「どうでもいい」という言葉は、文字通り「どちらでもいい」と受け取られることは稀です。多くの人は「めんどくさい」「興味ない」と言われたのと同じだと受け取るでしょう。相手を傷つけない丁寧な言い方を確認しましょう。また、類語との違いや、「どうでもいい」と言う人の心理もご紹介します。

「どうでもいい」の意味とは?

「どうでもいい」の意味は”関心がなく価値を感じない”
「どうでもいい」の意味は、“関心がない・価値を感じられない”ことです。「どう決まってもいい」という意味で使われる言葉です。「どうでもいいもの」の説明にも使用可能です。基本的にはネガティブな印象を相手に与えるため、注意する必要があります。
「どうでもいい」の使い方と例文とは?

「どうでもいい」は無関心で面倒なことへの返事に使う
「どうでもいい」は、関心がないことや面倒なことを聞かれた際の返事として使用されます。無関心さがすぐに伝わる言い回しのため、相手は不快に思う可能性があります。別の表現に言い換えた方が無難です。
- 「赤とピンク、どっちのスカートがいいかな?」「どうでもいいよ」
- 「今年の研修旅行は行き先を変えようと思っているのだが」「どうでもいいです」
- 「赤とピンク、どっちのスカートがいいかな?」「どっちも似合ってるから、選べないよ」
- 「今年の研修旅行は行き先を変えようと思っているのだが」「問題ないかと存じます」
「どうでもいい〇〇」で無関心なものの説明をする
「どうでもいい〇〇」や「〇〇なんてどうでもいい」のように、無関心なものの説明に使うことも可能です。この使い方もネガティブな意味合いになるため、使用には注意が必要です。
- 「ゲームなんてどうでもいいものにお金を使って」と言われて、悲しくなってしまった。
- どうして、こんなどうでもいい人生を送るようになってしまったのだろう。
- 何もかもどうでもいいと思ってしまい、何もやる気になれない。
自分を対象にすれば謙譲語・クッション語に使える
印象が悪い「どうでもいい」ですが、自分を対象にして謙譲語のように使うことが可能です。ただし「どうでもいい」自体は丁寧な表現ではないため、ビジネスシーンには不向きです。
ごめんなさい、どうでもいい話ばかり聞かせてしまって。
重要度が低いことや個人的な話題を切り出す場合のクッション言葉としても活用できます。ただし、人によっては「どうでもいいことは時間の無駄」と捉える人もいるため、別の表現も覚えておくと良いでしょう。
どうでもいいことで悪いけど、ちょっと話していいかな?
【言い換え例】急ぎの話じゃないんだけど、ちょっと話していいかな?
「どうでもいい」の類語とは?

「どうでもいい」の類語は”なんでもいい”
「どうでもいい」の類語は“なんでもいい”です。「どれに決まってもいい」という意味は同じです。しかし「なんでもいい」だと”相手に遠慮して選択権を譲っている”というポジティブな印象になります。
ただし「選べないから聞いたのに『なんでもいい』と返されると困る」という人もいます。また「なんでもいいと言うから自分の好みで選んだのに、結局あとで嫌がられた」という意見もあるようです。どれか1つに選べなくても、何かしら意見を出した方がトラブルを回避できるかもしれません。
類語「なんでもいい」を使った返答例
類語「なんでもいい」を使った返答例をご紹介しましょう。
- ジャンルはなんでもいいけど、ゆっくりしたいから静かなお店がいいな。
- 中華以外ならなんでもいいよ。中華は昨日、食べたばかりなんだよね。
「どうでもいい」の丁寧な言い方とは?

「どうでもいい」を丁寧に言うと”どちらでもいいです”
「どうでもいい」を丁寧に言うと”どちらでもいいです”です。場合によっては「なんでもいいです・いつでもいいです」のように変化します。尊敬語や謙譲語ではないため、ビジネスシーンには不向きです。
- 「コーヒーと紅茶、どちらを飲みますか?」「どちらでもいいです」
- 「来週中に都合が良い日はありますか?」「いつでもいいです」
上司など目上の人には「どちらでも差し支えありません」
ビジネスシーンで上司や目上の人に使う場合の表現は「どちらでも差し支えありません」です。不都合な事柄や問題という意味の「差し支え(さしつかえ)」に否定形をつけることで「どちらでも問題がない」ということを丁寧に伝えています。
「差し支えありません」の類語は”問題ございません”と”構いません”です。「問題ございません」は、同じように目上の人に使える表現のため「どちらでも問題ございません」と言い換えられます。しかし「構いません」は目上の人に向きません。上から目線で許可を出していると受け取る人がいるためです。
- 「禁煙席と喫煙席、どっちで予約しようか?」「どちらでも差し支えありません」
- 「今週中に打ち合わせをしたいのですが、ご都合がよろしい日はありますか?」「いつでも問題ございません」
「どうでもいい」と言う人の心理とは?

「どうでもいい」と言う人は”混乱・無気力”の状態
すぐに「どうでもいい」と言う人は、以下のような心理状態の可能性があります。嫌われている・関心を持たれていないと決めつける前に、相手の状態を気にしてみてください。
- やること・考えることが多すぎて混乱している
仕事などで忙しくて混乱していると、相手のことを考える余裕がなくなってしまいます。その結果、深く考えず「どうでもいい」と言ってしまうようです。 - ショックを受けて無気力になっている
精神的なショックを受け無気力になり「どうでもいい」と言ってしまいます。
なお「意味を勘違いしている」場合もあります。日本語に不慣れな人に多いのですが、「どうでもいい」を「なんでもいい」「お任せします」の意味だと思っている人もいるのです。
まとめ
「どうでもいい」の意味は、”関心がない・価値を感じない”ことです。「どう決まってもいい」と伝えるときに使用します。無関心で投げやりな印象の強いネガティブな表現です。「なんでもいい・どちらでもいいです」などに言い換えましょう。