあれば、「マントを身に纏う」のように身体の一部に絡ませているだけの場合もあります。

例文

・旅の装束を身に纏い、すぐに目的地を目指した。

・白いワンピースを身に纏い、野原をかけ巡った。

「纏う雰囲気」「付き纏う」のようにも使える

「纏う」は「纏う雰囲気」や「付き纏う」のようにも使われます。「纏う雰囲気」は「その人が身につけている特別な空気」を、「付き纏う」は「人や事情、感情が付いてまわること」をそれぞれ意味します。

「纏う雰囲気」は良い意味でも悪い意味でも使用可能です。「付き纏う」は払いのけようとしても身体に巻きつくようにして離れない意であるため、多くがネガティブな言葉として使用されます。

例文

・老婆の纏う雰囲気から、ただ者ではないことはすぐに分かった。

・どことなく母と似た雰囲気を纏っていた。

・過去に経験した恐怖が付き纏って、そこから前へ進めない。

・何者かが執拗に付き纏ってくる。

「纏う」を使った例文

  • 捜していた男は、一糸纏わぬ姿で発見されたらしい。
  • 美しい着物を纏ったその姿は、多くの人を惹きつけた。
  • 成功者は皆、纏う空気からして他とは違うのだ。

「纏う」の類語とは?

「纏う」の類語は「着る」「はく」

「纏う」の類語には「着る」や「はく」が当てはまります。「着る」と「はく」はどちらも「衣服を身につける」という意味が共通しています。「衣装を纏う」という文章の場合、「衣装を着る」へと言い換えが可能です。

例文

・着物を着ている人を見かけると、ついつい目で追ってしまう。

・あまりにも急いでいたため、ズボンをはき忘れるところだった。

「纏う」と「着る」の違いは使う対象

どちらも「衣服を身につけること」を意味する「纏う」と「着る」ですが、2つの違いは使用する対象にあります。「纏う」を「身につける」という意味で使用する場合、「身体全体」と「身体の一部」どちらへも使用でき、袖を通していなくても「纏う」と表します。

しかし、「着る」という言葉は「身体全体」へ使用されることもありますが、主に上半身の衣服に対して使用されるのです。また、「纏う」と違って袖を通していない段階では「着る」と表しません。袖を通さずに肩にかけているだけの場合は、「着る」ではなく「羽織る」が「纏う」の類語になります。

・纏う…身体全体や身体の一部へ使われる。袖を通していなくても使用可。

・着る…身体全体や上半身の衣服へ使われる。袖を通さないと使えない。

「纏う」の英語表現とは?

「纏う」は英語で「Be clad in」

「纏う」の英語表現には「Be clad in」が当てはまります。「Be clad in」とは「纏う」「装う」を意味する単語です。また、「着る」を意味する「Wear」という単語でも、「纏う」を表せます。

まとめ

「纏う」とは「身につける」や「身体に巻きつけるようにして着る」を意味する言葉です。古語では「絡みつく」という意味でも使われますが、現代では主に衣服や空気など、人に対して使われます。

類語には「着る」や「はく」が当てはまりますが、使い方に若干の違いがあるため注意しましょう。

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大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。