「整頓」の意味とは?対義語・類語や「整理」との違いも解説

部屋を「整頓」する、書類を「整理」する、あるいは机の上を「片づける」、など整える作業にはいろいろな表現があります。特に意味の違いを意識しなくても、なんとなく言葉を使い分けているかもしれません。

この記事では「整頓」の語に焦点をあて、その意味や対義語・類語について解説します。あわせて「整頓」のコツや、「整理」との違いについても触れています。

「整頓」の意味とは?

「整頓」の意味は「乱れたものを秩序のある状態にすること」

「整頓(せいとん)」とは、「乱れたものを秩序のある状態にする」という意味です。具体的には、「散らかっている物を片づけて、見た目に整った状態にすること」です。

「整頓」の「整」は「形を正しくそろえる」という意味

「整頓」の「整」は「形を正しくそろえる」という意味を持ち、「整列」「整形」「調整」など、あるものを整えるという意味の熟語を形成します。また、「頓」の語はさまざまな意味を持ちますが、「整える」と同じ意味もあります。

「整頓」の対義語とは?

行為を表す言葉としての対義語:「散らかす」

「整頓」は「整頓する」と使うように、「乱れたものを秩序のある状態にする」という行為を表します。その意味での対義語は「散らかす」となります。

「散らかす」とは、「まとまっていたものをばらばらにする」「物をに乱雑に広げる」という意味です。ばらばらになったものや、乱雑に広がったものを秩序のある状態に戻すことが「整頓」です。

状態を表す言葉としての対義語:「乱雑」

「整頓」されているさまの対義語としては「乱雑」が挙げられます。「乱雑」とは、「乱れていること」「整っておらず無秩序なこと」という意味があり、そのさまを表します。

乱雑な状態を見た目にも美しく整えると、「整頓」された状態になるといえます。

「整頓」の類語・言い換え方とは?

乱れたものを整えるという意味の「片付け」

「整頓」の類語は「片付け」です。「片付け」とは、「乱れたものを整える」という意味です。「整頓する」を「片付ける」と言い換えることもできます。

しかし「整頓」と「片付け」の意味には違いもあります。「片付け」には「もとの場所や状態に戻す」「処分する」という意味があるのに対して、「整頓」にはそのような意味はないことです。

たとえば、「災害ごみを片づける」とは言いますが、「災害ごみを整頓する」とは言いません。

不要なものを取り除くという意味の「整理」

「整頓」に似た意味を持ち、「整理整頓」という四字熟語でもよく使われる「整理」という言葉があります。「整理」とは、「乱れたものを整える」という「整頓」と同じ意味を持ちますが、「不要なものを取り除く」という意味もあります。

たとえば、「思い出の品を整理する」あるいは「不要品を整理する」と言うときは、品物を取捨選択して不要なものを捨てる(取り除く)という意味で使います。しかし「思い出の品を整頓する」とは言いません。

「整理」と「整頓」を合わせた「整理整頓」

「整理整頓」は「整理」と「整頓」の意味を合わせた四字熟語です。必要のないものを捨て、乱れたものを整える状態にすることを意味します。整った状態にするには、まず「整理」=「不要なものの仕分け」を行い、「整頓」=「整った状態にする」の手順が効率的であるため、「整理整頓」は語順も理にかなっています。

整頓の手段としての「収納」

片付けに欠かせない手順が「収納」ですが、「収納」とは「中に入れてしまうこと」という意味です。「整頓」の手段のひとつが「収納」であるといえます。「きれいに整頓しておいてね」と言われたときに、きれいに収納することをイメージする人も多いでしょう。

「整頓」のコツとは?

「整理整頓」が「整頓」のコツ

「整頓」は「乱れたものを秩序のある状態にすること」でしたが、日頃の生活の中で、油断すると部屋の中がモノであふれたり、デスク回りがすぐに乱雑になってしまい、整頓がなかなか難しいと感じる人も多いかもしれません。

「整頓」を手早く行うにはコツがあります。それは先に説明したように「整理・整頓」の手順で行うことです。整理がつかない状態のまま、つまり不要なものが混ざったまま漠然と整頓を始めると、とりあえず見た目をきれいに収納することが目的となってしまうこともあります。

つまり、先に必要なものと不要なものを仕分け、不要なものは処分した上で、必要なものだけを取り出しやすいように、また見た目にも乱れがないように整える、あるいは収納するということが重要です。

「整理」と「整頓」の違いを理解する

「整頓」のコツは、「整理」と「整頓」、あわせて「収納」の意味の違いを理解してから作業にとりかかることだともいえます。乱れたものがあればまず不要品を整理してから、秩序のある状態に整頓します。あわせて整頓の過程で使いやすいように物を収めます。

生活する中で物は必ず増えていくため、整理整頓と整理収納を意識しながら、日常の中で繰り返し行う習慣を持つことが整頓に悩まないコツです。

まとめ

「整頓」は「整理」→「整頓」の順番で行うのが片付けのコツです。また、整頓の過程で、効果的に収納することも重要であるため、近年の片付けブームなどで整理収納術も注目されています。

ふだん何気なく使っている「整頓」の言葉ですが、「整頓する」と単独で使うよりも「整理」の語を加えて「整理整頓する」と使うほうが言い得ているような気がするのは、このような言葉の意味の違いとその効果を無意識のうちに理解しているからなのかもしれません。