「イギリスのコンセント」の形状は?変換プラグと注意点も紹介

スマホやパソコンなどの電子機器をイギリスに行った時にも安全に使いたいですよね。今回は、イギリスのコンセントの形状や電圧などのコンセント事情に併せて、イギリス旅行や出張に便利な変換プラグや変圧器について解説します。またイギリスで日本の電子機器を使うときの注意点も紹介します。

※この記事の担当:Light1(海外在住20年。イギリス在住経験あり。イギリスのビネガー味のフライドポテトが好き)

イギリスのコンセントの形状や電圧は?

イギリスのコンセントの形状はBFタイプ

イギリスのコンセントは、BFタイプと呼ばれる形状です。コンセントを真正面から見ると上部に縦向きに、下部の両端に横向きに長方形の穴が開いています。

コンセントに差し込まれるプラグの形状は、日本のプラグに比べるとBFタイプのプラグのピンはずっと太く、大きさも2倍以上あり重く感じられます。

BFタイプのコンセントはイギリス以外では、シンガポールやマレーシアなどのアジア諸国で使われています。かつてそれらの国々がイギリスの植民地だったことがうかがわれます。

電圧は日本の電圧よりも高い240V

イギリスの電圧は240Vです。日本の電圧が100Vですから日本の電圧よりも2倍以上高くなります。そもそも 240Vという電圧は世界で最も高い電圧で、一方日本の電圧は世界で最も低い電圧のため、格別、電圧の差が大きくなります。

イギリス旅行・出張に持っていくべき変換プラグは?

変換プラグは「BFタイプ」

日本の電化製品をイギリスで使うためには「BFタイプ」の変換プラグが必要です。

日本のコンセントはAタイプでイギリスのコンセントと形状が大きく違います。使用する電化製品がイギリスの電圧に耐えられるものでもコンセントの形状がAタイプではイギリスで使えません。

日本のプラグの先に差し入れるだけ使える変換プラグは、大手の家電量販店などで販売されています。

変圧器を使って日本の電化製品を使う

イギリスの電圧は240Vなのに対して日本の電圧は100Vですから、日本の100Vにしか対応していない電化製品は変換プラグを使ってもイギリスでは使えません。その場合は「変圧器(トランス)」を使います。

「変圧器」は電圧を変えるための機器で、海外旅行用として売られている小型のものでも0.5㎏前後と比較的重たいものが主流です。変圧器を持参したくなければ、日本の電圧にしか対応していない電化製品はイギリスで使わないようにするか、海外対応の商品をお求めください。

イギリスに電化製品を持っていくときの注意点は?

スマホやACアダプターの入力電圧が「100-240V」ならOK

電化製品がイギリスの電圧でも使えるかどうかをチェックする方法は、製品の詳細表示にある「入力電力」または「Input」と記されているところに「100-240V」と表示されているかどうかをチェックします。

入力電力が「100V」や「100-120V」と表示されている製品はイギリスでは使えませんので、変圧器を使いましょう。

スマホやパソコンなどの電子機器の多くは海外の電圧にも対応していることがほとんどですが、ADアダプターは日本の電圧にしか対応していないこともあります。海外に持っていく電化製品は、旅行前に必ず入力電圧を確認して、必要に応じて変圧器も用意しましょう。

日本仕様のヘアドライヤーは海外旅行には不向き

一般的なヘアドライヤーは1000wと高い電力が必要なので、変圧器を使っても使用できないものがほとんどです。

イギリスでヘアドライヤーを使いたいのならホテルの備え付けのヘアドライヤーを使うか、海外対応として販売されているヘアドライヤーを購入することをおすすめします。

変換プラグはイギリスでも買える

変換プラグをスーツケースに入れ忘れたとしても心配はいりません。変換プラグなら通称「トラベルアダプター(travel adaptor)」としてイギリスの大手の家電やスーパーなどでも売られています。

ただし日本のプラグが使える変圧器を取り扱っているお店はほとんどありませんので、変圧器は忘れずに日本から持っていくようにしましょう。

「コンセント」の英語表現とは?

「コンセント」はイギリス英語で”socket”

「コンセント」はイギリス英語では“socket”と言います。「outlet」と学校で習ったと思われる方もいるかもしれませんが、これはアメリカ英語です。イギリス英語で使われる「outlet」は感情のはけ口や在庫品を売るアウトレットの意味になりますので間違えないようにしましょう。

「プラグ」は英語の「plug」のカタカナ語なので、「プラグ」の「ラ」にアクセントをおいた発音にすればイギリスでも通じやすいでしょう。

「socket」と「plug」を使った例文

「socket」と「plug」を使った英語例文をご紹介しましょう。

  • “Plug this plug into a wall socket, please.”
    「このプラグを壁コンセントに差し込んでください」
  • “I cannot find a socket in this room.”
    「この部屋のコンセントが見つからない」
  • “You can use your laptop with the conversion plug”
    「変換プラグを使えばラップトップは使えるよ」

まとめ

イギリスのコンセントはBFタイプで電圧は240Vです。日本の電化製品をイギリスで使う場合は、240Vに対応した製品であることを確かめてから変換プラグと一緒に使います。240Vに対応していない製品の場合は変換プラグの他に変圧器も持参するか、荷物を減らすために海外対応の製品を購入することも検討してみましょう。

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Light1
「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。