「パワーワード」はネットスラングだと思っている人もいるようです。ネットの流行語を元ネタとあわせて紹介し、パワーワードとしてランキング・一覧化するWebサイトもあるため、勘違いする人もいるでしょう。しかし「パワーワード」の意味はそれだけではなく、ネット以外でも使われます。使い方や例文をご紹介します。
「パワーワード」の意味とは?
「パワーワード」の意味①インパクトのある言葉
「パワーワード」の意味は“インパクトのある言葉”です。言葉のポジティブさ・ネガティブさや説得力を問わず、印象的でさえあれば「パワーワード」と呼ばれます。
人によって受ける印象が違うため、どんな言葉が「パワーワード」と感じるかは個人差があります。
「パスワード」の意味②説得力がある言葉・励ます言葉
「パワーワード」には“説得力のある言葉・自分を励ます言葉”という意味もあります。こちらの意味の方が古くから使われていたようですが、近年では「インパクトのある言葉」が主流になりつつあるようです。特にSNSをよく使う人には、こちらの意味は伝わりにくいかもしれません。
「パワーワード」の語源と変化とは?
「パワーワード」の語源はゲームという説がある
「パワーワード」の語源は明確になっていませんが、1974年に発売されたアメリカのアナログゲームが元ネタだという説があります。そのゲームでは魔法・呪文として用いられていました。
一般的な英語の「power(力)」と「word(言葉)」を合わせた単純な作りの言葉のため、起源を調べるのが難しいようです。
流行当初の意味は「面白くてインパクトのある言葉」
2012年頃にネット用語として流行した「パワーワード」の意味は、現在と少し違いがありました。当初の意味は”面白くてインパクトのある言葉”や”意味不明だが爆笑してしまう言葉”です。
現在は「面白さ・笑い」の要素が必須ではなくなりました。そのため、面白くてもそうでなくても、インパクトがあれば「パワーワード」に該当します。
「パワーワード」の使い方と例文とは?
日常会話やSNSでは「インパクトのある言葉」に使う
日常会話やSNSでは「インパクトのある言葉」を表す際に「パワーワード」を使います。「インパクト」以外の条件がないため、さまざまな言葉が「パワーワード」に該当します。一覧にして紹介するWebサイトもあるので、面白いパワーワードを見てみたい時は参考になるかもしれません。
- SNSで見た〇〇〇というパワーワードが忘れられない。
- 面白いパワーワードを見つけたので、友達にシェアした。
- 何気なく投稿した言葉がパワーワードだと話題になっていた。
ビジネス・政治では「相手に訴える言葉」を表す
ビジネスや政治では「パワーワード」を”相手に訴える言葉”という意味で使うことがあります。顧客や有権者にアピールする言葉や、仕事がスムーズに進む会話・交渉の言葉を表現します。インパクトだけでなく、説得力や分かりやすさも重要でしょう。
- 部下に好かれる7つのパワーワード。
- 新商品のキャッチコピーには、パワーワードを入れて消費者にアピールしていきたい。
- 〇〇議員の発言はパワーワードが多いため、若い有権者に親しまれている。
「自分を励ます言葉」として使うこともある
「パワーワード」は”自分を励ます言葉”や”自分に良い影響を与えた言葉”を表現することもあります。勇気を与えてくれる言葉や、前向きにがんばる活力になる言葉を「パワーワード」とします。
- 悲しみに負けない10のパワーワード。
- 〇〇選手の言葉は、私のパワーワードだ。
「パワーワード」の類語とは?
「パワーワード」はネットスラングだという印象を受ける人もいるため、類語に言い換えた方が良い場面もあります。
「パワーワード」の類語は”名言”
「パワーワード」の類語は“名言”です。「名言」の意味は”物事の本質をうまく表現した言葉”です。かしこまった会話では「パワーワード」より「名言」の方が良いことが多いでしょう。
- 面白いパワーワードを見つけたので、友達にシェアした。
→面白い名言を見つけたので、友人に伝えました。 - 〇〇議員の発言はパワーワードが多いため、若い有権者に親しまれている。
→〇〇議員の発言は名言が多いため、若い有権者に親しまれています。
「自分を励ます言葉」としての類語は”座右の銘”
「自分を励ます言葉」として使う場合、“座右の銘(ざゆうのめい)”が類語だと言えるでしょう。「座右の銘」は”自分を律するために、常に意識している言葉”のことです。相手によっては「パワーワード」に”自分を励ます言葉”という意味があることを知らない可能性があります。その場合は、「座右の銘」に言い換えて伝えると良いでしょう。
〇〇選手の言葉は、私のパワーワードだ。
→〇〇選手の言葉は、私の座右の銘だ。
まとめ
「パワーワード」は”インパクトのある言葉”として使われています。他にも「相手に訴える、説得力のある言葉」や「自分を励ます言葉」という意味も持ちます。意味が広い言葉のため、会話の流れからどの意味で使われているのか判断しましょう。