上司に「この課題にプライオリティ置いて、よろしく!」と言われたら、さて一体どうすべきなのでしょうか?
ここでは「プライオリティ」に焦点を当て、カタカナ語と英語での意味、ビジネスで使われる熟語表現を集めて紹介しています。これを機に「プライオリティ」という言葉の理解を深めていきましょう。
「プライオリティ」とは?
早速、「プライオリティ」の意味と使い方から説明していきましょう。
意味は「優先順位」「優先度」
「プライオリティ」の意味は、「優先順位」「優先度」です。他にも「優先すること」「重要度の高いもの」「先取権」などの意味があります。広い意味で考えれば「緊急性が高い順番」「すぐにやるべきものごと」と解釈しても良いでしょう。ちなみにカタカナ語と英語との意味もほぼ同じです。
英語では「priority」
「プライオリティ」は英語の「priority」のことです。英語圏のビジネスシーンでも「priority#1」「priority#2」のように、仕事の内容ににナンバーリングをすることで、重点を置くべき項目の順位をつけることがあります。
また「priority」は形容詞「prior=優先する」の名詞形となります。
「プライオリティ」の重要性
「プライオリティ」は、「複数の業務をジャグリングしなければならない現代の職場」に必須のカタカナ語となりましたが、まず、この仕事は「先」にすべきか「後」でもよいか、「プライオリティ」を決めることが「ビジネスの基本」であることを理解しておきましょう。
仕事の優先順位を的確に付けることができれば、業務の効率化が実現できます。逆にプライオリティの見定めを誤ってしまうと、仕事の効率はおろか、結果的には仕事の塩梅にも影響が出てしまいます。
しかしながら、一旦「プライオリティ」が確定されれば、あとは順番通りに業務をこなしていけばよいだけです。業務が重なり、時間的に余裕がない場合は、まず仕事の「プライオリティ」を決め、順番にこなすようにして下さい。
「プライオリティ」のビジネス例文とは?
続いて「プライオリティ」のビジネス例文を熟語表現を使って挙げてみましょう。
「プライオリティがある」の意味と例文
「プライオリティがある」は、ビジネスでは特許出願や商標登録での「優先権」「先取権」を表すことがほとんどです。
- この商品の販売については、我が社にプライオリティがあります。
- プライオリティがあるのは、ビジネスの強みである。
- 仕事か、プライベートか、プライオリティがあるのはどっちだ?
「プライオリティが高い」の意味と例文
「プライオリティが高い」は「今すぐやるべきこと」「優先度が高いこと」です。重要な案件であることが多いため、後回しにせず、即実行するようにしましょう。
- クレーム処理は何よりプライオリティが高い業務である。
- A社との商談の方がプライオリティが高い。B社との会議を明日に変更してもらおう。
- 業務が5つも重なってしまった。プライオリティが高い順から片づけていこう。
「プライオリティを置く」の意味と例文
「プライオリティを置く」は「重要度の高いものだと認識する」「優先にやることだと決める」という意味です。優先させる順番は決まっていないものの、先にやらなければならないこととして行動する時に使われます。
- 忙しい時期だが、このプロジェクトについてはプライオリティを置いて臨みたい。
- プライオリティを置くことで、業務の優先性を再確認して欲しい。
- カスタマーサービスへの要望には、プライオリティを置いて取り組んでいこう。
「トッププライオリティ」の意味と例文
「トッププライオリティ」は言葉が示す通り「数ある中で最も優先順位が高い」という意味です。トッププライオリティは一つであったり、数個を指す場合もありますが、平たく考えれば「優先順位の上位に位置するもの」ということになります。
- 工事工程での足場の取り付けは、トッププライオリティで扱ってくれ。
- トッププライオリティで対応すべき業務に、返品クレームの処理がある。
- 彼女とのデートも上司とのつきあいも、私にとってはトッププライオリティである。
「ファーストプライオリティ」の意味と例文
「ファーストプライオリティ」は複数ある中で「一番に優先してするべきこと」です。上司に「これはファーストプライオリティで対応を頼む」と言われたら、何はさておき「一番に対応すべきこと」を意味しています。緊急性が最も高く、何よりも早く取り掛かってほしいというメッセージです。
- やりかけの仕事があったが、上司にファーストプライオリティで資料作成を頼まれた。
- ファーストプライオリティの案件を後回しすることはできない。
- 残業でクタクタだ。ファーストプライオリティは、まず寝ることだろう。
「プライオリティ」を使った英語表現とは?
最後に「プライオリティ」の英語表現を紹介しましょう。ビジネスシーンを想定して挙げてみます。
ビジネスで高頻度「priority」を使った英語例文
海外でも「プライオリティ」は重要な単語です。ぜひ応用して使ってみて下さい。
- You have a couple of things happening at the same time. What is your first priority?
いくつか業務を抱えているみたいだけど、一番のプライオリティーは一体何ですか? - My top priority is to collect all the data of the customers.
私のトッププライオリティは顧客データを集めることです。
まとめ
「プライオリティ」は「優先順位」「優先させること」「先取権」「優先権」を意味する言葉です。カタカナ語には「ファーストプライオリティ」「トッププライオリティ」などが使われていますが、英語では「プライオリティファンクション=優先機能」「プライオリティエリア=重点分野」「プライオリティコール=優先呼び出し」なども頻度が高い熟語となっています。
忙しいビジネスパーソンなら業務の効率化は欠かせません。「プライオリティ」を決めて、重要度の高い業務からこなしていくように心がけましょう。