「エピソード」の3つの意味とは?使い方と例文・類語も解説

「エピソードを語る」「エピソードを加える」というように「エピソード」というカタカナ語は日常的によく使われます。小説や舞台などの合間にはさむ話や、人々が興味のある話などを指す時に使われますが、語源である英語での意味も同じなのでしょうか?早速「エピソード」の意味、使い方や類語などをご紹介します。

「エピソード」の3つの意味とは?

「エピソード」とは「作品の中に盛り込まれる挿話」

「エピソード」とは、小説や舞台などの作品の中に盛り込まれた「挿話」を意味します。本台や本編とは直接的に関係ないものの、ある程度まとまりのある小話のことを指します。

たとえば、何百ページにも渡る長編小説では、読者にとってもちょっとした息抜きやブレークが必要となることもあるでしょう。話の区切りを機に、本編に少しだけ関係のある挿話をちょっと盛り込むことで息抜きもできます。このような時に使われる小話を「エピソード」と呼んでいます。

「エピソード」とは「人や物事についての短い話」

「エピソード」は、人や物事などに関する短く興味深い話を意味します。ある人が持つ知られざる話や実際にあった信じられないような出来事、また物事について人々が興味を引くような話などを「エピソード」と言います。

「エピソード」とは「楽曲の間にはさむ間奏」

「エピソード」とは、楽曲の間に取り入れる間奏や挿句を意味します。主にフーガやロンド形式の楽曲パターンにおいて、主要箇所と主要箇所の間に挟む自由でクリエイティブな挿入部分を「エピソード」と呼んでいます。つまり「エピソード」とは音楽用語の一つであり、2つの主部の間に流れる挿句のことです。

「エピソード」は英語の「episode」のこと

「エピソード」の語源は英語の「episode」です。英語での意味もカタカナ語とほぼ同じですが「挿話的な出来事や小話」の他、ドラマやテレビシリーズの一回放送分や、第〇話( episode 1)というに使われます。

その他、医学用語として「繰り返される病状の発症や発作」のことを表すこともあります。特定のメディカルワードとなるため、一般的にはあまり知られていません。

「エピソード」の使い方と例文

「エピソード」は人が興味を示すような内容に対して使う

「エピソードを語る」「エピソードを交える」など、ある人やある物事に関して、まだ世間に知られていない小話やちょっとした面白話を意味する時に「エピソード」は好んで使われます。

たとえば、プログラム開発の工程でこんな失敗談があった、驚くような出来事があったなど、人が知らない興味深い話を、ある程度まとめて裏話的に語る時に「エピソード」という表現を用いたりします。

そのため「エピソード」というフレーズを使うと、人は興味深く耳を傾けることが多いです。ある人やある物事についての秘密話を含め、滑稽な内容を盛り込んだ「エピソード」は人々の関心に触れるものでもあります。

「エピソード」を使った例文

  • 長編の舞台シナリオを書く時は、主部と主部の間にエピソードを加えるようにしている。
  • 読み手が飽きずに完読できるよう、エピソードは小説のエッセンスとしても不可欠だ
  • 早速、部長に新人研修で味わったエピソードを語ってもらいましょう。
  • 海外出張でパスポートを紛失したというエピソードは、社内に瞬く間に広まった。
  • フーガに入れるエピソードの曲調を少しだけ変えてみることにした。
  • ロンド形式の楽曲では、ピアノとバイオリンのアンサンブルに統一する予定だ。

「エピソード」の類語とは?

「こぼれ話」は「さほど重要ではない話」

「こぼれ話」とは「さほど重要ではない話」や「余談」という意味を持ちます。本筋からちょっと外れた話や、人が興味を惹くような話題のことで、本題の後や、複数の主部的な部分の合間にブレーク的なニュアンスで「こぼれ話」を挟むこともあります。

おむね「エピソード」より「こぼれ話」の方が、滑稽で面白い話題であることが多いようです。

例文
  • ここでちょっとしたこぼれ話をしたいと思います。
  • 仕事中に起きたこぼれ話とは、営業中に運命の人と出会ってしまったことだ。

「逸話」は「世間に知られていない興味深い話」

「逸話(いつわ)」とは、世間的に知られていない話や、周囲が興味を示すような話を意味します。「逸話」の「逸」には、もともと「世間に知られていない」という意味があります。そのため「逸話」は、まだ語られていない真実や興味を惹く内容を語る時に使われることが多いでしょう。

「エピソード」に比べて「逸話」は知られざる話、秘密であった話といったニュアンスが強まります。

例文
  • 母親から「出産後の平均的な睡眠時間は3時間」という逸話を聞いてビックリした。
  • 逸話というより、これは楽屋の裏話とも言えるほど面白おかしい内容である。

「余聞」は「本筋とは外れたこぼれ話」

「余聞(よぶん)」とは、本筋や本題と外れた話、つまり「こぼれ話」や「余話」のことです。また、人が聞き漏らしていた話や知られざる小話を語る時にも使われます。「エピソード」とは言葉の響きが少し異なりますが、「ちょっとした話」という意味合いでは言い換えの語として適切でしょう。

例文
  • 会議中に、会社が地元のボランティア活動に参加するという余聞を小耳に挟んだ。
  • 飲み会で、部長に「余聞だが、これからは新人の教育は君に任せるよ。」言われた。

まとめ

「エピソード(episode)」には「作品の2つの主部に挟むある程度まとまった小話」「人や物事にについての興味深い話・裏話」「フーガやロンド形式の楽曲に用いる挿句」の3つの意味があります。

一般的に多く見聞きするのは「エピソードを語る」「〇〇といったエピソード」など、その人や物事についての小話を表す使い方です。

「小話」や「短い話」という表現ではなく「エピソード」というフレーズを使うだけで、周囲はより一層の興味を引いてくれるでしょう。「エピソード」が持つ言葉の威力を最大限に使って、職場や日常生活で活用してみて下さい。