イギリス英語の特徴とは?アメリカ英語との違い・スラングも紹介

日本の学校ではアメリカ英語を学びますが、イギリスで使われているイギリス英語とどのような違いがあるのでしょうか。

今回はイギリス英語の特徴と、言葉遣いやスペル、発音などでのアメリカ英語との違いを解説します。また、英語を聞いたらイギリス英語とすぐわかる特徴的なスラングについても紹介します。

※この記事の担当:Light1(海外在住20年。イギリス在住経験あり。イギリスのビネガー味のフライドポテトが好き)

イギリス英語の特徴とは?

「イギリス英語」は英語で「British English」

「イギリス英語」は英語で「British English」と言い、イギリスで話される英語という意味です。

「British」とは、イギリスの正式名称「The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)」の正式ではないですが略称として使われる「Britain(ブリテン)」の形容詞形です。

イギリス英語はイギリスとイギリス領だった国で使われる

イギリス英語はイギリスと、かつてイギリス領だった国で使われています。ニュージーランド、オーストラリア、パプアニューギニアなどで、母国語はイギリス英語ですが土着文化の影響を受けてイギリス英語とは多少異なる独特な英語になっています。その結果、ニュージーランド英語やオーストラリア英語のように使い分けらています。

標準発音は「クイーンズ・イングリッシュ」

イギリス英語の標準的な発音は「容認発音」と呼ばれます。ただ「クイーンズ・イングリッシュ」という呼び方の方が聞き慣れているかもしれません。この容認発音は王族が使っていた発音を継承しているため「クイーンズ・イングリッシュ」とも呼ばれています。イギリスの公共放送などではこの「クイーンズ・イングリッシュ」が聞かれます。

イギリス英語にも方言がある

日本語にも方言があるように、イギリス英語にも一定の地域で話されている英語、つまり方言があります。イギリス英語の方言として有名なのが「コックニー(Cockney)」で、「ロンドンの下町」と言われる東ロンドン地域で使われている方言です。発音はもちろんのこと、文法も違い、スラングも独特な表現があります。

また各カントリーにも方言があるため、スコットランドで使われる英語はスコットランド英語、アイルランドはアイルランド英語のように区別されています。イングランド(England)で使われる英語は「イングランドの英語」という意味で「English English」となり、この表現は聞き慣れないと不思議な感じがします。

話される英語によって社会階級や教育レベルがわかる

イギリスでは社会的な生活レベルが同じ人が同地域に集まって暮らすという傾向があるため、話される方言によってその人の社会的な階級や教育レベルがわかると言われています。

方言だけでその人のバックグラウンドを決めつけてはいけないのですが、方言が地域性をよく表しているため、話し言葉のアクセントをどのような人なのかを判断するときの材料にすることはイギリスではよくあります。

イギリス英語とアメリカ英語との違い

日本の学校ではアメリカ英語を学びますが、同じ英語でもイギリス英語とはかなり違います。そこでイギリス英語とアメリカ英語の違いを紹介します。

意味が違う言葉がある

イギリス英語とアメリカ英語では単語の意味が違う言葉がいくつかありますので、代表的な例を紹介します。

イギリス英語とアメリカ英語で意味の違う言葉
意味イギリス英語アメリカ英語
フライドポテトchipsFrench fries
ポテトチップスcrispschips
エレベーターliftelevator
地下鉄underground
tube(ロンドンで)
subway
queueline
1階ground floorfirst floor
2階first floorsecond floor

英語表記の違い

イギリス英語を見たり読んだりすると、知っているスペルと違うと思われることもあるでしょう。それはスペルミスではなくイギリス英語かもしれません。

ここでは語尾のスペルがイギリス英語とアメリカ英語で違う主なケースを紹介します。

語尾のスペルが違う例
語尾イギリス英語の例アメリカ英語の例
語尾our/orcolourcolor
語尾re/ertheatre, centretheater, center
語尾ce/selicencelicense
語尾ogue/ogdialogue, cataloguedialog, catalog

またスペルの違う単語もあるのですが、その一部は次の通りです。

単語のスペルが違う例
意味イギリス英語アメリカ英語
タイヤtyretire
パジャマpyajamaspajamas
プログラムprogammeprogram
灰色greygray

イギリス英語の発音は日本人が聞き取りやすい

イギリス英語の発音はアメリカ英語に比べると日本語の発音に近いことも多く、親しみやすいと言われることがあります。ここでは、イギリス英語とアメリカ英語の発音を比較しながら、日本語との類似性にも触れてみましょう。

発音の違い
アルファベットイギリス英語の発音アメリカ英語の発音
「r」比較的弱く、日本語のラ行に近い。下をしっかりと巻いて強い音として発音する。
「t」
例:「water」
はっきりと発音。
「ウォーター」と聞こえる。
「d」や「r」に近くなる。
「ウォーラー」のように聞こえる。
「a」
例:「dance」
日本語の「あ」に近い。
「ダンス」に聞こえる。
「あ」と「え」の混ざった音。
「デェンス」のように聞こえる。
「o」
例:「body」
日本語の「お」に近い。
「ボディ」に聞こえる。
「あ」と「お」が混ざる。
「バディ」に聞こえる。

日付は「月」「日」の順番が違う

日付の書き方は、イギリス英語では「日/月/年」の順で書きますが、アメリカ英語では「月/日/年」の順で書き「日」のあとにカンマ「,」を入れます。

日付の書き方の違いの例

日付「2020年11月5日」を正式なスタイルで書くと、

  • イギリス英語:5th November 2020
  • アメリカ英語:November 5th, 2020

略式では、

  • イギリス英語:5/11/2020
  • アメリカ英語:11/5/2020

イギリス英語では現在完了をよく使う

日常会話での違いとして、イギリス英語では友人同士の会話でもごく普通に現在完了形を使います。一方アメリカ英語では現在完了形が使われるのは稀で、現在形と過去形を使って時制の使い方がシンプルです。

イギリス英語でよく使われるスラング

「lovely」と「rubbish」はイギリス英語のサイン

外国人の英語がイギリス英語かアメリカ英語のどちらを話しているのかがわからないときは、次に紹介する二語が聞こえてきたら、その人の使っているのはイギリス英語です。日常会話ではよく使われる言葉です。

  • 「Lovely」:「かわいい」という意味なのですが、話の流れで何かにリアクションとして「lovely」が聞こえてきたら、それは「いいね」という意味です。男性も女性も使います。
  • 「rubbish」:「ごみ」という意味の言葉ですが、イギリス人は「rubbish」を会話の中で「つまらない」や「どうしようもない」という意味で使います。スラングとして比較的汚い言葉遣いになるので、友人に対してなど親しい間柄で使われる言葉です。

まとめ

イギリス英語はイギリスと元イギリス領で使われている英語で、その独特な発音はクイーンズ・イングリッシュと呼ばれます。アメリカ英語とはスペルや言葉遣いで違いがあるので使い分ける必要があります。発音に関しては、イギリス英語は日本語に近いこともあり日本人が話して通じやすい英語かもしれません。