「イントネーション」の意味は?アクセントとの違いや例文・使い方

「イントネーション」とは、言葉の抑揚を表すカタカナ語の一つです。「イントネーションがおかしい」「独特のイントネーション」などのように使われますが、日本語と英語での意味は同じなのでしょうか?

ここでは「イントネーション」の意味やアクセントとの違い、使い方の例文などをご紹介します。

「イントネーション」の意味とは?

「イントネーション」の意味は「発話の高低」

「イントネーション(intonation)」とは、話の音声言語での「音の高低」を意味します。「イントネーション」は、もともと言語学で使われる専門用語で、発話のピッチや言葉の抑揚、会話の音調などを表します。つまり、発話における上昇や下降のパターンを示す言葉が「イントネーション」となります。

また、人それぞれが持つ発話の癖や、国や地方など方言における固有のピッチも表し、英語での意味もほとんど同じとなります。

イントネーションをイメージ的につかみたい人は、「楽譜」を想像すると良いでしょう。「楽譜」は音の高低や楽曲の強弱、流れやテンポなどのイントネーションを表す大切な媒体の一つです。

「イントネーション」の国際音声記号

「イントネーション」には主に「上昇調」「下降調」「自然下降調」3つの音調パターンが存在します。中でも「上昇調」と「下降調」には国際音声記号が設けられており、それぞれ下記の通りに表示されます。

国際音声記号
  • 上昇調:[↗] または [⤴]
  • 下降調:[↘] または [⤵]

これらの国際音声記号は、専門的な環境でのみ使われるものとなります。普段の生活ではほとんど見かけることはありませんが、予備知識として押せえておくと国際的なシーンでで役に立つことがあるかもしれません。

「イントネーション」と「アクセント」との違いは?

「アクセント」との違いは「最も強調する箇所という点」

「イントネーション」と意味の上で間違えやすい言葉が「アクセント(accenst)」です。

「アクセント」とは、単語や言葉の中で最も強調する箇所を意味する言葉です。たとえば、英語を発音する時、「summer time」は「su」、「American」は「me」の部分を高く読み、アクセントを置きます。

一方「イントネーション」は、文章全体において発話の上昇や下降のパターンを意味します。つまり、「アクセント」は単語で一番高く読む箇所、「イントネーション」は文章全体の抑揚を表すため、それぞれの意味やニュアンスも異なってきます。

「イントネーション」で文章全体の意味が変わる?

「イントネーション」は声の上がり下がりを意味しますが、文章の末尾部分を上げたり、下げたりすることで、実際的にも文章の意味も変わってきます。下記で例を挙げてみます。

例文
  1. 昨日、仕事を休みました。[⤵] (昨日、仕事を休んだという意味)
    昨日、仕事を休みました。[⤴] (昨日、仕事を休んだのかを質問する意味)
  2. これからランチに行く予定。[⤵] (これからランチに行く予定であるという意味)
    これからランチに行く予定。[⤴] (これからランチに行くのか尋ねる意味)

このように、文末の「イントネーション」を上げると「疑問形」の調子になります。変化させることで、語り手が意図する文章全体の意味合いが変わるのが「イントネーション」の特徴とも言えます。

もちろん、日本語では「橋(はし)」や「箸(はし)」のように、アクセントを置く場所で意味が違ってくる単語があることも忘れないようにしましょう。この場合は単語についてであるため、「イントネーション」ではなく「アクセント」を使います。

「イントネーション」の使い方と例文

「イントネーション」は声の調子に対して使う

「イントネーション」は、単語ではなく「文章を読むときの声の調子」に対して使うようにしましょう。

前述で「イントネーション」と「アクセント」の違いをご説明しましたが、「イントネーション」は単語の中の「アクセント」と意味や使い方が異なります。文章やセンテンスを全体として見た場合の「発話の高低」を意味することを意識しましょう。

「イントネーション」でよく使う言い回しの例

よく使う表現のパターンを挙げてみます。

言い回しの例
  • イントネーションがやわらかい
  • イントネーションが優しい
  • イントネーションがあり過ぎる
  • イントネーションが変わっている
  • イントネーションがおかしい
  • イントネーションが独特だ
  • イントネーションに味がある

たとえば、イントネーションによって聞き手が不快に感じることもあるでしょう。文章を読むことを仕事とするアナウンサーや司会者、通訳者やプレゼンターなどは、聞き手が心地よく文章を聞き入れてくれるように、快適なイントネーションを習得していると言われています。

「イントネーション」を使った例文

  • 彼のイントネーションは独特で、一度聞いたら忘れられないほどだ。
  • 地方によって、会話のイントネーションは異なる。
  • イントネーションがあり過ぎて、ちょっと聞きにくい。
  • プレゼンではイントネーションに気を付けて、顧客に商品アピールをするつもりだ。
  • 味のあるイントネーションがうけて、彼女は社内でも人気がある。
  • イントネーションがおかしいのではない。ただの方言であるだけだ。

まとめ

「イントネーション」は英語の「intonation」を語源に持つカタカナ語で、「発話の抑揚」「声の上がり下がり」「国や地方にある方言でのピッチ」を意味します。

使い方としては「イントネーションがおかしい」「イントネーションが違う」というように、日常的に用いることもあるでしょう。しかし「イントネーション」においては、日本でも地方によって異なることがあります。スムーズな会話を保つためにも「イントネーション」の存在や意味を理解しておくことが大切です。