「善処」の意味とは?類語と目上への使い方を注意点と共に紹介!

ビジネスシーンでは「善処します」「善処する」といった言い回しを度々使うことがあります。「善処」とは起こった出来事について適切な対応をする際に使うため、トラブル対応や事後処理などの場面で出てくる機会が多い言葉でしょう。

今回は「善処」の意味や使い方、目上の方に対しての敬語表現、類語も解説しますので参考にしてみてください。

「善処」の意味とは?

「善処」の読み方は「ぜんしょ」

「善処」の読み方は「ぜんしょ」です。ビジネスメールなどの書き言葉以外にも話し言葉として使われるため、読み間違いや言い間違いに注意してください。

「善処」の意味は「適切な対応」

「善処」とは「起こった事柄に対して適切に対応する」という意味の言葉です。例えばビジネスシーンで相手との間に問題が生じた際、適した対応がとれると判断した場合に使われます。

かしこまったシーンで使える丁寧な言葉ではあるものの、言葉自体は敬語表現ではありません。目上へ使う際は「善処します」など言い回し方を変えて使ってください。

「善処」の使い方

「善処する」で適切な対応を行うことを示す

基本的な使い方は「善処する」です。たとえば、何らかのトラブルが起きた際に「可能な範囲で善処します」と言った場合には、「できる範囲内で、適切な対応を行います」という意味になります。ただやみくもに対応を取るだけでなく、「適切な」という、その場にふさわしい対応を取ることを意味するため、ビジネスシーンでもよく用います。

「善処」は「一旦保留」の意味合いも

起こった出来事に対して適切な対応をする際に「善処」が使われると説明しましたが、ビジネスシーンでは「一旦保留」という意味でも使われます。例えば相手から修正の依頼を受けた際、自分だけでは判断できない場合に「一旦保留」という意味で「善処」が使われます。

「善処」は「適切な対応」という意味があるため、一旦保留しつつも結果として相手の望む結果になる可能性がある際に使うことが好ましいでしょう。

「善処を尽くす」はできる限り対処すること

「善処」を使った言い回しの1つに「善処を尽くす」があります。「尽くす」には「できる限りのことをする」や「全力で」という意味があるため、できる限り全力で対処する際に「善処を尽くす」が使えます。

「前向きに善処」は積極的に対処すること

「善処」を使った言い回しの1つが「前向きに善処」です。積極的なものの考え方を意味する「前向き」に「善処」を加えた言葉で、「起こった出来事に対して積極的な考えで対応する」という意味の言葉となります。「善処を尽くす」や「前向きに善処」は「善処します」よりも気持ちのこもった言い回しとなるためシーンによって使い分けてください。

目上の人に「善処」を敬語で使う場合は?

目上の人には敬語で「善処します」「善処いたします」

「善処」自体は敬語表現ではないため、目上の人へ使う際は敬語表現に変換する必要があります。「する」の丁寧語である「します」を使って「善処します」と言い回しを変えてください。

更に丁寧に表現する場合は、へりくだった表現となる謙譲語の「いたす」を付けて「善処いたします」となります。「善処」に「いたす」を付ける場合は動詞ではなく補助動詞として「いたす」が使われているため、漢字の「致す」ではなく平仮名表記の「いたす」を使うことが適切です。

「善処いただきありがとうございます」は感謝を伝えるときに

目上の相手に善処してもらった際に使える言い回しが「善処いただき」です。「善処」に「もらう」の謙譲語である「いただく」を加えた丁寧な表現で、目上の相手へ適した敬語表現となります。例えば、適切な対応をしてくれたことへの感謝を伝える際「善処いただきありがとうございます」となります。

丁寧な表現である接頭語を付けて「ご善処いただきありがとうございます」と表現すると更に丁寧な印象を与えることができるため、状況に応じて使ってください。

「善処」と言った後は必ず返答を送る

起こった出来事に適切な対応をするという意味を持つ「善処」ですが、ビジネスシーンでは「一旦保留」の意味としても使われるということを説明しました。「適切な対応」と「一旦保留」という意味のどちらにせよ、「善処」を使った後は相手へ返答してください。

「適切な対応」という意味で「善処」を使った場合は、対応したという報告や結果を連絡する必要があります。「一旦保留」という意味で「善処」を使った場合は、保留していた内容に対応することが可能か否かを伝えることがマナーと言えるでしょう。

「善処」の類語

「善処」の類語は「努力」「改善」

状況に応じて「努力」や「改善」は「善処」の類語となります。例えば、クライアントから企画の修正を持ち掛けられ対応できる際に「善処します」を使うことがあります。類語に置き換える場合は、「希望を実現できるように」という意味で「努力します」、「悪いところを改める」という意味で「改善します」と言い換えできます。

まとめ

「善処」は起こった出来事に適切に対応するという意味で使われます。全てが良い返事というわけではなく、「一旦保留」や「できるかわからないが検討してみる」といった後ろ向きな意味も含まれる言葉です。使い方には注意し、相手から「善処」を使われた際には良い返事とは限らないことを頭に入れておきましょう。

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大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。