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「ノルマ」の意味とは?語源・例文やノルマの必要性についても解説

「ノルマ」という言葉は、よくビジネスシーンの中で目にしたり耳にしたりすることが多い言葉です。またノルマという言葉にあまり良いイメージを持っていないという人も多いのではないでしょうか。この記事ではそんな「ノルマ」というカタカナ語のその意味やノルマの良し悪しについてご紹介します。

「ノルマ」の意味や語源とは?

「ノルマ」の意味は「各自に課せられる仕事の量」

「ノルマ」の意味は、「各自に課せられる仕事の量」です。そのためビジネスシーンにおいてよく使われる言葉です。人によってはノルマという言葉を聞くだけでも気持ちが沈むという人もいるかも知れません。

「ノルマ」の語源はロシア語「norma」

ノルマを英語で表記すると「norma」。ただし、これは英語ではなく、ロシア語が語源になっており、ラテン文字転写で「norma」と表記しています。一説には、第二次世界大戦で捕虜となった日本人がnormaという言葉を知り、日本に帰国後に伝わり広まったと言われています。

語源となっているロシアでは「norma(ノルマ)」は、「一定の時間内に個人、または集団に割り当てらる標準的な作業量」のことを指しますが、日本では主に「各自に課せられる仕事量」という意味で使われています。

「ノルマ」の使い方とは?

「ノルマ」は会社や組織から与えられた仕事量を指す

ノルマという言葉は「各自に課せられる仕事の量」「やるべき仕事量」「やらなければいけない仕事量」のこと。ビジネスシーンの場合、仕事を課せるのは主に会社側ですから、ノルマは会社都合で与えられることでしょう。たとえば「上司から『今月のノルマは○○だ』と言われた」といった使い方をします。

「ノルマ」を使った例文

  • 会社から過酷なノルマを強いられる。
  • この商談を成立させるのが、昇進のためのノルマだ。
  • 4月、5月と連続でノルマを達成できなかった。
  • ノルマがきつ過ぎて会社にいくのが億劫だ。
  • 今月はノルマに追われることになるだろう。
  • ノルマが嫌で私はこの会社をやめた。

「ノルマ」の類語とは?

「ノルマ」の類語は「割当」「クオータ」

「ノルマ」の類語には、「割当(かっとう)・割り当て」「クオータ」という言葉があります。「割当」とは各々にわけあたえたり、分担させたりすることを指します。仕事以外でも、何らかの作業を割り当てたときに使える言葉です。「クオータ」は、英語で割り当てを意味する言葉で同様に使えます。

「目標」と「ノルマ」は異なる?

「目標」という言葉もノルマの類語だと勘違いしがちですが、目標とノルマという言葉の意味は異なります。ノルマは「各自に課せられた仕事」の意味で、組織や企業側から割り振られる場合が多いです。

一方、目標とは「最終的に達成を目指す水準」で、かならずやり遂げなければいけない仕事というわけではありません。あくまで自分で決めるものであり、「目標を立てて、達成・実現していく」ものと考えられます。

なぜビジネスには「ノルマ」が必要なのか?

「ノルマ達成」で「営業成績は上がる」と言う意見

ビジネスマンの大きな悩みの種のひとつがこの「ノルマ」。とくに営業マンにとって「今月は何件の契約を取ってこい」や「あと何件、受注を取れるのか?」などのプレッシャーをかけられているという人もいるのではないでしょうか。果たしてこのような「ノルマを課す」という行為は本当に営業成績の向上に役にたっているのでしょうか。

日本を代表する大企業のひとつである「ソフトバンク」グループの「孫正義氏」の言葉に公言して達成を目指すほうがリスクは高いが公言すべき」というものがあります。つまり、目標を公言することでノルマに変え、自分にプレッシャーをかけた状態のほうが結果が出やすいということをおっしゃっています。

また、ノルマを課したうえで達成したほうが、評価も上がりやすいという意見もあります。確かに「無言実行」よりは「有言実行」のほうが評価されやすい職場も多いかもしれません。

「ノルマがきつい」では「やる気は上がらない」と言う反対意見も

なかには、「ノルマを与えるとお客様や取引先の要望以上に、ノルマを気にし過ぎて会社や上司の要望を優先してしまうことになる」という理由でノルマを課していない会社などもあります。確かにノルマがあることで、会社の利益が目的ではなく「罰を受けたくない」というおかしな目的に変わってしまうこともあるでしょう。

このように、一概にどちらが正しく、どちらが成績や売り上げがあがるとは言えませんので、自分の性格にあったやり方をする会社を選ぶのが一番だと言えるのかもしれません。

まとめ

「ノルマ」という言葉をなんとなく使っていたという人は、意味や語源がよくわかっていただけたかと思います。ノルマの意味をしっかりと理解して仕事に取り組むことで、より一層売り上げや成績を伸ばすことができるのではないでしょうか。