「デキャンタ」の意味とは?カラフェとの違いや使い方・洗い方も解説

レストランでワインを頼むと一緒に出てくることがある「デキャンタ」。さまざまな量が入るサイズがあるガラス製の酒器で、ワイン以外にウイスキーや日本酒にも使えるものです。

この記事では、「デキャンタ」の意味や使い方、洗い方と代用品について解説。「カラフェ」との違いや英語表記にも触れています。

「デキャンタ」の意味とは?

「デキャンタ」とは「ワインを入れる酒器」

「デキャンタ」とは、ワインを入れる容器のこと。一般的にガラス製の酒器をさし、ワインを「デキャンタ」に移すことは「デキャンタージュ」といいます。

「デキャンタ」は、ワインボトルに沈殿しているオリを取り除くために使用するものです。また、ワインを移しかえるときに空気に触れることで、香りが豊かになったりまろやかな味わいになったりという効果もあります。

「デキャンタ」は英語で「decanter」

「デキャンタ」の英語表記は「decanter」です。「デカンタ」と表記することもありますが、これはイギリスとアメリカの発音の違いを表現したもので、同じものをさしています。

「デキャンタ」の使い方と洗い方は?

「デキャンタ」は基本的に赤ワインに使う

「デキャンタ」は、ワインに発生するオリを取り除くために使用します。オリとは、熟成した赤ワインにたまる浮遊物や沈殿物のこと。これらはタンニンやポリフェノールなどが熟成中に結晶化したもので、白ワインではあまり見られない現象です。

また、空気に触れさせて熟成していない若い赤ワインの酸味や渋みを酸味や渋みをまろやかにするためにも「デキャンタ」を使用します。

スパークリングワインや白ワインには使わない

スパークリングワインは、生成された炭酸による泡立ちが最大の魅力です。しかし、ボトルから移しかえてしまうと、この泡立ちが大きく失われることになります。

また、白ワインは渋みを赤ワインほど感じないものが多く一般的に「デキャンタ」は使いませんが、まれに使用することもあります。

必要な量が入るデキャンタを選ぶ

「デキャンタ」には250mlくらいの小さなものから1000ml以上のものまで、さまざまな大きさがあります。一般的にワインボトルのサイズは、手軽なハーフボトルが350ml、標準的な大きさのものは750mlです。「デキャンタ」は、使いやすさの観点からも、使用するワインの量に合ったものを用意するのをおすすめします。

デキャンタ専用ブラシを使って洗う

「デキャンタ」は中まで手の届かないデザインのものが多く洗いにくい印象です。そのため、柔らかいロープ状のような専用のブラシやスポンジがあり、これらを使うことで中までしっかりと洗うことができます。また、ワインを入れっぱなしにしてついてしまった頑固な汚れには、汚れを浮き上がらせてくれるグラスクリーナーなどもおすすめです。

「デキャンタ」の代用とワイン以外の使用は?

「デキャンタ」は口の広いボールなどで代用可能

「デキャンタ」が家にない場合は、口の広いボールなどでも代用はできます。「デキャンタ」を使う目的のひとつはワインを空気に触れされること。そのため、口の広いボールなどにワインを移しかえるだけでも十分にその効果は得られます。また、オリを取り除くために使用する場合は、沈殿したオリを入れないように静かにボールにワインを移し、ボトルに残ったオリは捨てましょう。

はエレガントなデザインの「デキャンタ」は、優雅な食卓を演出するのに適しています。しかし、ボールで代用した場合はそのままグラスに注ぐわけにいかないため、元のボトルにワインを戻して使用すると良いでしょう。

ウイスキーやブランデーにも使える

ガラス製のエレガントな「デキャンタ」に、色合いの美しいウイスキーやブランデーを移すという使い方もあります。食卓で「デキャンタ」に移したウイスキーやブランデーを眺めるだけでもぜいたくですが、香りを開いてくれ味わいも豊かになる効果も。長期保存にはむきませんが、優雅な雰囲気を演出できます。

日本酒用のデキャンタもある

日本酒は、少し早めに栓を開けて空気と触れることで、味が広がりバランスが整うと言われています。同じ効果を手早く得ることができるのが「デキャンタ」です。移しかえることで空気に触れさせて、味を広げてくれます。

ワイン用の「デキャンタ」を使用することもできますが、よりモダンなデザインの日本酒用デキャンタは見た目にもおしゃれです。

「デキャンタ」と「カラフェ」の違いとは?

カラフェは空気と混ぜて酸化を促進する

「カラフェ」とは、フランス語で水差しやガラス瓶のことで、ピッチャーとも呼ばれます。気軽に提供するような安価なワインに使用することが多く、ワインを「カラフェ」に移すときに空気に触れさせることで、ワインの香りを立たせるために使用します。また使用することで食卓を華やかにする目的もあります。

「デキャンタ」との違いは、オリを取り除くための機能がないこと。高価で熟成したワインのオリを取り除くためには「デキャンタ」が適しています。

まとめ

「デキャンタ」はワインを移しかえるためのガラス製酒器のことです。熟成したワインのオリを取り除いたり、香りや味わいを開いてまろやかにしたりする目的で使用します。また、エレガントなデザインのものが多く、食卓を華やかに演出するにも有効です。

水差しタイプの「カラフェ」も、「デキャンタ」と同じようにワインの香りを立たせたり食卓を華やかにしたりするためのものです。しかし、オリを取り除くためには「デキャンタ」を使用しましょう。