メガベンチャーの定義とは?新卒・転職で知っておきたい特徴も解説

「メガベンチャー」という言葉を知っていますか?新卒や転職者にとって、企業規模や企業のあり方はとても重要ですが、近年メガベンチャーに就職したいという人も増えているようです。さて、大手との違いは何なのでしょうか?

ここでは「メガベンチャー」の定義の他、ベガベンチャーの主な一覧などをご紹介します。

「メガベンチャー」の定義とは?

「メガベンチャー」は「ベンチャーから大企業に成長した企業」

「メガベンチャー」とは、もともとベンチャーとして始めた企業が、大企業へと成長した企業のことを意味します。つまり、元ベンチャー企業が開発や事業などに成功し大規模な組織へと成長したり、新規ビジネスに参入することで上場した企業のことを表します。

「メガベンチャー」は英語「mega venture」

「メガベンチャー」は英語の「mega venture」のことで、「mega」は「巨大」「非常に大きい」、「venture」は「冒険的事業」という意味を持ちます。最初は思惑や危険などを含め冒険的な挑戦としてスタートさせた企業が、実力やチャンスなどを掴み、大きく進化するというニュアンスを持ちます。

「メガベンチャー」には大手に匹敵する従業員がいる

「メガベンチャー」は、ベンチャー企業として発進した企業が、事業やサービスで成功し、経営面で大きく飛躍した企業を指します。そのため、結果的に多くの従業員をかかえるケースも少なくありません。

実際的にも、「メガベンチャー」と称される企業の従業員を見ると、300名から1,000名を超える場合もあります。そのため「メガベンチャー」と、一般的な大企業と呼ばれる企業は、表向きは似たように映ることがあります。

「メガベンチャー」の3つの特徴とは?

若年層でも活躍できる環境がある

終身雇用制度のあり方が少しずつ形を変える中、実力次第で若年層でも出世できる人事評価制度が見直されてきています。そのような中で「メガベンチャー」では、比較的若い社員でも、実力や能力が高い人が公平に評価され、活躍できる環境が整備されています。

「メガベンチャー」では、「この社員の方が長くいるから、学歴が高いから」といったコンサバティブな考え方は根付いていません。むしろ、年齢に関係なく自分の実力が試されるため、いくら年齢や経験の高い人でも、のらりくらりと惰性で仕事を続けることは逆に厳しいとも言えます。

そういった点からも、新卒や若年層で「メガベンチャー」に転職を考えている人は、規則や伝統などでがんじがらめになった企業で働くことに、窮屈さを感じている人がほとんどのようです。

優秀な人材が多く集まっている

「メガベンチャー」には優秀な人材が多く集まっています。「優秀な人材」といっても、一般的に優秀というレベルではなく、中には飛びぬけた才能を持つ人や、驚くような人生経験を併せ持つ人も多くいます。

もともと「メガベンチャー」は、実力次第で活躍できるフィールドであるのが特徴です。そのため、優秀な人材が実力を発揮できるチャンスが多くあります。もちろん、社員の多くはチャレンジ精神が旺盛で、上昇志向や野心溢れる人がほとんどです。

「メガベンチャー」の魅力は「優秀な人材と一緒に仕事ができる」ことでしょう。つまり、結果的には自分のスキルアップにもつながるため、他では得られない豊富な知識や経験を得ることができるのです。

福利厚生・教育制度が充実している

「メガベンチャー」の3つ目の特徴として、社員への福利厚生や教育制度が充実している点が挙げられます。とくに、優秀な人材を継続的に確保ためには、どうしても「教育」に力を入れることが不可欠となってきます。

「メガベンチャー」の要とも言えるのは「優秀な人材をより多く得ること」です。すでに幾度の困難を乗り越え、ライバルとの駆け引きに勝ち数んでいった「メガベンチャー」でも、その地位が永遠に続くかは未知数だからです。

「メガベンチャー」として必要なこと、それは優秀な社員を育て、最大限の能力とアビリティーが発揮できる環境を保つことでしょう。そのためには、社員ひとり一人が満足できる福利厚生と必要な教育制度が充実させることが重要なのです

「メガベンチャー」の一覧と事業内容

代表的な「メガベンチャー」

  • 楽天株式会社:楽天市場、楽天トラベル、楽天カードの他、フィンテック事業でも有名
  • サイバーエージェント:AbemaTVなどメディアや広告を中心に、投資家育成も手掛ける
  • DeNA:ゲーム、EC、スポーツ事業をはじめ、ヘルスケアやAI研究にも参入
  • ぐるなび:グルメサイトの他、ウェディングやお出かけ情報サイトを運営

この他、大御所には「リクルート」、近年ではゲーム業界でトップの地位を築いた「グリー」も「メガベンチャー」の一つです。

「メガベンチャー」はIT企業がほとんど

近年「メガベンチャー」として注目されるのは、ほとんどがIT企業です。インターネットの著しい発展を背景に、SNSの日常化やインターネットゲーム産業の向上も助け、もともとベンチャー企業として運営していたIT企業が、上場を果たしていく現状がみられるようになってきました。

IT企業のメガベンチャーは成長スピードが速い

IT企業の「メガベンチャー」の特徴は、ベンチャーとして起業後、ほんの数年でメガベンチャーへと進化を遂げる点です。メガベンチャーは事業チャンスの到来を境にスピードを加速させ、大企業としての王冠を手に入れていきます。

まとめ

「メガベンチャー(mega venture)」は、ベンチャー企業が事業に成功して大企業へと成長した起業を指します。もともとベンチャーとして発足した後、事業に成功し、上場を果たした大企業を意味します。

また「メガベンチャー」のほとんどがIT起業です。新卒や転職で大企業でなく、あえて「メガベンチャー」を選ぶのは、優秀な人材に囲まれて仕事ができること、実力次第で若年層でも活躍できること、教育制度などが充実していることなどが挙げられます。

ルールやリミットが少ない「ベガベンチャー」には、果てない夢と限りない可能性がギッシリつまっています。実力主義で目的意識の強い方にはおすすめの世界です。ぜひ、新卒、第二新卒、また転職を希望している人は、「メガベンチャー」の主な特徴を理解し、自身のキャリア形成に役立ていきましょう。