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「筐体」の意味とは?読み方やアーケードゲーム・パチンコとの関係

「筐体」は日常的に使う言葉ではないため、意味や読み方が分からない人も多いようです。ゲーセン・パチンコで遊ぶのが好きな人や、完成したパソコンを購入せずに自作している人には馴染みのある言葉でしょう。また、筐体設計を仕事にしている人にとっても身近な言葉です。「筐体」の意味や使い方についてご説明します。

「筐体」の意味・読み方とは?

「筐体」の意味とは”機械を納める容器・箱”

「筐体」の意味は“機械・機器などを納める容器や箱、外装”です。大きさや形状を選ばず使える言葉です。そのため、小さなものなら電卓、大きなものなら飛行機の外装も「筐体」で表現されます。

機械の部品を収納するだけでなく、位置の固定や保護、使用者の怪我・いたずらの防止なども「筐体」の役割です。デザインの素晴らしさが重要視されることもあります。

英語で表現する場合は「housing(ハウジング)」「enclosure(エンクロージャー)」「case(ケース)」になります。

「筐体」の読み方は”きょうたい”が正しく「こたい」は誤り

「筐体」の読み方は“きょうたい”です。「こたい」と読む人もいるようですが、誤りになるため注意しましょう。

「筐」を「キョウ」と読むのは音読みです。訓読みは「かご・かたみ・はこ・ねだい」のため「筐体」以外でも「こ」と読むことはほぼありません。日常的に使う漢字である常用漢字には含まれていないため、なかなか接する機会がなく覚えにくい漢字だと言えます。この機会に読み方を把握しておきましょう。

「筺体」「きょう体」とも書く

「筐体」は「筺体」と書いても間違いではありません。「筺」は「筐」の異体字のため、どちらで書いても意味や読み方は同じです。

「筐」「筺」、どちらも常用漢字に含まれていないため「きょう体」と平仮名を混ぜて書くこともあります。

「筐体」の使い方と例文とは?

「筐体」はさまざまな分野のケースやボディを表現する

「筐体」は意味が”機械を納める容器・箱”と広いため、さまざまな分野で使われています。大きさや形状を問わないため、日常的に使う様々な機械・電子機器が「筐体に入っている」と表現できます。

「筐体」を使う物の例
  • スマートフォン(スマホ)
  • パーソナルコンピューター(パソコン)
  • テレビ
  • 自動車
  • 飛行機
  • 分電盤
  • パチンコ台
  • ゲーム(家庭用、アーケード)

「筐体設計」とは機械の外装部分を設計すること

「筐体設計」とは、機械や電子回路、基盤を収納するケースや外装を設計する業務です。実用性やコストはもちろん、作る物によってはデザイン性も重要視されるため、ニーズや要求仕様を整理する必要があります。また、収納する機械の仕様を理解し、そちらの担当者と連携を密にすることも大切です。

ゲーセンのゲームは「汎用筐体」「専用筐体」に分かれている

ゲーセン(ゲームセンター)に設置してあるゲームの筐体は、筐体の仕組みによって2種類に分類できます。基盤だけ入れ替えて様々なゲームが遊べる「汎用筐体」と、特殊なコントローラーのため特定ジャンルのゲームしか遊べない「専用筐体」です。

「専用筐体」は、座席を再現したレーシングゲームやドラムセットを再現した音ゲー(音楽ゲーム)など、家庭用ゲーム機では味わえない臨場感が魅力です。

アーケードゲーム・パチンコの「筐体」は個人向けにも販売される

アーケードゲームやパチンコなどの大型のゲーム筐体は、個人向けにも販売されています。中古品なら値段を抑えられるため、頻繁に遊ぶユーザーならかえって節約になるようです。

すぐに遊べるよう電子機器が収納された状態で販売されていたとしても「筐体」と呼ばれています。言葉の意味から少し離れているので、勘違いしないよう注意しましょう。

パソコンを自作する場合は筐体を自由に選べる

パソコン(パーソナルコンピューター)は、完成品を買うだけでなく、自分で部品を選んで組み立てる(自作する)ことが可能です。筐体も自由に選べるようになるため、機能や値段以外にも、インテリアに合うデザインなどにこだわって決める人もいるようです。

なお、パソコンの筐体は基本的に「ケース」と呼ばれています。

「筐体」を使った例文

「筐体」を使った例文をご紹介しましょう。

  • 試作品が熱暴走してしまうため、筐体設計からやり直しになってしまった。
  • おうち時間を楽しむために、好きなアーケードゲームの筐体を購入した。
  • デザインが派手な筐体を入荷したので、メルマガで宣伝することにしよう。

「筐体」の類語とは?

「筐体」の類語は”ケース・外装”

「筐体」は意味が広い言葉のため、類語や言い換え語も多くあります。代表的なものは”ケース・外装”です。

「ケース」は英語「case」を元にしたカタカナ語です。類語としては”入れ物・容器”を意味します。

「外装」の類語としての意味は”外から見える部分、装飾”です。自動車などの大きな機械に使われることが多くなります。「筐体」からは離れますが、建物に使われることもあります。

まとめ

「筐体」とは”機械や電子機器を納める容器、箱”という意味です。日常会話では類語で表現されることが多いのですが、パソコンのケースや自動車の外装など、身近なものも「筐体」で表現できます。筐体設計の仕事に関わらない人でも、意味を覚えておくとよいでしょう。