離職票が届かない原因とは?対処法と離職票なしで行える手続き

「離職票」とは再就職までの間に失業手当を受けるための手続きに必要な公的書類ですが、離職票が手元に届かない場合にはどのように対処すればいいのでしょうか。

今回は、離職票が届かない原因と届かない場合の対処法を解説します。また離職票がなくても進められる健康保険への切り替え手続きなども紹介します。

離職票が届かない原因は?

離職票は通常なら2週間以内に届く

「離職票」は退職した翌日から数えて2週間以内に届くのが一般的です。

離職票は退職者が会社に依頼すると、会社は退職した旨を記す「離職証明書」を作成してハローワークに提出します。その後、ハローワークが離職票を発行して退職した会社に送付します。退職者は会社を通して離職票を受け取りますが、それまでの過程にかかる日数は退職日から約2週間です。

離職票が届かない原因は「会社の嫌がらせ」など主に4つ

離職票が届かない原因として主に下記の4つの原因が考えられます。

  • 離職票を依頼していない
    離職票は、離職票は退職すれば自動的に発行手続きに入るのではなく、退職者の依頼によって初めて会社はその手続きに入ります。もしも退職者が離職票を依頼していなければ、離職票のいつまで待っても発行されません。
  • 会社が忙しくて手続きが遅れる
    本来は離職票の発行に必要となる「離職証明書」の作成は会社の義務です。退職日の翌日から10日以内に離職証明書は発行、そしてハローワークに提出しなければならないのですが、会社が忙しいため離職証明書の作成が遅れていることがあります。
  • 会社の嫌がらせ
    退職したことを根に持ち会社が嫌がらせをして離職証明書を発行しないケースがあります。もしも会社が一定期間内に離職証明書を発行しなければ、雇用保険法違反となり会社は罰則の対象になります。
  • ハローワークの繁忙期
    離職票の依頼とハローワークの繁忙期が重なったため、離職票の発行手続きが滞っていることも考えられます。一般的にハローワークの繁忙期は3月または9月だと言われており、この時期は離職票の発行が遅くなることがあります。

離職票が届かないときの対処法

対処法①会社に確認および催促する

離職票が届かないときには、まず初めに会社に離職票の依頼の旨が伝わっているのかを確認しましょう。離職票の依頼の確認が取れたところで、会社が離職証明書の発行手続きに入っているのかどうか、また入っていないのであれば離職証明書を発行してもらえるように催促しましょう。

会社への確認および催促のタイミングは、退職してから約2週間後です。

対処法②ハローワークに相談

会社に催促したもののいい回答を得られないときには管轄のハローワークに相談します。相談を受けたハローワークは会社と連絡を取り、離職票の交付のために必要な離職証明書の発行及び提出をするように促してくれます。

またハローワークが繁忙期のため離職票の交付に時間がかかっているケースでも管轄のハローワークに問い合わせて離職票の発行の見通しを確認します。もしも離職票を発行し会社宛てに送付したとの回答があれば、発送した日時を確認してから、会社と連絡を取りましょう。

対処法➂失業手当の仮手続きを進める

何らかの事情で離職票が届かない場合には、離職票なしで失業手当の仮手続きを進めることができます。

失業手当の仮手続きは退職日から12日後に始められます。その際には求職登録をハローワークで行った後に仮手続きに入ります。

失業手当の仮続きに必要な書類は、離職日がわかる書類です。退職証明書、社会保険資格喪失証など退職日の分かる書類をハローワークに持参します。

仮手続きを始めたとしても、その4週間後になる認定日には離職票を提出しなくてはなりません。認定日までに離職票を提出できないと失業手当の受給が保留になるので、仮手続きと並行して離職票の交付手続きも継続しましょう。

対処法④労働基準監督署に相談することもできる

労働基準監督署は労働基準法に違反する案件について取り扱いますので、会社が離職票発行のための手続きを一定の期間待っても進めない場合には、労働基準監督署に相談することができます。ただし順番としては会社、管轄のハローワークに相談後、それでも問題が解決しない場合に労働基準監督署に相談することになります。

離職票がなくてもできる手続きとは?

離職票がなくてもできることとして失業手当の仮手続きを前述しましたが、他にも離職票なくてもできる手続きはあります。ここでは、離職票なしでできる退職後の各手続を紹介します。

扶養加入手続きは離職票なしで行える

家族が加入している社会保険に扶養として加入するには、離職票がなくても手続きが進められます。扶養として加入するための要件は各保険会社によって違うので、該当の保険会社に要件および必要書類を問い合わせましょう。

一般的な扶養として加入できる要件は、配偶者や父母、兄弟姉妹、子や孫などが加入している社会保険に扶養として入り、年収は130万円以内で被保険者の収入の半分以下等です。また必要書類は健康保険被扶養者(異動)届などです。

国民健康保険への切り替えは健康保険資格喪失証明書で

雇用保険から退職によって国民健康保険へ切り替える場合には、健康保険資格喪失証明書のほかに本人を確認する書類やマイナンバーが必要です。健康保険資格喪失証明書は退職時に会社に発行してもらえることもありますが、会社での発行は義務化されていないため会社が拒否することもあります。その場合には、管轄の年金事務所で健康保険資格喪失証明書を発行してもらいましょう。

その後、お住まいのある自治体の健康保険の窓口で国民健康保険への切り替え手続きを行います。手続きを行う期間は退職した翌日から14日以内です。

国民年金の切り替えは扶養に入らないなら必要な手続き

国民年金の切り替えは、家族の扶養に入らないのであれば必要な手続きです。手続きに必要な書類は国民年金手帳の他に、健康保険資格喪失証明書や退職証明書などの退職日がわかる書類です。お住いのある自治体の年金の窓口で手続きを行いましょう。

まとめ

離職票が届かない理由は、離職票を依頼していないといった初歩的な原因が考えられると同時に、会社からの嫌がらせなど意図的に離職票が発行されないことも考えられます。離職票が届かなくて困っている場合には退職した会社またはハローワークに相談することをお勧めします。