「通名」の意味とは?使える場合と使えない場合・登録制度も解説

「通名」とは「通り名」とも呼ばれていて、プライベートで使われることがあります。では、この「通名」はどのような状況で使えるのでしょうか。

今回は「通名」の意味と、「通名」を使えるケースと使えないケースを解説します。また、「通名」を使った戸籍上の名前の変更方法や、外国人の通名の登録制度なども紹介します。

「通名」の意味とは?

「通名」とは「世間一般で通用する名前」のこと

「通名(つうめい)」とは通称名の略語で、世間一般に通じる名前のことです。戸籍に記載されている本名とは別に、日常生活などで使われる名前です。

「通名」に法的な規定はないので、本人が使いたければいつでも使うことができます。個人が通名を使う理由は様々ですが、よくある理由としては、本名が難解なため誤字や誤読が多い、または本名を好きになれないなどの理由が挙げられます。

「通り名」には「先祖代々続く名前」という意味もある

「通名」と同じ意味で「通り名(とおりな)」という言葉が使われることがあります。「通り名」には「通名」と同じ意味も他に、一家の主人が代々受け継いだ名前という意味もあります。「通り名」の一例として、歌舞伎俳優が「〇〇屋」と呼ばれる屋号があります。

「通名」を使える場合と使えない場合とは?

プライベートなら通名は使える

友人の前や、手紙やネット通販などでも通名は使えます。また通名を使うことを認めている団体や機関では、スポーツクラブなどの会員証や社員証、学生証でも通名が使えます。

本人確認が必要な場合には通名は使えない

本人確認を必要とする場合には「通名」が使えません。例えば、役所、学校、銀行、病院、携帯電話の契約などです。ただし団体や機関によっては、学生証や銀行カード、クレジットカードなどに通名を認めているケースもあります。

トラブルを避けたいなら履歴書に通名は使わない

履歴書は法的な効力のある書類ではないため、通名を使うこともできます。しかし後々に、雇用主が履歴書に記載されている通名と本名が違うことに気づいた場合、信用問題につながることがあるだけでなく、私文書偽造を疑われる可能性もあります。そのため雇用主とのトラブルを避けたいのであれば、通名ではなく本名を履歴書に書くことをおすすめします。

社内で通名を使いことを認めている会社もありますので、履歴書に本名を書いたとしても、会社からの許可をもらい勤務中に通名を使うといった交渉はできますので、雇用条件を話し合う際に通名を使いたいことを会社に申し出てみましょう。

通名を犯罪に使うと詐欺罪に問われる

通名を使って罪を犯せば、犯罪そのものの罪を問われるだけでなく、通名を使ったことで詐欺罪や私文書偽造罪などの違法性を問われることがあります。

「通名」を使って改名する方法とは?

戸籍の氏名を「通名」に変更する

戸籍上の氏名を変更するときに「通名」は使われることが多いです。「通名」を戸籍上の名前として変更する場合には、家庭裁判所に変更許可の申し立てをして許可をもらいます。戸籍上の氏名の変更は婚姻や離婚、養子縁組などが理由での改名では家庭裁判所に申し立てる必要はないのですが、「通名」を使う場合には家庭裁判所の許可が必要です。

「通名」を長年使っていたことを証明する書類が必要

家庭裁判所に申し立てるときには、通名を名前なら約5年間、苗字なら約10年間使っていたことを証明しなくてはなりません。そのための資料として、通名の入った公共料金の明細書や納品書、契約書、名刺、メール、年賀状などを提出します。

ただしこれらの資料を提出したとしても、正当な理由や動機が認められなければ改名の許可が下りないこともあるので注意してください。

「通名」の登録制度とは?

外国籍の人は通名を登録できる

日常生活がしやすくなるなどといった理由から、外国籍の人が日本国内だけで使う名前として「通名」を使うことがあります。外国籍の人は日本人と違って「通名」を行政で登録できます。「通名」の登録後には、公的手続きも通名でできるようになります。

「通名」の登録で使える文字は戸籍の記載に認められている文字しか使えないので、アルファベットや数字、記号などは使えませんのでご注意ください。

通名で公的手続きができても問題あり

通名を登録すると契約書などの法的効力を持った書類に通名を使ったり、年金や健康保険の手続きも通名で行ったりできます。

しかし実際には、通名と本名が混在しているため年金の受理などで問題が起きることもありえます。不利益にならないために、法的な契約や書類では通名ではなく本名を使うことも検討しましょう。

運転免許書やマイナンバーなどに本名と通名を併記する

外国籍の人が通名を登録すると、運転免許証やマイナンバーカード、印鑑登録証明書にも、通名を記載できます。しかし本名も併記することになり、通名だけを記載することはできません。

「通名」の英語表現

「通名」は英語で「common name」

「通名」は直訳すると公共で使われる名前という意味の「common name」が使えます。ほかにも「alias」(意味:通称)や、日本語でもカタカナ語になっている「nickname」(意味:ニックネーム)などが使われることもあります。

「通名」の英語例文

  • “I didn’t know that his name was a common name.”
    「彼の名前が通名だとは知らなった」
  • “Because my real name is difficult to read, I started to use a common name.”
    「本名が読みにくいので、通名を使うようになった」

まとめ

「通名」とは本名とは違う名前で、世間一般で使う名前のことです。本名が難しいため通名を使う人もいれば、外国籍の人が日本での生活を楽にするために使うこともあります。「通名」を使う場合には、プライベートでは使えても公的な場では使えないので、本名との使い分けには慎重になりましょう。