「燦々(さんさん)」の意味とは?使い方の例文や類語も解説

「燦々(さんさん)」とは「太陽などが輝く様子」を意味する言葉です。「燦々たる」や「燦々と輝かく」のように使われる「燦々」の、例文を知りたい方もいるでしょう。

この記事では「燦々」の読み方や書き方、使い方の例文を解説します。くわえて「燦々」の類語や英語表現も解説しましょう。

「燦々」とは?

「燦々」の意味は”太陽などが輝く様子”

「燦々」の意味は、“太陽などが光り輝く様子・鮮やかで美しい様子”です。「燦」には”輝いていて、鮮やかな様子”という意味があり、同じ漢字を連ねることで「輝く」という意味を強調させています。

例文
  • 燦々と降り注ぐ陽の光に、思わず目を細めた。

意味:光り輝くように降ってくる陽に、思わず目を細めた。

「燦々」の読み方は”さんさん”

「燦々」の読み方は”さんさん”です。また、「燦々」を”燦燦”や”粲粲”と表すこともあります。火へんの付いていない「粲」には”美しい”や”鮮やか”という意味があり、2つ連ねることで「燦燦」と同じ意味を表します。

「燦」の書き方は”火・ト・夕・又・米”の順

「燦」は「火へん」に「ト・夕・又・米」の順に書きます。常用外漢字の「燦」は日常的に使用される漢字ではないため、書き間違いに注意しましょう。

「燦々」の使い方と例文とは?

明るく輝く状況で使われる

「燦々」は明るく光り輝く状況で使用されます。主に太陽の光が輝くことを表しますが、星や人工的な強い光が輝くことも表せます。また、人の感情を太陽のまぶしい光に見立て、明るく輝いていることの例えとして使用することも可能です。

「燦々たる」には強調の意味が込められている

「燦々」のよくある使い方が「燦々たる」です。「燦々たる」とは”燦々たり”の連用形で、「太陽などが光り輝く様子」という意味を強調する役目があります。話し言葉としての使用よりも、書き言葉として使用される傾向にあります。

例文
  • 燦々たる陽光に照らされ、寝ぼけていた頭が覚醒した。
  • 燦々たる太陽に見守られながら、母の元まで走り出した。

「燦々と輝く」や「燦々とした」のように使う

「燦々」は”燦々と輝く”や”燦々とした”のように使います。「燦々と輝く」とは”太陽などが明るく輝く様子・鮮やかで美しく輝く様子”を意味する表現です。「燦々と輝く太陽」や「燦々と輝いていた」のように使いましょう。

一方で「燦々とした」は「燦々とした陽ざし」や「太陽のように燦々とした笑顔」のように使えます。

例文
  • 彼女の笑顔は、まるで太陽のように燦々と輝いて見えた。
  • 燦々と輝いている外とは打って変わって、中はじめじめとしていた。
  • 燦々とした陽ざしでさえ、今では煩わしいと思ってしまう。
  • 庭には燦々とした陽がさしこみ、飼い犬が元気に走り回っている。

「燦々」を使った例文

「燦々」を使った例文をご紹介しましょう。

  • 燦々と降り注ぐ陽光をみて、心が躍り出した。
  • 燦々と輝く太陽と裏腹に、わたしの気持ちは曇っていた。
  • 燦々たる太陽をみて、もうすぐ夏が来るのだと悟った。

「燦々」の類語とは?

「燦々」の類語は”煌々”

「燦々」と似た意味をもつ言葉(類語)には“煌々(こうこう)”“燦爛(さんらん)”が当てはまります。「煌々」は”きらきらと輝く様子・明るく照る様子”を、「燦爛」は”光り輝く様子・華やかで美しい様子”をそれぞれ意味します。

「煌々」と「燦爛」はどちらも「光り輝く」という意味が共通しているため、「燦々」の類語に適しているのです。

例文
  • 煌々と輝く月のしたで、夜が明けるまで語り合った。
  • 電力が復旧し、町は再び煌々とした明かりに包まれた。
  • 目の前の宝石は、まるで太陽のように燦爛と輝いていた。

「潸々」や「惨澹」とは意味が異なる

「燦々」と似た表現に「潸々(さんさん)」「惨澹(さんたん)」がありますが、意味が異なるため注意しましょう。「潸々」には「涙をしきりに流すこと」や「雨が降る様子」という意味が、「惨澹」には「痛ましく見るに堪えない様子」という意味があります。

「潸々と」や「惨憺たる」のように「燦々」と似た使い方をしますが、「光り輝く」という意味はないため混同に注意しましょう。

潸々…涙をしきりに流すこと。雨が降る様子。

惨澹…痛ましく見るに堪えない様子。

「燦々」の英語表現とは?

「燦々」は英語で”Shining”

「燦々」の英語表現には“Shining”が当てはまります。「Shining」とは”光る・輝く”を意味する単語です。たとえば「The shining sun」と使うことで、”輝く太陽”を表せます。

例文
  • Illuminated by the shining sunlight.

意味:輝く日光に照らされる。

まとめ

「燦々(さんさん)」とは”太陽などが光り輝く様子”や”鮮やかで美しい様子”を意味する言葉です。主に太陽が輝く状況で「燦々たる」や「燦々と輝く」のように使われます。

「燦々」と似た表現に「潸々(さんさん)」や「惨澹(さんたん)」がありますが、意味が異なるため注意しましょう。

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hana
大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。