「稼働」の意味は?類語・対義語や「稼動」「可動」との違いも解説

「稼働」とは「人や機械が働くこと」を意味する言葉です。似た表現に「稼動」や「可動」がありますが、違いが分からないという方もいるでしょう。

この記事では「稼働」の使い方や例文、「稼働率」の計算方法を解説します。くわえて「稼働」の類語・対義語や英語表現も解説しましょう。

「稼働」の意味とは?

「稼働」の意味は2つある

「稼働」とは2つの意味をもつ言葉です。1つ目に「働くこと」という意味が、2つ目に「機械を運転する」や「機械が仕事をする」という意味があります。

稼働(かどう)

  1. 働くこと。
  2. 機械を運転すること。機械が仕事をすること。

どちらも「働くこと」を意味していますが、1つ目は「人」が、2つ目は「機械」が働くことを表しています。たとえば「稼働人口」という使い方の場合、「稼働」は「人が働くこと」を意味します。

「稼働」と「稼動」「可動」の違いとは?

「稼働」と「稼動」の意味は同じ

「稼働」と「稼動(かどう)」の意味は同じです。どちらも「働くこと」または「機械が仕事をすること」を意味しており、人や機械が仕事をする状況で使われます。違いがあるとすれば使用する対象です。

「稼働」の「働」には「にんべん」が加えられていることから「人が働く」状況で使われ、「稼動」は「機械が働く」状況で使われます。「なにが働くのか」によって使い分けがあるものの、実際には人間と機械の両方が働いていたり、どちらが働いているか判断しづらかったりするため一般的には「稼働」が使用されます。

  • 稼働…人間が働くことを表す。一般手には「稼働」を使用。
  • 稼動…機械が働くことを表す。

「可動」は「動かせること」という意味

「稼働」と「可動(かどう)」は意味が異なります。「可動」とは「動かせること」や「動く仕組みになっていること」を意味する言葉です。「稼働」のように「働くこと」を意味するのではなく、「動くこと」を意味するという違いがあります。

  • 稼働…働くこと。機械を運転すること。機械が仕事をすること。
  • 可動…動かせること。動く仕組みになっていること。

「稼働」の使い方と例文とは?

「稼働開始」や「稼働中」のように使う

「稼働」は「稼働開始」や「稼働中」のように使います。「稼働開始」とは「働き始めること」を意味する言葉です。機械が動き始めることを表すことが多く、「システムの稼働開始日」や「工場の稼働を開始する」のように表します。

一方で「稼働中」は「働いている最中であること」を意味します。「稼働中の工場」や「現在稼働中」のように使いましょう。

例文
  • 来年の7月末に稼働開始を予定している。
  • 稼働中に不具合が見つかった場合、全てのシステムが停止する。

「稼働率」とは「生産能力に対する実績の割合」

「稼働」を使った言葉に「稼働率」があります。「稼働率」とは「生産能力に対する実績の割合」を意味する言葉で、どれほど効率的に生産されているのかを表します。稼働率が高ければ高いほど、同じ時間のなかで多くの製品を作っていることになります。

「稼働率」の計算方法は2通りある

「稼働率」の計算には「生産基準」と「時間基準」の2通りの方法があります。「生産基準」とは1日で生産する個数を基準にした計算方法です。生産基準で稼働率を算出する場合、「生産実績」を「生産能力」で割ります。

生産実績(その日に生産した数)÷生産能力(1日で生産できる上限の数)

たとえば、1日に5,000個の製品を作れる工場で、ある日の生産数が4,200個だったとしましょう。4,200を5,000で割ると0.84であるため、稼働率は84%であることが分かります。一方で「時間基準」で稼働率を算出する場合、「稼働した時間」を「稼働すべき時間」で割ります。

実際に稼働した時間÷稼働すべき時間

たとえば、1日に8時間稼働すべきところを、6時間しか稼働しなかったとしましょう。6を8で割ると0.75になるため、稼働率は75%となります。

「稼働」を使った例文

  • 設備も人員も整っていないなかで、これだけ稼働しているのが不思議だった。
  • 稼働率が高いほど、生産性があがって収益が増えるのだ。
  • 本格稼働に向けて、微調整が行われた。

「稼働」の類語・対義語とは?

「稼働」の類語は「労働」

「稼働」と似た意味をもつ言葉(類語)には「労働」が当てはまります。「労働」とは「体を使って働くこと」を意味する言葉です。「稼働」と「労働」は「働くこと」という意味が共通しているため、類語に適しています。

ただ、「労働」は人が働くことを表すため、「稼働」のように機械に対して使用することはできません。機械が働くことを表したい場合は、「機械の運動部分が働くこと」を意味する「作動」へと言い換えてみましょう。

  • 労働…体を使って働くこと。
  • 作動…機械の運動部分が働くこと。

「稼働」の対義語は「休止」

「稼働」の対義語には「休止」が当てはまります。「休止」とは「休むこと」や「動きが止まること」を意味する言葉です。「稼働」の「働くこと」という意味と反対に、「休むこと」を表すため、対義語に適しています。

例文
  • 製造設備の稼働を、休止せよとの命令が下った。
  • 休止状態になってしまっては、やることが何もない。

「稼働」の英語表現とは?

「稼働」は英語で「Operate」

「稼働」の英語表現には「Operate」が適しています。「Operate」とは「(機械などが)稼働する」や「(会社などが)活動する」ことを意味する単語です。たとえば「稼働開始」を表したい場合「Start of operation」となります。

ただ、「Operate」は「機械が動くこと」を意味するため、「人が働くこと」を表したい場合は「Work」を使いましょう。

「稼働率」は「Operation rate」と表す

「稼働率」の英語表現には「Operation rate」が適しています。「稼働」を意味する「Operation」に「比率」「割合」を意味する「Rate」を加えることで「稼働率」を表せます。

例文
  • Below average operation rate.

意味:平均稼働率を下回る。

まとめ

「稼働」とは「働くこと」や「機械が仕事をすること」を意味する言葉です。「稼働」と「稼動」の意味に違いはないものの、「稼働」と「可動」は意味や使い方が異なるため注意が必要です。

「稼働」以外の表現を使いたい場合は、類語の「労働」や「作動」へと言い換えてみましょう。

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大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。