「丁寧語」の意味や使い方とは?尊敬語・謙譲語との違いも例文解説

「丁寧語」はビジネスシーンや日常会話でも使える丁寧な言い回しのこと。文末に「です」や「ます」をつけたり、接頭語の「ご」や「お」をつけたりする敬語表現のひとつです。

この記事では「丁寧語」の意味や敬語の方向などを解説。反対語「常体」についてや「尊敬語・謙譲語」との違い、英語表現も紹介します。

「丁寧語」の意味とは?

「丁寧語」とは「丁寧な言い回しの敬語表現」

「丁寧語(ていねいご)」とは、丁寧な言い回しを使用して相手に敬意を表す敬語表現です。文末に「です」や「ます・ございます」などを使用。話し手(書き手)が主語になり丁寧な表現を使うことで、話の聞き手(読み手)に対しての敬意を表します。

敬意の意味はそれほど高くないため、上下関係など立場や相手はそれほど問わず、誰に対しても使える表現です。

「丁寧語」の敬意の方向は「話し手」から「聞き手」へ

敬意の方向とは、誰から誰に対して敬意を表しているかということ。「丁寧語」においての敬意の方向は、主に話し手から聞き手に向けられています。また、本や物語などの文章では、書き手から読み手に対して敬意を表した表現です。

「丁寧語」敬意の方向
  • 会話の場合・・・話し手から、話の相手である聞き手へ
  • 文章の場合・・・書き手(筆者)から、読み手(読者)へ

「丁寧語」のポイントと使い方

文末に「です・ます」をつける

「丁寧語」は、文末に「です」や「ます」などの丁寧な言い回しを使用します。文末を「です・ます」などの丁寧な言い回しに統一する「ですます調」や「敬体(けいたい)」と呼ばれる文体のひとつです。文末を丁寧な表現にすることで、相手に柔らかで丁寧な印象を与えます。

例文
  • 私が読んでいるのはこの本です。
  • 週末は遊びに行く予定にしています。

文末に「ございます」を使う

「ございます」は謙譲語や尊敬語ではないかと考える人も多いですが、実は丁寧語です。「です」や「ます」よりもさらに丁寧な表現として使用します。

「ある」の丁寧語は「あります」ですが、さらに丁寧な表現が「ございます」です。また、「です」をさらに丁寧にする場合にも「ございます」が使用できます。使いすぎるとしつこい印象になりますので、適度に使用しましょう。

例文
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  • その通りでございます。
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接頭語「お・ご」をつける

言葉に接頭語である「お」や「ご」をつけることで、相手への敬意を表して丁寧で上品な表現にする言い回しです。

接頭語をつける表現は、以前は「丁寧語」のひとつとされていました。しかし、2007年に文化審議会が発表した「敬語の指針」により細分化され、現在は「美化語(びかご)」と呼ばれています。

例文
  • お手紙
  • お料理
  • ご兄弟
  • ごゆっくり

「丁寧語」と尊敬語・謙譲語の違い

「尊敬語」とは「相手を立てる敬語表現」

「尊敬語(そんけいご)」とは、相手を高めることで敬意を表す表現。相手を主語とし、その言動を高めた表現をすることで、相手に対しての敬意を表します。

「尊」には「貴重」や「身分が高い」という意味があり、「敬」には「うやまう」などの意味があります。相手の立場を高めてうやまう表現が「尊敬語」。「丁寧語」よりも、目上の人への敬意を高く表す敬語表現です。

「謙譲語」とは「自分がへりくだる敬語表現」

「謙譲語(けんじょうご)」とは、自分がへりくだる表現。主語は自分であり、自分の言動を下げる表現をすることで相手を立て、敬意を表します。

「謙」には「自分を低くする」という意味があり、「譲」には「主張を控える・相手にゆずる」などの意味があります。自分の行動や言動を低くすることで、相手の立場を高く表現するのが「謙譲語」です。

「丁寧語」はシーンや立場を気にせず使える表現ですが、「謙譲語」は目上の人に対して使用します。

「丁寧語」の反対語・対義語は?

「常体」とは「丁寧語を使わない口語的な文体」

「常体(じょうたい)」とは、文末に「だ」や「である」などを使用する、口語的な文体のこと。企画書や論文などで良く使用される文体です。

「丁寧語」の形である「敬体(ですます調)」に対して反対の意味。また、「ですます調」に対して、「だ・である調」とも呼ばれます。

「常体」を使った例文

  • 私が読んでいるのはこの本だ。
  • 週末は遊びに行く予定である。

「丁寧語」の英語表現

「丁寧語」の英語表現は「polite language」

「丁寧語」の概念を英語で表現するには「polite language」が適しています。「polite」は「丁寧」や「礼儀正しい」という意味の単語。「丁寧な言葉遣いである」というニュアンスを伝えられるフレーズです。

まとめ

「丁寧語」は、話し手(書き手)が聞き手(読み手)に対して敬意を示す言い回し。文末に「です」や「ます」「ございます」などを使用します。敬意の意味はそれほど高くなく、立場やシーンを問わずに使える丁寧で上品な敬語表現です。

「丁寧語」は誰に対しても使えますが、より敬意を表したい相手には「尊敬語」や「謙譲語」が適しています。相手や状況に応じて「丁寧語」や「尊敬語」「謙譲語」を正しく使い分けましょう。