「英傑」の意味とは?英雄との違いと使い方・類語もあわせて紹介

「英傑(えいけつ)」という言葉があります。一般的には才能や行動が優れている人を指す時に使われますが、「英雄」や「豪傑」とは意味の上でどのように異なるのでしょうか?

ここでは「英傑」の意味や似た言葉とのニュアンスの違い、使い方と例文、また類語についてわかりやすくご紹介します。

「英傑」の意味とは?

「英傑」の意味は「才知と勇気に優れている人」

「英傑(えいけつ)」とは「才知と勇気に非常に優れている人」のことを言います。物事や状況に対して素早く心が動き、才能と知恵が鋭く働く、いわば「大人物」のことを指します。

「英傑」の「英」には「優れて美しく、人並より優秀であること」、また「傑」には「他より遥かに抜きに出ている人や様子、傑物」を表します。この二つの言葉を組み合わせて、「才知が人並外れて優れている者や人物」という意味となります。

「英雄」との違いは「文武や実力が秀でていること」

「英傑」と似たような言葉に「英雄」がありますが、この二つには多少ながら意味において異なる点があります。

「英雄」とは、そもそも文武の才に非常に恵まれた人を意味します。武勇と才知の両方を兼ね備え、一般の人にはマネできないような事柄を成し遂げるような人に対して使われます。非凡な事業を成就させ、驚くような大成を修めるような人、つまり「ヒーロー」的な要素が強いのが「英雄」です。

一方「英傑」のほうは、凡人には持ち合わせない優れた心や才能や勇気を、桁違いに持ちあせている人を指し、「英傑」の「傑」が持つ、飛びぬけてという点に焦点を当てているのが英傑です。

それぞれの違いは「英傑」はその人が持つ並外れた才知に対して称賛する意味で使われ、「英雄」とは「ヒーロー」のことで、成し遂げた大成を高く評価するニュアンスで使われます。

「豪傑」との違いは「武勇と度胸に溢れていること」

もう一つ「英傑」と似たような言葉に「豪傑」があります。「豪傑」とは、人並外れた武勇を持つだけではなく、度胸や勇気も備わっている人を指します。細かいことや心配ごとにとらわれず大雑把で豪快、タフな神経を持ち、大胆で太っ腹な人を豪傑と呼びます。

「英傑」とは、心が美しく才知に優れている人を表すため、性格や行動において、豪快さやタフなところを強調する「豪傑」とは、ややニュアンスが異なります。

「英傑」の使い方と例文

「英傑」は最高の褒め言葉としても使える

「英傑」とは、知恵や才能に溢れ心のあり方が飛びぬけて優秀な人を指す言葉です。そのため、相手の才知を高く評価する「最高の褒め言葉」としても使うことができます。

たとえば、「英傑」を使った言い回しに「一代の英傑」があります。一代の間でまれにしか見られないほどの優れた知恵や勇気を持つ人のことを意味し、それくらい珍しく優秀すぎる人物というニュアンスで使われます。

職場で使うなら、企業を異次元の世界へ伸し上げた知恵と勇気あふれる人物に対して、多大なる称賛の意を表して使うのも良いでしょう。相手への尊敬の気持ちを表す言葉として、正しく「英傑」を使ってみて下さい。

「英傑」を使った例文

  • エジソンは一世一代の英傑として世界的に知られる人物である。
  • 彼は第三国への支援物資を自力で続けた英傑として尊敬されている。
  • 英傑と呼ばれたいなら、美しい心と飛びぬけた才知を磨くことが大切だ。
  • 数年続いた裁判に終止符が打たれた。これも英傑と称される敏腕弁護士のおかげである。
  • 我が家の英傑は、溺れている人を必死に助けた愛犬シロである。

「英傑」の類語とは?

「英雄豪傑」は「才知・文武に長けていること」

「英雄豪傑(えいゆうごうけつ)」は、文字通り「英雄」と「豪傑」を組み合わせた四字熟語です。意味も英雄と豪傑の意味を掛けたもので、才知や勇気、文武や武勇に優れていること、またそのような人物を指します。

「英雄豪傑」は、他の人には達成することが不可能な偉業を成し遂げた人に使われ、知力のあみならず、体力や武力にも秀でている優れものを表す言葉です。「英傑」と比べて、「英雄豪傑」は腕力や力強さも強調する「文武両道的」なニュアンスを醸し出すのが特徴です。

例文
  • 彼はオリンピックで金メダル獲得、引退後は世界で事業を成功させた英雄豪傑な人だ。
  • 英雄豪傑とは、たった5年で企業を上場させた我が社のCEOのことであろう。

「英偉」は「人並外れて偉い大人物」

「英偉(えいい)」とは「人並外れて偉い人」「大人物」を意味します。過去に誰も成し得なかった偉業を達成したり、とにかく知恵や才能、武勇において超越していることを指します。考えや行動にみならず、溢れる勇気や知恵を絞り出す才能に秀出している人に対して「英偉」という言葉を使います。

例文
  • 新人候補Aはプレッシャーを跳ね除け、英偉の勲章を手にすべく当選を果たした。
  • 海外でビジネスを成功させた彼は、英偉であるだけではなく最高の努力家でもある。

まとめ

「英傑(えいけつ)」の意味は「人並み以上に才知が優れている人物」を意味します。似たような言葉に「英雄」や「豪傑」がありますが、それぞれ多少ニュアンスが異なるため上手に使い分けをしていきましょう。

職場でも、素早く物事を察知し、才能と知恵がキラリと光るような「英傑」な人はいませんか?その際はぜひ、褒め言葉として「英傑」を使ってズバ抜けた才知や勇気を表現してみてください。

ぜひ、この機会に「英傑」の意味や使い方をマスターして会話のマンネリ化を打破しましょう。