手紙やメールの「結びの言葉」とは?ビジネスでも使える定型を紹介

手紙やメールの「結びの言葉」に悩んだことはありませんか?1月と8月は言葉を変えるなど、季節に合わせた言葉選びがおすすめ。健康やコロナ渦についてなど相手を思いやる気持ちも込めましょう。

この記事は手紙やビジネスメールの「結びの言葉」を紹介。プレゼンやスピーチで使える例文や英語のフレーズも紹介します。

「結びの言葉」とは?

「結びの言葉」とは手紙やメールなどの締めくくり

「結びの言葉」とは、“手紙やメールの最後に添える言葉”です。

手紙やメールでは、最初にあいさつを書き、本文を書いたら「結びの言葉」で終わりのあいさつをします。一般的には、相手の健康を気づかう表現や季節を感じる表現など、相手を思う気持ちを添えることが多いです。

ビジネスメールやスピーチなどでも重要

ビジネスメールでも、簡潔な「結びの言葉」を添えることで相手に丁寧な印象を与えます。一般的に、今後の活躍や繁栄を祈る言葉など、相手を思いやる気持ちを添えましょう。返信がほしいときには「結びの言葉」として書き添えておくことで、相手にも伝わりやすくなります。

また、プレゼンやスピーチなどでも、最後にビシッと決まる「締めの言葉」を入れることで、相手に印象を強く残すことができます。

ビジネスメールでの「結びの言葉」例とは?

季節を気にせず使える結びの言葉

ビジネスレターでは、季節に関係なくいつでも使える表現がいくつもあります。一般的に使える表現がほとんどのため、定型文として覚えておくと便利です。

一般的な「結びの言葉」

シンプルで簡潔な「結びの言葉」です。ビジネスメールではもちろん、プライベートでのメールなどでも使用できます。

例文
  • 引き続きよろしくお願いいたします。
  • 取り急ぎご連絡いたします。

依頼や協力をお願いする「結びの言葉」

相手に依頼や協力をお願いする内容の場合には、「締めの言葉」に再度お願いを入れるとよいでしょう。念押しにもなりますし、より丁寧な印象を与えます。

例文
  • ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
  • ご一考いただければ幸いです。

今後のお付き合いをお願いする「結びの言葉」

今後も変わらない付き合いをお願いします。特に依頼などがないあいさつメールやお礼状などで使用しましょう。

例文
  • 今後も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
  • 今後も変わらぬお引き立てのほど、お願いいたします。

返信不要・返信がほしい場合の「結びの言葉」

相手から返信が必要ない場合やほしい場合には、こちらの意思を「結びの言葉」で添えておくと親切です。急ぐ場合には期日を記載しておきましょう。

例文
  • 問題がなければご返信は不要です。
  • 何か問題がありましたらご連絡いただければ幸いです。
  • お手数おかけいたしますが、内容についてご返信いただければ幸いです。
  • 大変恐縮ではございますが、〇〇日までにご返信いただけますようお願いいたします。

季節や月に合わせた結びの言葉

ビジネスレターでも季節感のある「結びの言葉」が使えます。季節に合わせた季語や表現を入れることで、相手に柔らかい印象を与えます。

春・夏に使える「結びの言葉」
  • 春陽麗和の好季節、貴社ますますのご発展をお祈りいたしております。
  • 晩夏の折、皆さまのご健康を心よりお祈りいたしております。
  • 新緑の眩しい季節、よい休暇をお過ごしください。
秋・冬に使える「結びの言葉」
  • 季節の変わり目ですので、お体にお気をつけください。
  • 夏の疲れが出る季節ですので、皆さま体調を崩されませんようご自愛ください。
  • 新年も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願いいたします。

プレゼンやスピーチでの「結びの言葉」例とは?

プレゼンで使える結びの言葉

プレゼンなど提案を行った場合には、最後に内容のまとめを説明しましょう。長く話をしていると、結局何を言っていたのか忘れてしまうため、簡単な要約を入れると効果的です。

全て話し終わったら、「結びの言葉」で締めくくります。

例文
  • ご清聴ありがとうございました。
  • 貴重なお時間をいただきありがとうございました。
  • よろしければぜひご検討ください。

結婚式や祝賀会のスピーチで使える結びの言葉

結婚式や祝賀会などお祝いの席でのスピーチは、全体の構成を作っておくと話がしやすくなります。あいさつから簡単な自己紹介、エピソードなど本題を話しましょう。最後の「結びの言葉」をはっきり言ってお辞儀をします。終わるタイミングが会場に伝わり、拍手がおきやすくなります。

結婚式スピーチでの「結びの言葉」
  • 本日は本当におめでとうございました!
  • お二人の末永い幸せをお祈りしています。
  • 以上を持ちまして、お二人へのお祝いの言葉とさせていただきます。
祝賀会スピーチでの「結びの言葉」
  • 誠に簡単ではございますが、私からのお祝いのご挨拶とさせていただきます。
  • 高いところからではございますが、あいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

親しい人への手紙やメールでの「結びの言葉」例とは?

季節に合わせた結びの言葉

親しい人への手紙やメールの最後に季節に合わせたフレーズを入れると、季節感あふれる印象的な「結びの言葉」になります。

例文
  • 春:花冷えの季節です。健康にはご留意くださいね。
  • 夏:まだまだ暑い日が続きますが、夏バテなどなされませんようお気をつけください。
  • 秋:行楽シーズンですね。こちらにお越しの際にはぜひお立ち寄りください。
  • 冬:寒くなる季節ですので、温かくしてお過ごしください。

健康やコロナ渦など相手を気づかう結びの言葉

相手の健康やコロナ渦についてなど、相手を気づかう表現も印象に残り喜ばれます。相手の顔を思い浮かべながら、気持ちをつづりましょう。

例文
  • くれぐれもご自愛ください。
  • どうかお元気でお過ごしください。
  • コロナが落ち着きましたら、またお会いできるのを楽しみにしております。

「結びの言葉」の英語表現とは?

ビジネスメールに使える英語の「結びの言葉」

英語でのビジネスメールでも「結びの言葉」は書き添えましょう。特にビジネスメールの場合には、定型文として覚えておくと便利です。「Sincerely」や「Regards」などは日本語の「敬具」にあたる表現として使えます。

例文
  • Sincerely yours(敬具、誠意をこめて)
  • Best regards(よろしくお願いします)
  • Best wishes(幸運をお祈りします)

プレゼンやスピーチで使える英語の「結びの言葉」

プレゼンでの発言やスピーチの挨拶をすっきりと締める「結びの言葉」は、定型文として覚えておきましょう。

例文
  • Thank you for listening.(ご清聴ありがとうございました)
  • That’s it from me. Thank you very much.(私からは以上です、ありがとうございました。)
  • That is all.(これで終わります/以上です)

まとめ

「結びの言葉」とは、手紙やメールの最後に添える言葉のこと。相手の健康を気づかう表現や季節に合わせた表現など、相手を思う気持ちを添えましょう。ビジネスメールやスピーチなどフォーマルな場でも、「結びの言葉」ですっきりと締めると、相手によい印象が残りやすいです。