「如何」の読み方とは?意味と使い方や「何如」との違いも解説

「如何(いかん)によっては」「如何(いか)にも」などと読み方や意味がいろいろありそうな「如何」という言葉。この記事では、はじめに「如何」の読み方を整理した上で、それぞれの意味と使い方について解説します。あわせて漢文における「如何」と「何如」の違いも紹介しています。

「如何」の読み方とは?

「如何」の読み方は「いかが」「いか」「いかん」

「如何」の読み方は3つあり、「いかが」「いか」「いかん」です。

「いかが」と読むのは「如何かと思う」「如何でしょうか」などと使うときです。「いか」と読むのは「如何に生きるか」「如何なるときも」などと使われる場合です。

さらに、「如何に(いか-に)」の音が変化して「如何」を「いかん」と読む読み方もあります。「如何ともしがたい」「理由の如何によっては」などと使います。

このように、読み方とともに意味や使い方も複数あるのが「如何」という熟語です。次の項からは、3つの読み方ごとに意味と使い方を解説します。

「いかが」と読む場合の意味と使い方

「状態をたずねる」

「いかが」と読む「如何」は、相手に暮らしぶりの状態や健康状態をたずねるときに使います。

たとえば久しぶりに会った人に「如何お過ごしでしたか」などと暮らしぶりをたずねたり、「ご機嫌は如何ですか」などと相手を敬いながら気持ちの状態をたずねたりします。

「意見を問う」

「いかが」と使うときは、相手の意見や考えを問うときにも使います。「コーヒーをもう一杯如何ですか?」などと相手の気持ちを確認したり、「〇〇は如何なさいますか?」などと、ある事柄についてどうしたいと考えているのかをたずねたりします。

「事の成り行きに疑問をはさむ」

「いかが」と使うときは、相手の状態や意見をたずねるほかに、事の成り行きに疑問をはさむときにも使います。

たとえばある発言に対して、それが不適切だと感じたときに「そのような発言は如何かと思う」などと疑義を呈します。「如何かと」の表現は、「適切ではないのではないか」「問題があるのではないか」といった疑問の直接的な表現を避ける言い回しです。

あるいは、間違っていると言い切れるほどではないが、疑問がある、といった場合に「それは如何なものか」などと逡巡する気持ちを表現する使い方もあります。

「いか」と読む場合の意味と使い方

「どのようなあり方かを表す」

「いか」と読む場合は、どのようなあり方かを表したり、どのように判断すべきかを問うという意味で使います。

「如何に問題に立ち向かうか」「如何に心をひとつにできるかが重要だ」などと使います。

「どのように」という意味の「如何に」

「如何にして彼は難局を乗り切ったのか」と使う場合は、「どのようにして」という意味です。

「どのような」という意味の「如何に」

「如何なる場合にも」と使う場合は、「どのような」という意味で使われます。

「まさにそうだ」

「如何にも(いかにも)」という表現は、「まさにそうだ」「みるからに」という意味で使います。「如何にも悲しげだ」「如何にも彼女らしい」などと使います。

また、相手の考えを肯定する意味で「如何にも」と使うこともあります。「そのとおりです」という意味です。

「いかん」と読む場合の意味と使い方は?

事の成り行きや様子という意味の「如何による」

「いかん」と読む「如何」は、不定の事の成り行きや様子を表します。「支持率の如何によっては逆転となる」「面接の出来如何によっては合格も可能だ」などと使います。

どうにもならないという意味の「如何ともし難い」

「如何ともし難い(いかんともしがたい)」という慣用句は、「どうにもならない・どうすることもできない」という意味です。「協力を求められてもこれ以上のことは如何ともし難い」などと使います。

漢文における漢字「如何」と「何如」の違い

「如何」は「どのようにするか」・「何如」は「どうであるか」

複数の読み方と意味を持つ「如何」ですが、漢文においては「如何」に加えて「何如」の漢字が使われます。

それぞれには意味の違いがあり、漢文における「如何」は、方法や対処を「どのようにするか」とたずねる意味に訳されます。一方の「何如」は、状態や程度などが「どうであるか」を問う意味となります。

なお、日本語ではどちらの意味の場合にも「如何」を使いますが、「何如」の漢字も「如何」に併記して掲載している辞書もあります。しかし「何如」の漢字は日本語ではほとんど使われていません。

まとめ

「如何」は「如何(いか)にして」と使うときは「どのようにして」という意味になり、「如何(いかが)なものか」と使うときは疑問を差しはさむ意味で使われます。

また、「〇〇如何(いかん)では」と使う場合は「〇〇次第では」という意味になり、不定の事の成り行きを表します。このように「如何」は複数の意味で使われます。

一見ばらばらな意味を持つ言葉のようですが、いずれの場合も、「どのようにするか」「どのようにして」「どうであるか」といった不定の事柄を推測する、あるいは問う表現であるという共通性があります。