「手紙の結び」とは?書き方やビジネス・月別の例文や英語表現も

手紙やメールを書いたとき、結びをどう書いたらいいかわからないことがありませんか?手紙の結びには、健康を気づかう表現が多くあります。コロナ渦の中、久しく会えていない親しい人へ、手紙を書いてみるのも良いかもしれませんね。

ここでは、プライベートやビジネスで手紙の結びに使える例文や慣用表現を紹介します。

手紙の結びとは?

「手紙の結び」とは手紙を締めくくるあいさつ

「手紙の結び」とは、“手紙を締めくくるあいさつの言葉”です。

手紙を書く際には、時候のあいさつにはじまり、本文を書き、最後に結びのあいさつを書きます。結びの言葉が入ることでより丁寧な印象になるため、ビジネスメールには欠かせないものです。また、親しい友人や知人に対しても、健康を気づかう言葉などを入れると良いでしょう。

相手との関係や季節によって使い分ける

手紙を書くときには、相手との関係性や季節によって書き出しのあいさつが変わります。同じように、結びの言葉も相手との関係性や季節により変わるものです。決まり文句として慣用表現をそのまま使用しても問題ありませんが、慣用表現を参考に相手の名前を入れるなどすることで、自分らしい手紙を書くこともできます。

親しい人への結びの慣用表現とは?

相手の健康を気づかう結び

友人や知人など親しい人に対する手紙には、結びの言葉で相手の健康を気づかう表現が良いでしょう。慣用表現としてそのまま使っても問題ありませんが、相手の名前を入れたりして、自分らしい言葉に置き換えると、気持ちが相手に伝わりやすくなります。

  • くれぐれも体調にはお気をつけください。
  • 時節柄、どうぞご自愛くださいませ。
  • 健やかにお過ごしください。
  • お体にはくれぐれもご留意ください。
  • どうかお元気でお過ごしください。

季節や月を感じさせる結び

季節ごとの様子などを入れることで、季節感あふれる手紙になります。さらに、体調や健康を気づかう言葉を添えることで、差出人の丁寧な心遣いも伝わり印象深くなるでしょう。

春の結び言葉
  • 花冷えの候、くれぐれも体調にはお気をつけください。
  • 春の長雨の季節ですが、お健やかのお過ごしくださいませ。
夏の結び言葉
  • 風薫る爽やかな季節、穏やかにお過ごしください。
  • 蒸し暑い時期が続きますが、体調には気をつけてお過ごしください。
秋の結び言葉
  • 厳しい残暑の時期ですが、くれぐれもご自愛ください。
  • 健康には気をつけて秋の夜長を楽しみましょう。
冬の結び言葉
  • 寒さはこれからが本番ですので、くれぐれもご自愛ください。
  • 寒い日々が続きますが、風邪などひかれませんようお気をつけください。

ビジネスレターに使える結びの慣用表現とは?

繁栄や健康などを祈る結び

相手の会社の繁栄を祈る結びの言葉は、特にビジネスレターでは一般的によく使われています。定型文として覚えておいても良いでしょう。「末筆ながら」は「文末で申し訳ありませんが」というニュアンスです。

  • 末筆ながら、皆さまのご健康を心よりお祈り申し上げます。
  • 貴社ますますのご発展をお祈りいたしております。
  • 〇〇様のご健康とご多幸をお祈りいたします。

今後のお付き合いを願う結び

今後も変わらないお付き合いを願う結びの言葉です。定型文として使用できます。

  • 今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
  • 引き続き、変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
  • 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

返信が欲しいときの結び

本文の内容に対する返信が欲しいときの結びの言葉です。急いでいる場合には「〇〇日までに」と日付を入れておきましょう。

  • ご多用のところ誠に恐れ入りますが、お返事のほどお待ちしております。
  • お手数をおかけいたしますが、お返事をお願いいたします。
  • ご面倒ながら、〇〇日までにご一報いただけると幸いです。
  • 失礼とは存じますが、返信いただけますようお願いいたします。

用件を締めくくる結び

急ぎの連絡やメールの場合に使いやすい、内容を締めくくるための結びの言葉です。本文だけで終わるよりも丁寧な印象のため、急ぎの連絡でも結びの言葉は入れておきましょう。

  • まずは書面にて連絡いたします。
  • まずはごあいさつまで。
  • 取り急ぎご連絡いたします。
  • 取り急ぎ用件のみで失礼いたします。
  • 以上、よろしくお願いいたします。

「手紙の結び」の英語表現とは?

「手紙の結び」の英語フレーズは”See you soon”など

英語での手紙でも、結びの言葉は使われています。親しい友人や知人には「See you soon」などのカジュアルなフレーズが一般的です。ビジネスシーンで使える結びの言葉は定型文として覚えておくと便利です。

英語の手紙で使える結びの文例

親しい友人や知人に使えるカジュアルな結び言葉と、ビジネスで使えるフォーマルな結び言葉を紹介します。

カジュアルな結び言葉
  • With love(愛をこめて)
  • See you soon(またね)
  • Good luck(幸運を祈ります)
フォーマルな結び言葉
  • best regards(よろしくお願いします)
  • Thank you for your cooperation(ご協力ありがとうございます)
  • We look forward to meeting you(お会いできることを楽しみにしています)
  • I look forward to your reply(お返事をお待ちしています)

まとめ

友人や知人に向けたカジュアルな手紙でも、ビジネスメールでも、「手紙の結びの言葉」があると丁寧な印象です。健康を気づかう言葉などを添えることで、心遣いも伝わります。書き始めのあいさつや内容に合わせて、また季節や状況にもあわせて適切な結びの言葉を使いましょう。