「狼狽」の意味とは?語源や使い方の例文・類語も解説

「狼狽(ろうばい)」とは「不意な事に慌てること」を意味する言葉です。なぜ慌てることを「狼」で表すのか、語源を知りたいという方もいるでしょう。

この記事では「狼狽」の読み方や使い方の例文、類語の「狼狽える」を解説します。くわえて「狼狽」を使った四字熟語や英語表現も解説しましょう。

「狼狽」の意味と語源とは?

「狼狽」の意味は「不意な事に慌てる」

「狼狽(ろうばい)」とは「思いがけない出来事に、慌ててうろたえること」を意味する言葉です。予想もしていない出来事に対して、対処法や解決法がわからずに慌てる状況で使われます。

「狼狽」の読み方は「ろうばい」

「狼狽」の読み方は「ろうばい」です。似た表現に「狼藉(ろうぜき)」があるため、読み方が混同しないように注意しましょう。

「狼狽」の語源は「伝説の生き物」にある

「狼狽」の語源には伝説の生き物が関係しています。「狼」と「狽」はどちらも中国に伝わる伝説上の生き物で、狼(おおかみ)の1種だと言われています。「狼」は前足が長く「狽」は後足が長いという特徴から、2匹は重なるようにしてバランスを保ちながら行動していました。

お互いに前後どちらかの足が長いため、離れると上手く歩けなくなります。歩けずに慌てふためく様子から、「不意な事に慌てる」という意味で「狼狽」が使われるようになったのです。

「狼狽」の使い方と例文とは?

「狼狽する」「狼狽した」のように使う

「狼狽」の使い方には「狼狽する」や「狼狽した」があります。「狼狽する」は「思いがけない出来事に、慌ててうろたえている」ことを、「狼狽した」は「思いがけない出来事に、慌ててうろたえた」ことをそれぞれ意味します。急な出来事に驚いて、どうしたらいいのか分からなくなる状況で使用しましょう。

例文
  • 突然の話に、わたしは狼狽することしか出来なかった。
  • 事実を知って狼狽する彼女の顔が、容易に想像できた。
  • 彼を問い詰めると、狼狽した声で話し始めた。
  • 狼狽した表情で、ふらふらと引き返していった。

「狼狽売り」の意味は「株を慌てて売ること」

「狼狽」を使った言葉に「狼狽売り(ろうばいうり)」があります。「狼狽売り」とは「急落した株を、慌てて売ること」を意味する証券用語です。「上がると思っていた株価が下がった」や「ニュースをきっかけに株価が急落した」などの理由から、焦って売却してしまうことを表します。

「狼狽」を使った四字熟語「周章狼狽」

「狼狽」を使った四字熟語に「周章狼狽(しゅうしょうろうばい)」があります。「周章狼狽」とは「非常に慌てること」を意味する言葉です。「周章」が「慌てふためくこと」を、「狼狽」が「思いがけない出来事に、慌ててうろたえること」を意味します。

似た意味をもつ「周章」と「狼狽」を組み合わせることで「慌てる」「うろたえる」という意味を強めています。

例文
  • 社長からの急な話に、社員は周章狼狽した。
  • 彼のあまりの周章狼狽ぶりに、逆に冷静でいられた。

「狼狽」を使った例文

  • わたしの狼狽ぶりを見て、同僚は楽しそうに笑うのだ。
  • やましいことでもあるのか、突然の訪問に彼は狼狽していた。
  • 普段は温厚な上司の怒鳴り声は、周囲を狼狽させた。
  • 少し狼狽した様子だったが、取り乱さぬよう努めていた。

「狼狽」の類語(類義語)とは?

「狼狽」の類語は「当惑」

「狼狽」と似た意味をもつ言葉(類語)には「当惑(とうわく)」が当てはまります。「当惑」とは「迷い戸惑うこと」を意味する言葉です。事の次第や理由がよく分かっていないため、どうすればいいか分からずに迷っている状況で使われます。

「狼狽」と「当惑」は「慌てて戸惑う」という意味が似ているため、類語として使用できます。

例文
  • 彼女の話に周囲が当惑していることなど、本人は気にしていなかった。
  • 初期の頃は、日本との違いに当惑することもあった。

「狼狽える」も類語として使える

「狼狽」を使った表現に「狼狽える(うろたえる)」があります。「狼狽える」とは「不意な出来事に驚いたり、慌てたりすること」を意味する言葉です。「狼狽」と「狼狽える」は同じ状況で使えるため、「狼狽する」を「狼狽える」へと言い換えてみましょう。

例文
  • タイミング悪く警官が現れ、わたし達は狼狽えてしまった。
  • 彼らの狼狽える様子から、反撃を予期していなかったことが伺える。

「狼狽」の英語表現とは?

「狼狽」は英語で「Panic」

「狼狽」の英語表現には「Panic」が当てはまります。「Panic」とは「狼狽」や「恐怖」を意味する単語です。「In panic」や「To panic」のように使いましょう。

「狼狽」の英語表現を使った例文

An accident happens in front of me and I started to panic.

意味:目の前で事故が起こり、わたしは狼狽した。

まとめ

「狼狽」とは「思いがけない出来事に、慌ててうろたえること」を意味する言葉です。急な出来事に驚いて、慌てる状況で「狼狽する」や「狼狽した」のように使われます。類語には「当惑」や「狼狽える」が当てはまるため、言い換えてみましょう。

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大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。