「蜜月」の意味や読み方とは?語源や類語「新婚」も解説

「蜜月」とは「結婚したての期間」や「親密な関係」を意味する言葉です。なぜ仲睦まじい様子を「蜜月」と表すのか、語源が知りたい方もいるでしょう。

この記事では「蜜月」の読み方や使い方、「蜜月を過ごす」や「蜜月の時」を使った例文も紹介します。くわえて「蜜月」の類語(類義語)や、英語表現も解説しましょう。

「蜜月」の意味・読み方・語源とは?

「蜜月」の意味は”結婚したての期間・親密な関係”

「蜜月」の意味は、“結婚したばかりの時期・親密な関係”です。本来は結婚したての2人が仲睦まじく過ごす期間を指す言葉でしたが、転じて友人や仕事相手など、親密な間柄を指す意味でも使われるようになりました。

蜜月(みつげつ)

  1. 結婚したばかりの時期。
  2. 親密な関係。

「蜜月」の読み方は”みつげつ”

「蜜月」の読み方は“みつげつ”です。「月」は”つき”とも読めることから、「みつつき」と読まないように注意しましょう。

「蜜月」の語源は英語の”Honeymoon”にある

「蜜月」の語源は英語の”Honeymoon(ハネムーン)”にあります。「Honeymoon」は”結婚してからの約1カ月”や”新婚旅行”を指す言葉で、「Honey(蜂蜜)」と「Moon(月)」を直訳して「蜜月」という形で使うようになりました。

「Honeymoon」の語源は諸説あり、古代ゲルマン民族に伝わる新婚夫婦が蜂蜜酒を飲む習慣が由来しているとも、新婚の甘い期間を蜂蜜に例えたからとも言われています。

「蜜月」の使い方と例文とは?

「蜜月を過ごす」の意味は”良好な期間を過ごす”

「蜜月」を使った表現に”蜜月を過ごす”があります。「蜜月を過ごす」とは”良好な期間をともに過ごすこと”を意味しており、夫婦や恋人、友人など幅広く使われます。「蜜月を過ごした」や「蜜月を過ごして」のように使いましょう。

「蜜月の時・蜜月の仲」のように使う

「蜜月」は”蜜月の時”や”蜜月の仲”のように使います。「蜜月の時」は”結婚して間もない期間・2人が深い関係にある期間”を、「蜜月の仲」は”夫婦の仲が新婚のように睦まじいこと・親密な間柄であること”を意味します。

「蜜月関係」は悪い意味もふくむ言葉

夫婦に限らず友人や仕事相手との仲が親密であることを表す「蜜月関係」という表現は、悪い印象を与えることもあります。たとえば、政治家と一般企業が蜜月関係にあったとしましょう。本来であれば一定の距離を保つはずが、金銭の受け渡しや違法接待により蜜月関係を築いているのではと疑われてしまいます。

政治家と企業のように相手によって悪い意味をふくむこともあるため、前後の文章に注意しましょう。

「蜜月」を使った例文

「蜜月」を使った例文をいくつかご紹介しましょう。

  • 蜜月を過ごした彼らに、別れがくるとは思わなかった。
  • 邪魔をする全てを投げ捨て、2人は蜜月の時を過ごした。
  • A国と蜜月の仲にあるB国が、黙っているはずがなかった。
  • 長い月日をかけて築いた蜜月の関係が、ついに崩された。
  • 2週間を予定していた蜜月旅行は、思わぬトラブルにより中止となった。

「蜜月」の類語(類義語)と例文とは?

「蜜月」の類語は”新婚・懇意”

「蜜月」と似た意味をもつ言葉(類語・類義語)には“新婚・懇意(こんい)”が当てはまります。「新婚」は”結婚したばかりであること”を、「懇意」は”親しく交際していること”をそれぞれ意味します。

「蜜月」が”結婚したばかりの時期”を意味する場合は「新婚」を、「蜜月」が”親密な関係”を意味する場合は「懇意」へと言い換えてみましょう。

  • 新婚…結婚したばかりであること。
  • 懇意…親しく交際していること。

類語(類義語)を使った例文

「蜜月」の類語(類義語)を使った例文をご紹介しましょう。

  • 新婚時代の思い出がつまったあの家へ、戻りたいと思っている。
  • 結婚してもう3年がたつが、いまだに新婚気分が抜けきらない。
  • いくら懇意な間柄であっても、そこまで踏み込んだ質問はできない。
  • 懇意にしていただいている店主に、おすすめの茶菓子を選んでもらった。

「蜜月」の英語表現と例文とは?

「蜜月」は英語で”Close relationship”

「蜜月」の英語表現には“Close relationship”が適しています。「Close relationship」とは”親密な関係”や”親しい間柄”を意味する表現で、「蜜月」がもつ”親密な関係”という意味を表せます。

「蜜月」のもう1つの意味である”結婚したばかりの時期”を表したい場合は、語源ともなっている「Honeymoon」で表しましょう。

「蜜月」の英語表現を使った例文

「蜜月」の英語表現を使った例文をご紹介しましょう。

  • I’ve had a close relationship with him since last year.

意味:わたしは去年から、彼と親密な関係にあります。

  • Going to Guam on my honeymoon from tomorrow.

意味:明日から新婚旅行でグアムに行く。

まとめ

「蜜月」とは「結婚したばかりの時期」や「親密な関係」を意味する言葉です。「蜜月を過ごす」や「蜜月の仲」のように使いますが、誰と親密なのかによって悪い印象を与えることがあるため、注意が必要です。

「蜜月」以外の表現を使いたい場合は、類語の「新婚」や「懇意」へと言い換えてみましょう。

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hana
大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。