「基に」の意味と使い方とは?「元に」との違いと英語表現も解説

「~のもとに」を漢字で書こうとしたときに「基に」か、それとも「元に」のどっちだろうと迷われたことはありませんか。この記事では「基に」の意味と使い方のほかに「元に」との違いと使い分け方を解説します。また英語表現も紹介しますのでご参照ください。

「基に」の意味と読み方とは?

「基に」の意味は”基本にして”

「基に」の意味は、“基本にして基準にして”ということです。「基に」の「基」という漢字の”建物の土台や物事の基礎、基準または根拠”という意味から成り立っています。

「基に」は、「基に」の前に記される事柄を基礎や基準にして、「基に」の後に続く行動や感情を示す表現へと繋げる接続表現として使われます。

「基に」の読み方は”もとに”

「基に」の読み方は、“もとに”です。「基」という字は訓読みすると”もと”と”もとい”がありますが、「基に」の場合は”もと”を使って読みます。

「元に」との違いと使い分け方とは?

「元に」の意味は”物事のはじめに”

「元に」の意味は物事のはじめにという意味です。「元に」の「元」という漢字は”根本や根源”という意味なので、物事が始まるという意味の文脈で「元に」が使われます。

「元に」を使った例文
  • 彼の考えの元には、彼女を守りたいという意識があった。
  • 二人の関係が元に戻る。
  • 迷子になっていた子犬が飼い主の元に帰ってきた。

「基に」は基礎に、「元に」は始めに

「基に」と「元に」の使い分けは、「もとに」が使われている意味を考えると使い分けられます。文中の「もとに」が”基礎に・基準に・参考に”のような意味で使われていれば「基に」を使います。その一方で「もとに」が「始めに」という意味ならば「元に」を使います。

「基に」と「元に」の使い分け例

「基に」と「元に」の使い分け例文をご紹介しましょう。

  • アンケートを基に(×元に)集計した。
  • 失敗は成功の基(×元)
  • 本を元に(×基に)戻す。

「基に」の使い方と例文とは?

「基に」は「~の基に…をする」のように接続表現として使うことができる以外にも、「基にする」や「基になる」のような動詞的な使い方をすることもできます。

「基にする」と「基になる」で動詞的に使う

「基にする」と「基になる」とは”基礎にする”という意味で、「基に」の動詞的な使い方です。「基にする」では主語にあたる人物の意志が伴うのに対して、「基になる」ではなにかの意志が伴うのではなく自然の流れである状態に陥るといった文脈において使われます。

「基にする」や「基になる」を使った例文
  • 実際の出来事を基にして、ドラマを制作した。
  • 実際の出来事が基になり、ドラマが制作された。

「基に」を使った例文

「基に」を使った例文をいくつかご紹介しましょう。

  • この映画は実話を基にして作られた。
  • 調査結果を基にしてグラフを作成した。
  • ひらがなは漢字を基にして作られた。
  • 彼女は自分の経験を基にアドバイスをする。
  • 女性社員のアイデアを基に生まれた製品。

「基に」の類語と置き換え表現とは?

「土台にして・たたき台として・下敷き」が類語表現

「基に」の類語表現には、「基本」や「基礎」などの意味がある言葉を使った表現が考えられます。例えば「土台と(に)して」や「たたき台として」、または「下敷きにして」などです。

「土台と(に)して」の「土台」は建築物の基礎という意味もありますが、物事の基礎という意味もあり、物事の基礎となるようなときに使われます。「たたき台として」の「たたき台」は原案という意味で、あることを原案として用いるときに使われます。

また「下敷きにして」の「下敷き」は創作や製作されるものの基礎という意味があり、作品やプロジェクトなどを作り出すような過程において使われることが多いでしょう。

類語表現の例文
  • 幼児は遊びの経験を土台にして学ぶ意欲を身に着ける。
  • A君のプランをたたき台としてより具体的なプランに作り上げよう。
  • 古い民話を下敷きにして新しい物語を創作した。

「基に」の置き換え表現

「基に」は、文脈から「基に」の意味をより分かりやすく具体的にするような表現へと置き換えることができます。例えば「基に」の前に記述される事柄について作品を創作するような場合には、「題材にして」や「参考にして」が考えられます。

「基に」の置き換え表現例と使い方
  • 「基本にして」:行動や判断のよりどころになるような内容を受けるとき
  • 「基準にして」:ものごとの基礎となるような内容を受けるとき
  • 「素材にして」:製作するものの原料となるものを受けるとき
  • 「題材にして」:創作や研究などでの主題となる物を受けるとき
  • 「参考にして」:行動や主張するときなどに手がかりとなる意見や事柄、資料などを受けるとき

「基に」の英語表現とは?

「基に」の英語表現は”based on”

「基に」は英語で“based on”と表現します。「based on」という熟語は”に基づく”と訳されることもあるでしょう。「be based on」で動詞として使うこともできる便利な表現です。

「based on」を使った英語例文

「基に」の英語表現”based on”を使った例文をご紹介しましょう。

  • “The movie is based on a real story.”
    「映画は実際の話を基に制作されている」
  • “The graph was created based on the survey results.”
    「グラフは調査結果を基に作成された」

まとめ

「基に」は”基”の意味からも分かるように「基本に」や「基準に」という意味の言葉です。一方「基に」と混合されやすい「元に」は”始めに”という意味です。それぞれの漢字の意味を考えると使い分けやすくなるでしょう。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。