「私のモットーは清く誠実にです」などと、リクルート時期になると、企業の面接で自分の「モットー」について説明した経験もあることでしょう。ところで、この「モットー」の本来の意味を知っていますか?
早速「モットー」の意味と使い方について例文を使って解説していきましょう。「モットー」が何語であるのか、また「面接で好印象を生むモットー」についても触れながら進めていきます。
「モットー」意味とは?何語?
まずはじめに「モットー」の意味と使い方から紹介します。
「モットー」の意味は「標語」
「モットー」の意味は、「標語」「座右の銘」です。その他に「基本理念」「原則」などの意味もあり、団体や企業で掲げる「モットー」はこの意味で使われています。
「モットー」は企業や団体など大きな単位で用いられるだけではなく、個人でも掲げることができる「人生の指針」のようなものです。「社会生活の中で心がけている事を短文にまとめたもの」と表現してもよいでしょう。
「仕事におけるモットー」「会社のモットー」「日々のモットー」「親友関係でのモットー」「恋愛におけるモットー」など、さまざまなステージにおいて各々の「標語」を掲げることもできます。
英語も日本語もほぼ同じ意味
「モットー」は英語が語源であるカタカナ語ですが、日本語との意味もほぼ変わりがありません。たとえば、英語の場合は「company’s motto=社是」「school motto=校訓」「personal motto=座右の銘」「campaign motto=選挙スローガン」などのように訳します。
英語の「motto」が語源
「モットー」という言葉の響きから、何語であるか不思議に思ったこともあるのではないでしょうか?「モットー」は英語の「motto」のことで、日本語のローマ字表記と同じ書き方になります。ちなみに英語の「motto」の場合は複数形で「mottoes」「mottos」と書くことができます。
面接で印象を上がる「モットー例」
就職活動で聞かれる頻度が高いのが「モットー」です。面接官にできるだけ良い印象を与えることができるベスト・モットーを10個挙げてみます。
やる気がアピールできる例文
どのような企業でも「やる気のある人材」は採用のトップ基準となるでしょう。モットーでやる気をアピールして、最高の印象を与えて下さい。
- 目標に向かってひたすら走り続けることです。
- 失敗を恐れず何事にもチャレンジしていくことです。
- 日々の努力を惜しまないことです。
- 会社へ利益を生むために、真面目に業務に打ち込むことです。
- どんな些細なアドバイスでも聞き入れることです。
「企業方針」や「職種に適した」モットーをアピールすることができれば、さらに印象を上げることができます。
四字熟語をモットーに
日本には深い意味を持つ「四字熟語」がたくさんあります。座右の銘として、日ごろから心がけていることを「四字熟語」で表すのも良いでしょう。業種や職種にあった四字熟語を厳選しました。
- 人との出会いを大切にする心「一期一会」です。(ホテル・旅行関係)
- 生活の中で独創的なアイデアを編み出すこと「創意工夫」です。(デザイン関係)
- 真心が何よりも大切であるという教え「万能一心」です。(福祉関係)
- 戦い続けていれば必ず勝利を得るという信念「百戦百勝」です。(営業職)
- 仲間と励まし合い、また競い合うこと「切磋琢磨」です。(営業職)
「モットー」の類語は?
最後に「モットー」と言い換えができる言葉「類語」について触れてみましょう。
個人なら「人生訓」「生活心得」
個人における「モットー」の類語は「人生訓」「生活心得」「生活信条」「指針」「主義」などです。どれも自分が生きていく中で心がけている事、方針、などを意味する言葉です。
- 私の人生訓は「残り物には福がある」です。
- 母の生活信条は「笑顔は笑顔を生む」です。
企業では「基本理念」「ポリシー」
企業や団体、グループや組織における「モットー」の類語は「基本理念」「ポリシー」「キャッチワード」「根本方針」「スローガン」「基本哲学」「基本精神」などです。会社の社長室や業務を行う場所にこれらが掲げられてはいませんか?
- 我が社のスローガンは「顧客に100%満足していただけるサービスを提供すること」だ。
- N社の基本理念は「商品開発に力を入れること」である。
まとめ
「モットー」の語源は英語の「motto」で「標語」「座右の銘」、また「基本理念」「原則」などの意味があります。
また、「モットー」は個人、または企業や団体で「目標」「スローガン」として掲げる短文であり、就職の面接試験でも聞かれる頻度の高い項目として挙げられています。
「モットー」はどのような考えや心持ちである人材なのかを判断する一つの基準であり、一方で自分を最もアピールできる絶好のチャンスでもあります。企業方針や職種に合った「モットー」を選んで、ライバルに差を付けていきましょう。