クランクアップの意味とは?類語オールアップとの違いや英語表記も

映画やドラマなど撮影現場で「クランクアップ」すると、おめでとうの声とともに花束が贈られるなどお祝いムードを迎えます。そのようすはメディアを通じて公開することも。

この記事では、「クランクアップ」の意味や語源、類語「オールアップ」との違いや対義語について解説。使い方や英語表記についても紹介します。

「クランクアップ」の意味とは?

「クランクアップ」の意味は「撮影終了」

「クランクアップ」とは、映画やドラマの撮影現場において、その作品の撮影が全て終了することをさす和製英語。業界用語のひとつですが、ドラマや映画の宣伝などで使われることもあり、一般にも浸透している表現です。気になる作品のクランクアップがいつなのかが、その作品のSNSアカウントなどで発信されていることもあります。

「クランクアップ」の語源は「手回しハンドル」

現代はデジタル機器で撮影を行うのが一般的ですが、昔は手でハンドルを回して使う撮影機で映画の撮影を行っていました。この手回しのハンドルのことを「クランク」と呼びます。「クランクアップ」はここからきている言葉です。

「アップ」には「上げる」や「上がる」という意味がありますが、その他に「終了する」という意味もあります。手回しハンドルの撮影機を使った作業が終了するということから、「撮影終了」のことを「クランクアップ」というようになりました。

「クランクアップ」の使い方と例文

ドラマや映画などの撮影現場で使う

「クランクアップ」は、ドラマや映画などの撮影現場で使う言葉です。その現場で、全ての撮影が終了したときに「クランクアップを迎えました」や「これでクランクアップです」などと表現します。役者はもちろん、撮影に関わるスタッフなどの作業も同じく終了することがほとんどです。

クランクアップ時には花束やおめでとうの声

「クランクアップ」を迎えると、先に撮影を終えた役者や関係者が集まり、最後まで撮影が無事に終了したことを祝います。最後の撮影を終えた役者に花束が贈呈されたり、おめでとうの声が響いたりし、またそのようすを作品の宣伝として使うことも。人気の高い作品は、SNSなどでファンからおめでとうの声が集まり、作品の公開に向けて盛り上がります。

「クランクアップ」を略して「アップ」と言うことも

「クランクアップ」を略して、単に「アップ」ということもあります。「アップ」は「上がる」や「上げる」という意味ですが、撮影現場で「本日でアップです」と言えば、スタッフや関係者には「クランクアップ」をさしていると通じます。

「クランクアップ」を使った例文

  • 約3カ月の撮影でしたが、本日無事にクランクアップしました。
  • 人気俳優主演のドラマがクランクアップし、そのようすが公開された。
  • クランクアップまであと数日というところで、天候に恵まれず撮影がストップしている。
  • 大好きな俳優の作品がクランクアップしたと聞いて、公開が待ち遠しい。
  • すでに撮影はクランクアップしたが、公開日はまだ決まっていない。

「クランクアップ」の類語・対義語は?

「クランクアップ」の類語は「オールアップ」

「オールアップ」とは、役者それぞれの撮影が終了したこと。映画やドラマの撮影現場で、ある役者が自分の出番である撮影の全てが終了したときに「○○さんがオールアップです」と表現します。個々の役者のオールアップのタイミングは異なるため、オールアップという言葉はひとつの撮影現場で何度も使われる言葉です。

「クランクアップ」は、全ての撮影が終了したことをさしますが、「オールアップ」は出演する役者それぞれの撮影が終了したことをさします。

類語「オールアップ」を使った例文

  • 主演の○○さんが本日オールアップです。
  • 先月オールアップした作品だったが、急きょ撮り直しが必要になったと呼びだされた。

「クランクアップ」の対義語は「クランクイン」

「クランクイン」とは、撮影を開始すること。映画やドラマの撮影現場で、これから撮影を開始することを「本日クランクインです」などと表現します。「クランクアップ」と同じく、手回しハンドル付きの撮影機からきている言葉。手回しハンドルはカメラ本体に差し込んで回します。この手回しハンドルをさす「クランク」に、ハンドルを差し込むという意味で「イン」をつけた和製英語です。

撮影が始まるときは「クランクイン」、全ての撮影が終了したときは「クランクアップ」といいます。

対義語「クランクアップ」を使った例文

  • 来年公開予定の映画が本日クランクインしました。
  • 明日、約半年にわたる映画の撮影がクランクインするので緊張しています。

「クランクアップ」の英語表記は?

「クランクアップ」は英語で「finish shooting」「wrap up」

「クランクアップ」は和製英語のため、そのままでは使えません。「クランクアップ」の英語表現には「撮影を終了する」という意味がある「finish shooting」というフレーズを使います。また、「終わりにする」や「完成させる」というニュアンスの「wrap up」も「クランクアップ」という意味で使えるフレーズです。

まとめ

「クランクアップ」はその作品において撮影の全てが終了したことをさす和製英語。役者それぞれの撮影が終了した場合は「オールアップ」呼び、その役者個人の撮影が終了したことを表現します。また、撮影を開始することは「クランクイン」です。どれも業界用語と言われる言葉ですが、メディアなどで使われることもあり一般にも通じる言葉として浸透しています。