「亀甲」の意味と読み方とは?縁起の良い言葉の由縁と英語も解説

「亀甲」は「亀甲柄」や「亀甲模様」という熟語表現でよく見聞きする言葉です。縁起が良いとされるため、家紋に用いられることもありますが、一体どのような意味があるのでしょうか?

ここでは「亀甲」の意味や読み方の他、言葉の由縁や英語についてご紹介します。日本文化との関わりについても注目してみて下さい。

「亀甲」の意味と読み方とは?

「亀甲」の意味は「亀の甲羅」

「亀甲」とは、言葉通り「亀の甲羅」を意味します。亀の甲羅は、いくつもの六角形に近い形の甲が連なって構成されています。「亀甲」は非常に硬く、とても丈夫であることで知られていますが、自己防衛の道具としても欠かせないものでもあります。

「亀甲」は縁起の良い吉祥模様の一つ

「鶴は千年、亀は万年」という良い言い回しがあります。「亀甲」も同じように、長生きのシンボルである「亀」にちなみ、長寿や吉兆を表す言葉として知られています。また「亀甲」は縁起の良い言葉であることから、「家紋柄」としても広く用いられています。

「亀甲」の読み方は3つ

「亀甲」の読み方は「きっこう」「きこう」「かめのこう」の3つがあります。一般的には「亀甲柄(きっこうがら、又きこうがら)」や「亀甲模様(きっこうもよう、又きこうもよう」などように「きっこう」や「きこう」と読む場合が多いです。

また「亀甲」は「かめのこう」と書きますが、「かめこう」や「かめごうら」などと誤読しないように気を付けましょう。

「亀甲」の由来とは?

「亀甲」は飛鳥時代に中国から伝わった

そもそも「亀甲」は、飛鳥時代に中国から伝わったものです。平安時代に入ってから高価な着物や陶器などに見られるようになり、鎌倉時代に入てから武士や庶民の間にも広く使われるようになりました。

中国では「亀の甲羅」で占う習わしがある

中国では「占いでものごとや将来の矛先を見当する」という文化があります。実際に中国では亀の甲羅を焼き、ひびの入り方や方角を見て占う習わしあり、亀そのものを神と崇め、尊大なる敬意を示していました。

こういった中国からの影響を受け、現代の日本では縁起の良い吉祥模様として選ばれ、格式の高い由緒ある文様としても知られています。

「亀甲」家紋・文様の種類

「毘沙門亀甲」「亀甲花菱」など40種類以上ある

縁起の良い「亀甲」を用いた家紋や模様は多く存在します。有名な「毘沙門亀甲(びしゃもんきっこう)」「亀甲花菱(きっこうはなびし)」「三ツ星亀甲(みつぼしきっこう)」、三つ盛亀甲(みつもりきっこう)」の他、逆に沿っり返った形の「反り亀甲(そりきっこう)」など、あわせて40種類以上あります。

「亀甲」を用いたそれぞれの家紋や模様には深い意味があり「家系・子孫繁栄」や「商売繁盛」などの願いが込められています。

「亀甲」は「健康・身の安全・金運」のシンボル

「亀甲」は、亀そのものが象徴する「長寿」の他、「健康」や「身の安全」、また「金運を祈る時に多く使われています。

長寿を叶えるには健康は欠かせません。そして、身の安全を確保するためには、外敵から身を守るための頑丈な亀甲が必要です。加えて、縁起が良いという観点から、金運上昇のシンボルとして紙幣やお年玉袋などにも使用されています。

「亀甲」を英語で表現すると?

「亀甲」は英語で「tortoiseshell」「turtleshell」

「亀甲」は英語で「tortoiseshell(トータスシェル)」や「turtleshell(タートルシェル)」といいます。亀を表す「tortoise」「tutle」、甲羅を意味する「shell」を組み合わせて「亀の甲羅」、つまり「亀甲」となります。

ちなみに、英語で「一般的な亀」を総称する単語は「turtle(タートル)」で、リクガメの他、ウミガメや湖や川などに生息する亀を全体的に「turtle」と呼んでいます。

しかし、厳密に言えば、水中で生活するウミガメを「turtle」、水に入ることができないリクガメを「tortoise」と区別する必要があります。そのため、海で生活する亀を「turtoise」と呼ぶのは間違いとなります。

英語圏では「亀」は「人生の安定」「身の潔白」

日本や多くのアジア圏では「亀」は「長寿・健康・身の安全」を象徴しますが、一方でヨーロッパや多くの英語圏では「人生の安定」「身の潔白」を意味しています。

さらに、タトューや洋服などのデザインで用いられる亀には「愛」「忍耐」「勇気」「安定」「身の安全」などの意味があります。

国によって「亀」が示すシンボル的なニュアンスは異なりますが、丈夫な甲羅で身を守り、長生きをするという点からは、日本での意味と共通する部分も多くあると言えるでしょう。

まとめ

「亀甲」は「きっこう」「きこう」「かめのこう」と読み、基本的な意味は「亀の甲羅」となります。「鶴は千年、亀は万年」という言葉で周知のとおり、「亀甲」は縁起の良い言葉であり、家紋や模様などの吉祥模様の一つとしても広く知られています。

「亀甲模様」はお祝いの際に着用する着物や小紋、また縁起を担ぐ陶器や置物の模様としても採用され、「縁起の良い柄」として、現代の生活に広く使われています。もちろん、結婚式で「亀甲」のモチーフをあしらった着物を選ぶのもそのためです。