「紅葉狩り」の意味とは?読み方・由来や行事食の楽しみ方を紹介

秋の行楽のひとつに「紅葉狩り」があります。毎年、紅葉の名所には多くの観光客が集まります。しかし、身近な行事でありながら「なぜ狩りという名前なのだろう」「行事食は決まっているのかな」と疑問に思うこともあるでしょう。言葉の意味や由来とあわせてご紹介します。

「紅葉狩り」の意味と読み方は?

「紅葉狩り」の読み方は「もみじがり」

「紅葉狩り」の読み方は「もみじがり」です。「紅葉」だけで使用する場合は「もみじ」だけでなく「こうよう」とも読みます。しかし、「紅葉狩り」とする場合は「こうようがり」とは読みません。

「紅葉」の意味は「晩秋に、葉の色が赤や黄色に変化すること」です。変化した葉そのものを「紅葉」と呼ぶこともあります。

「紅葉狩り」の意味とは「山野で紅葉を楽しむこと」

「紅葉狩り」の意味は「山野で紅葉を楽しむこと」です。赤や黄色に色づいた紅葉を鑑賞する行事になります。名前に「狩り」とついていますが、狩猟は関係しません。

葉が紅葉するのは冬越えの準備という説がある

紅葉は冬越えの準備のためだとされています。日差しが弱い冬を越すために、光合成の効率が悪くなる葉を落とします。その前に養分を回収するため、緑色の色素が分解され色が変化するという説です。

葉に黄色の色素がある種類の場合、緑色がなくなった後は黄色がよく見えるようになります。赤く紅葉する種類の場合、色素が抜けた葉を養分回収まで日光から保護するため、赤い色素を新たに生成していると推測されています。

「紅葉狩り」の例文

  • 毎年、11月に家族で紅葉狩りに行っている。
  • 民宿で働く友人は、紅葉狩りの観光客が増える時期は大忙しだと言っていた。
  • ドライブコースに紅葉の名所があるので、車を降りずに紅葉狩り気分を味わえる。

「紅葉狩り」は何をするのか

紅葉を鑑賞するだけでも「紅葉狩り」です。しかし、それ以外にもさまざまな楽しみ方があります。

「紅葉狩り」を温泉の名所で楽しむ

おすすめの紅葉狩りの楽しみ方は、温泉につかりながら鑑賞することです。紅葉の名所は観光客が増えるため「人が多すぎて紅葉を楽しめない」という失敗談があります。しかし、温泉ならそこまで混雑することはないでしょう。

紅葉が見える部屋のあるホテル・旅館に泊まるのも良い方法です。個室からなら、自分や家族・友人だけで紅葉を満喫できます。

「紅葉狩り」を写真や絵・イラストに残す

紅葉を写真や絵・イラストに残すのも「紅葉狩り」の良い楽しみ方です。芸術の秋を楽しめるでしょう。近年はスマートフォンのカメラも高性能なものが増えているため、初心者も安心して挑戦できます。

後から見直せるのもメリットです。また、写真や絵のデータをSNSへアップロードすれば、遠くに住んでいる友人とも感動を共有できます。

「紅葉狩り」の行事食は定まっていない

「紅葉狩り」の行事食は、「お月見のお団子」のように具体的に統一されていません。飲食店の中には、秋の味覚を使って独自の「紅葉狩り料理」を作る店もあります。家庭でも、きのこや栗の炊き込みご飯や、サンマ料理を楽しんでみるのもよいでしょう。赤飯も、紅葉の赤いイメージが共通するためおすすめです。

行事食とは「行事やお祝いの日に食べる特別な料理」のことです。縁起が良いものや伝統があるものが伝えられています。行事の気分を盛り上げることも期待できるため、飲食店だけではなく、保育園や病院などでも提供される場合があります。

「紅葉狩り」に行く際の注意点

「紅葉狩り」は細かい決まりがない行事のため、注意点は多くありません。しかし、以下の3点はしっかり準備する必要があります。

  • 水筒や食べ物を持っていく。
    山中では店舗や自動販売機が少なく、場所によってはほとんどない可能性もあります。空腹や喉の渇きが気になっていては、せっかくの紅葉狩りが台無しです。
  • 防寒具を準備する。
    基本的に、平地よりも山あいの方が寒くなりやすいものです。自宅の周辺が平気だからと薄着で行ったら、冬のように寒かった、ということもあり得ます。現地で着脱しやすいジャンパーやマフラーを用意するとよいでしょう。
  • 観光客の受け入れをしているか確認する。
    安全上の理由や感染症対策で、観光客の受け入れを中止していることがあります。出発前に確認する必要があります。

「紅葉狩り」の由来とは

「紅葉狩り」の由来は狩りに見立てられたこと

鑑賞することを「狩り」と呼ぶ由来・理由は明らかになっていませんが、有名な説の中で共通しているのは「狩りに見立てられている」ことです。

  • 山へ出かけることを「狩り」と見立てた説
    平安時代、貴族が紅葉を見に山や渓谷へ行くことを「狩り」に見立てたという考えです。当時の貴族は出歩くことを品がないと思っていたので「狩り」と言い換えたという説もあります。
  • 紅葉の枝を持って鑑賞した説
    現代ではマナー違反とされますが、平安時代は紅葉の枝を折り、持って鑑賞していたともされます。その様子が採集に似ていたため「狩り」と言われるようになったという説です。
  • 鬼退治を「狩り」と表現した説
    紅葉が関わる鬼退治の伝説が由来だという考えです。「鬼女紅葉」という伝説では、紅葉という女性が鬼になってしまいます。「紅葉狩り」では鬼が紅葉を鑑賞する女性に化けます。どちらも能の演目になるほど、人々に親しまれていました。

「紅葉狩り」が一般的になったのは江戸時代

「紅葉狩り」が一般的に行われるようになったのは江戸時代だと言われています。江戸時代は庶民の間でも旅行が流行していて、ガイドブックもあったそうです。その中で紹介される紅葉の名所に人々は集まりました。

当時の紅葉狩りの楽しみ方には諸説あります。花見のように弁当・酒を楽しみながら盛り上がったとも、俳句を詠みながらお茶を飲み優雅に過ごしたとも言われています。

まとめ

「紅葉狩り」とは「山野で紅葉を鑑賞して楽しむこと」です。江戸時代ごろから一般的に行われるようになった行事です。

災害や感染症対策で紅葉の名所へ行きにくい場合もあります。そんなときは近所の街路樹を眺めたり、自宅で紅葉をイメージした食事やお菓子を用意するだけでも、秋の気分を楽しめるでしょう。