「スランプ」の意味とは?スランプフロー試験やパチンコ用語も解説

「スランプ」と聞くと、スポーツ選手や芸術家が不調になることだと思う人も多いでしょう。実は「スランプ」はそれ以外にも、建築や経済、パチンコに関わる意味も持っています。意味や例文を確認しましょう。また、注意が必要な使い方や、不調の代表的な対処法もご紹介します。

「スランプ」の意味

「スランプ」の意味とは「一時的に調子が悪いこと」

「スランプ」は英語の「slump」が語源のカタカナ語です。日本でよく使われるのは「一時的に調子が悪いこと」という意味です。スポーツや絵画を描くなどの専門的な活動だけではなく、日常的な仕事や趣味にも使われます。

「スランプ」はケガや病気のように、原因がひとつに確定している場合にはあまり使用されません。原因が分からなかったり、心理的なものなのでひとつに絞れない状態を意味します。

建築用語としては「生コンクリートの流動性の値」

建築用語としての「スランプ」は「生コンクリートの流動性」を図る値を意味し、主に「スランプ値」と呼ばれます。スランプ値が低いと「固い」、高いと「柔らかい」という意味です。

生コンクリートは、固まる前の柔らかいコンクリートのことです。生コンクリートはスランプ値が低すぎると型に広がらなくなってしまいます。しかし、固まった後の強度が不足する危険性があるため、スランプ値が高すぎるのも問題です。

経済用語としては「不景気」

経済用語としての「スランプ」は「不景気」「不況」を意味します。不景気とは、社会全体の経済に活気がない状態です。不景気は、企業にとっては売り上げや仕事の減少、個人にとっては収入減につながります。基本的には物価が下がるのが特徴です。

「スランプ」の使い方と例文

「スランプに陥る」はスポーツや仕事などが不調になったことを表す

「スランプに陥る」は、スポーツ・趣味・仕事などが、はっきりした理由がないのに不調になったことを表現します。その他にも「スランプ状態になる」などの表現も使われます。不調が解消した際は「スランプを脱出する」「スランプから立ち直る」などです。

例文
  • スランプに陥ってしまい、ミスが続き部長に叱られてしまった。
  • 最近、A先生はスランプなのか絵のクオリティが低い気がする。
  • スランプから脱出するために、先輩に相談することにした。

「上達しない状態」に使うのは誤用という説がある

「スランプ」は「一時的に上達しない状態」「成長を感じられない状態」にも多く使われています。しかし、その使い方は誤用だとする説があります。上達の停滞という意味はスランプにはないためです。(「プラトー」がその意味を持ちます)かしこまった会話や記録に残る文書などでは、注意して言葉を選ぶ必要があるでしょう。

例えば、練習を開始した頃は順調に上達していったものの、一定のレベルになって一時的に成長が止まってしまうときに使用されています。

「スランプ(スランプフロー)試験」は生コンクリートのスランプ値の試験

「スランプ試験」「スランプフロー試験」は、生コンクリートの流動性(スランプ値)を計測する試験です。

スランプコーンという枠に生コンクリートを入れたあとに、さかさまにして地面に置きます。その後、コーンを抜いたあとにコンクリートの頂点が下がった長さがスランプ値です。流動性が高く、水たまりのように広がってしまった場合は直径を計測しスランプフローとして用います。

「スランプフレーション」は「不景気なのに物価が上がること」

「スランプフレーション」とは「不景気なのに物価が上がること」です。不景気を意味する「スランプ」と、物価の上昇を意味する「インフレーション」を合わせた言葉になります。同じ意味の「スタグフレーション」の方が一般的に使われています(停滞を意味する「スタグネーション」とインフレーションを合わせた言葉です)

不景気になると賃金が上がりにくいため、物価の上昇は生活に悪い影響を及ぼします。多くの人にとって厳しい経済状況です。

パチンコ用語「スランプグラフ」は「当たりなどの履歴」

「スランプグラフ」はパチンコ台の当たり・出玉などの履歴をグラフにしたものです。パチンコ台の側に設置されるカウンターでや店内ディスプレイ、スマホアプリでグラフを確認できます。スランプグラフの内容を参考に、遊ぶ台を選ぶ人も多いようです。

「スランプ状態」の原因と対処法

「スランプ状態」からの脱出法は原因による

「スランプ状態」の対処法は、原因によって変わります。そのため、まずは原因を考えるところから始めましょう。複数の理由が合わさって分かりにくいことが多いため、冷静に自分と向き合う必要があります。

原因の例
  • 理想が高くなりすぎている。
    長く練習を続けたり、上級者を見たりすることで理想が高くなり「自分にはここまでできない」と思い込んでしまいます。理想を高く設定しやすい人ほど陥りやすいようです。
  • モチベーションが維持できない。
    練習の繰り返しに飽きる、なかなか上達しなくてストレスがたまるなどの理由から、モチベーションが下がって実力が発揮できなくなります。

原因別の代表的な脱出法

基本的には、原因に関わらず一定の期間、練習や作業を休んで気分転換をすると良いとされます。さらに具体的な対処法の例は、原因ごとにご説明します。

対処法の例
  • 理想が高くなりすぎている場合。
    信頼できる指導者やコーチ、先輩に相談すると良いでしょう。スランプをどう克服してきたか、現在の自分は客観的に見て何が足りないのかを聞きます。
  • モチベーションが維持できない。
    仕事や練習に新鮮味を感じられるような工夫をしましょう。新しいことを初めてみたり、効率的なやり方を考えたりします。

まとめ

「スランプ」には複数の意味がありますが、一般的には「一時的に調子が悪いこと」を表します。「上達しない状態」にも使われますが、誤用という説もあるので注意してください。

仕事でも趣味でも「スランプ状態」はとてもつらいものです。努力を続けてきた証だと思って、気落ちせずに乗りこえていきましょう。