「転機」の意味とは?使い方と類語・人生の転機に訪れる前兆も紹介

あることがきっかけで人生が変わったと思えることを「人生の転機」と言いますが、この「転機」とはどのような意味があり、どのような使い方をする言葉なのでしょうか。

今回は「転機」の意味と使い方のほかに類語も解説します。また人生の転機が訪れるときに起こりえる前兆についても紹介します。

「転機」の意味とは?

「転機」の意味は”ほかの状況に変わるきっかけ”

「転機(てんき)」の意味とは、“今の状況から他の状況へと変わるきっかけ”のことです。

「転機」の「転」は転がるや回すという意味で、派生してある状態が移り変わっていく様子を指しています。一方「転機」の「機」は物事が起こる兆しやきっかけを意味しています。

「転機」の使い方と例文とは?

「転機が訪れる」とは”変わるきっかけが起こること”

「転機」を使った表現として「転機が訪れる」があります。その意味は、変わるきっかけが起こるで、特に人生における節目のようなこれまでの人生の流れを大きく変えるようなことが起きたときに使われる表現です。

子どもが4歳の誕生日を迎えて4歳になったとしても、それは喜ばしい出来事ですが、その子供にとって大きな変化を与えるわけではありません。しかし、もしも子供が4歳になることでその子にとって今後の人生を左右するような大きな出来事があったとしたら、その誕生日はその子供にとって転機の訪れだったと言えます。

「転機が訪れる」の例文
  • 今までパッとしない人生だったが、やっと転機が訪れた。僕の人生は変わろうとしている。
  • 起業して3年目で転機が訪れて、経営が安定するようになった。

「転機を迎える」とは”変わるきっかけを目前にしていること”

「転機を迎える」とは、変わるきっかけを目前にしているという意味です。「転機が訪れる」という表現と似ていますが、「転機を迎える」は変わるきっかけがまさに目の前にあり、これから変わろうとしている手ごたえを感じているような状況で使われます。

「転機を迎える」の例文
  • ずっと停滞期にあったが、ひとつの転機を迎えている。
  • 上手く行っていないと思える今こそ、転機を迎えているのかもしれない。

「転機」を使った例文

「転機」を使った例文をご紹介しましょう。

  • 誰にでも人生には転機がある。
  • 彼女との出会いが、人生の転機になった。
  • 転機となった先生との出会いがあったから、今の私がいる。

「転機」の英語表現とは?

「転機」とは英語で”turning point”

「転機」とは英語で“turning point”を使います。カタカナ語で「ターニングポイント」として日本語にもなっています。

「turning」とは回転させるという意味の動詞「turn」の動名詞で、「point」はという意味です。「turning point」とすることで、これまでの人生の流れを変える時点という意味です。厳密には「turning point」は”転換期”の意味ですが、「転機」の英語表現としても使われます。

「転機」の英語例文

「転機」の英語表現を使った例文をご紹介しましょう。

  • “The workshop marked a turning point in his life.”
    「そのワークショップが彼の人生において転機となった」
  • “The turning point came when I met her.”
    「彼女と出会った時が転機となった」

「転機」の類語と例文とは?

類語①「転換期」とは”物事が移り変わるとき”

「転換期(てんかんき)」とは物事が移り変わるときという意味です。「転機」との違いは、「転換期」は物事の移り変わっていく状態に着目されているのに対して、「転機」は物事が移り変わっていくきっかけを意味している点です。つまり転換期が始まる前に転機があると言ってもいいでしょう。

「転換期」の例文
  • 占い師に「まもなく転換期がやってくる」と言われた。
  • 何事にも興味が持てなくなった今、転換期が来たように思えた。

類語②「岐路」とは”進むべき道を決めなくてはいけない場面”

「岐路(きろ)」の意味は、これからの人生において進むべき道を決めなくてはいけない場面です。「岐路」は分かれ道という意味もあるのですが、人生という機軸において「岐路」を使うと、進むべき道が複数あって、その中から一つ選ぶことで将来が決まるような重大な場面という意味で使われます。

「岐路」の例文
  • 人生の岐路に立った時、難しい決断をすることになる。
  • 人生の岐路での選択が将来を左右する。

類語③「分岐点」とは”物事が分かれるところ”

「岐路」の言い換え表現として「分岐点(ぶんきてん)」があります。「分岐点」とは道などが2つ以上に分かれている地点のことで、転じて、物事の分かれるところという意味もあり「転機」の言い換え表現として使われます。

「分岐点」の例文
  • 人生の分岐点で正しい選択をするためのヒントが欲しい。
  • 迷っているということは、人生の分岐点に立っているのかもしれない。

「転機」に訪れるよくある前兆とは?

人生の転機が訪れる時には前兆があると言われていますが、どのような前兆があるのでしょうか。人生の転機の前兆として起こりがちだと言われることを紹介します。

転機の前兆①ピンチが訪れる

健康や仕事、人間関係などがうまくいかずにピンチに陥るときは、転機の前兆かもしれません。これまでやってきたことがうまくいかないということは、新しい方法を試すタイミングに差し掛かっていると考えられるからです。

転機の前兆②興味がなくなる

今までは満足できてきたことに興味がなくなるときは、転機の前兆だと言われています。物足りなさは自分に不満を感じているサインであり、ステップアップをするべきタイミングかもしれません。

転機の前兆③変化を求める

転機の前兆として、引越しや転職をして現状を変えたいという欲求が高まります。新しい環境を求める気持ちは、人生において次のステージを求めている証拠です。

転機の前兆④眠くなる

しっかりと睡眠をとっているのに眠くなるとき、それは転機の前兆かもしれません。無意識下で今の自分を変えたい、何かを始めたいと迷っているため体が休まらないのです。疲れていると思えないのに眠い時は、人生の転機が訪れようとしている兆しかもしれません。

まとめ

「転機」とは人生のこれまでの流れが変わるようなきっかけのことを指します。そのため「転機」という言葉は、小さな出来事が起こった時に使う言葉ではなく、人生が変わるような大きな出来事が起こっているときに使う言葉です。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。