「様々」の意味や使い方は?例文や類語との違いと英語表現も解説

ビジネスシーンでも日常会話でも使う「様々」という言葉には、「さまざま」「さまさま」と「ようよう」の3つの読み方があります。また、「様様」という表記もありますが、同じ意味なのでしょうか?

この記事では、「様々」の2つの意味をはじめ、類語・類義語との違いや英語表現について解説します。

「様々」の意味とは?

「様々(さまざま)」の意味は「ありかたや形がそれぞれ違う」こと

「様々」は「さまざま」と読み、意味は、「ありかたや形がそれぞれ違う」こと。「様」には「物事のありかた」や「形(かたち)」という意味があります。「様」の字を繰り返すことで、「物事や様子のありかたや形がそれぞれ違っている」ことを表現する言葉です。

「様々な洋服」や「様々な意見」など、その中身や種類が違うならば目に見える物以外のものに対しても使えます。

「様々(さまさま)」の意味は「ありがたい気持ちを表す」

「様々」は「さまさま」とも読みます。「さまさま」と読む場合は「ありがたいという感謝の気持ちを表す」表現のひとつです。「〇〇様々です」のように、感謝したい相手や物の名前につけて使うことで、その対象に感謝していることを表現します。

「様々」には「様様」という表記もある

「様々」と同じ意味で、「様様」と表記する場合もあります。「々」は省略するための記号であり、漢字としては「様様」が正式とする向きもありますが、どちらが正解ということはありません。

また、「様々」は「さまざま」と読むことが多く、「様様」は「さまさま」として用いることの多いのが一般的です。しかし、どちらの表記でも同じ読み方ができるため、使用の際には前後の文脈などから判断することが必要になります。

「様々」の読み方は3つ

「様々」には「さまざま」「さまさま」の他に「ようよう」という読み方もあります。一般的には「さまざま」と「さまさま」の読み方がほとんどですが、古典の世界では「ようよう」という読み方をされており、古い読み方として残っています。そのため、年配の人には「ようよう」と読む人もいますが、間違いではありません。

「様々」の使い方と例文

たくさんの種類があることを伝える

「様々(さまざま)」は、日常会話でもビジネスシーンでも使います。ありかたや形がそれぞれ違っているという意味のため、品ぞろえの良さを伝える場合にも使える表現です。

たとえば、「この靴屋には、大きなサイズから小さなサイズまでたくさんのサイズの靴がそろっている」と伝えたい場合、長い文章になってしまいます。しかし、「様々」を使って表現すると「この靴屋には、様々なサイズの靴がそろっている」となります。シンプルで端的に内容を使えることができる言葉です。

感謝しているという気持ちを表す

「様々(さまさま)」は、相手や物などに対し、ありがたいという感謝の気持ちがあることを伝える表現です。

たとえば、新しいパソコンを購入し仕事の能率がアップした場合に、「新しいパソコン様々ですね」と表現します。人に対しても物に対しても使える言葉です。

「様々」を使った例文

  • 当店は、様々な商品を用意してご来店をお待ちしております。
  • 今回の出来事で、人それぞれに様々な考え方があると実感した。
  • 世の中には様々なことがあるのだから、一喜一憂している暇なんてない。
  • こんなに仕事が早く終わるなんて、新しいパソコン様々だね。

「様々」の類語・類義語

「各種」は「いろいろな種類」のこと

「各種(かくしゅ)」とは、いろいろな種類のこと。「各」には「おのおの」や「それぞれ」などの意味があり、「種」は「分類したもの」や「種類そのもの」をさします。

「様々」は「それぞれ違っていること」を表現しますが、「各種」は「いろいろな種類」をさします。ほぼ同じ意味として言い換えとしても使える表現です。

「種々」は「多くの種類がある」こと

「種々(しゅじゅ)」とは、「多くの種類がある」こと。「種類」を表す「種」の字を繰り返すことで、種類がたくさんあることを表現する言葉です。

「様々」は、それぞれの形や状態が違っていることをさしますが、「種々」は種類や品数が多いことをさします。

「多種多様」は「多くの種類や状態があること」

「多種多様(たしゅたよう)」とは、「多くの種類やいろいろな状態があること」を意味する四字熟語。多くの種類のみならず、多くの状態をも含む言葉です。

たとえば、多くの職種で様々な働き方をしてきた人に対し、「彼は多種多様な職歴の持ち主だ」などと表現することで、そのバラエティー豊かな職歴を表現します。

ありかたや形がそれぞれ違うという意味の「様々」とほぼ同じ意味と言えますが、ニュアンスが若干違いますので、使い分けが必要です。

「様々」の英語表現は?

「様々」は英語で「various」や「diverse」

「様々」を英語で表現するには「various」を使います。「various」は「種類がいろいろある」や「多様な」というニュアンスも含む言葉です。

また、「diverse」という言葉も「多様な」や「それぞれ異なった」という意味の英語で、「様々」と同じ意味合いです。

まとめ

「様々」という言葉の意味や使い方、類語との違いなどについて解説しました。

「様々」は「ありかたや形がそれぞれ違う」と「ありがたい気持ちを表す」ふたつの意味を持つ言葉です。「さまざま」と「さまさま」の他に「ようよう」と3つの読み方があり、それぞれ意味が異なります。一般的に「様々」は「さまざま」と読みますが、「さまさま」と読む場合もあるため、文章の場合には前後の文脈で判断しましょう。「ようよう」は古典などで使われる古い読み方です。