「ユーティリティ」の意味とは?使い方と関係熟語を解説

ゴルフが趣味のビジネスパーソンなら「ユーティリティ」を聞くと「ゴルフクラブ」を連想する人も多いでしょう。しかし「ユーティリティ」は、いくつかの別の分野でも使われる重要単語でもあるのです。

ここでは「ユーティリティ」という言葉に注目し、本来の意味と使い方を「ユーティリティ」の熟語表現とあわせて解説しています。

「ユーティリティ」の意味や英語は?

さっそくですが、「ユーティリティ」の本来の意味を紹介します。

ユーティリティの意味は「役に立つこと」

「ユーティリティ」の意味は、「役に立つこと」「実用性」「有用性」「効果」です。工場のユーティリティなら「工場を運営するために必要な設備」、オフィスでのユーティリティなら「エアコン」「空調設備」などになるでしょう。

ユーティリティには「電気」「ガス」「水道」の意味も

「ユーティリティ」には人々の生活の役に立つもの、つまり「電気」「ガス」「水道」の意味もあります。また、これらをまとめた「公共施設」「公益事業」、また「公共料金」なども指しているのです。

英語でユーティリティは「Utility」

ちなみに「ユーティリティ」の英語は「Utility」です。英語表現をするときは、電気、ガス、水道、公共料金を「Utilities」と複数形にするのが特徴でしょう。

また、「Utility」は英語では名詞と形容詞の2つの使い方があり「実用性のある」「用途が多彩な」などのような意味で使われます。

「ユーティリティ」を使った4つの熟語表現

続いて「ユーティリティ」の熟語表現を4つ挙げて、意味を解説していきましょう。

「ユーティリティプレイヤー」の意味

「ユーティリティプレイヤー」は野球やサッカーなどのスポーツにおいて、一人でどのポジションでも任せられる選手のことを指します。ユーティリティープレイヤーがいると試合中にいくつものポジションを器用にこなすことができるため、相手にとっては戦略が読みにくいというメリットもあるでしょう。しかし、チームにとって「役に立つ人」、つまりユーティリティなプレイヤーなのです。

「ユーティリティー俳優」の意味

「ユーティリティ俳優」とは言葉通り、どのような役柄でもやり通せる演技のプロを指す言葉です。たとえば前作で真面目な刑事役に徹底した俳優が、次作でひょうきんな性格を持つ父親役を難なくこなすような俳優のことです。

「ユーティリティソフトウェア」の意味

「ユーティリティソフトウェア」は別名「ツール」とも呼ばれ、「ファイル圧縮」「ウィルス駆除」「メモリー管理」などを始めとする「OSのアプリケーション機能を改善させるための「ソフトウェア」のことです。

「ユーティリティソフトウェア」にはOSに最初から付いているタイプと、市販されているタイプがあります。どちらも、コンピューターが使用者にとって「役に立つつツール」であることが目的であり、機能の使いづらい箇所を改善し、操作性を向上させるために使われているのです。

「ユーティリティルーム」の意味

「ユーティリティールーム」とは簡単に言えば「家事室」です。住宅でキッチンやディッシュウォッシャーなどの諸設備を配置した部屋全体を指しています。たとえば、職場でのユーティリティールームは「給湯室」「食堂」などになるでしょう。

ゴルフの「ユーティリティ」について

続いて、ゴルファーのお助けクラブとして活躍するゴルフクラブ「ユーティリティ」について触れてみましょう。

「ユーティリティ」は打ちやすさが魅力

ゴルフの「ユーティリティ」はヘッドスピードがない人でも比較的ボールが飛びやすく開発されたクラブの一種です。少しでもボールが高く上がることで、ゴルフ本来の楽しみが実感できるのが魅力でしょう。ちょうど、フェアウェイウッドとアイアンの中間的な存在でもあります。

ゴルフが初めての人や、ヘッドスピードが遅い場合「ボールが飛ばない」ことで悩むことが多いですが、打ちやすい「ユーティリティー」を使えば飛距離が出るため爽快な気分も味わえることができます。

シャフトが短い方が飛距離が伸びる?

「ユーティリティー」にはアイアン型とウッド型があります。アイアン型はソールが小さくショット時の「ダブり」を防ぐことができ、一方、ウッド型は重心の深度が深いことで力が加わりやすくボールが上がるように設計されています。

また、「ユーティリティ」はフェアウェイウッド、ロングアイアンなどと比較してもシャフトが短いタイプが多いです。やはりシャフトは短い方が打ちやすく、飛距離も伸びるようです。

フェアウェイウッドやアイアンに勝る

「ユーティリティ」は通用のアイアンやフェアウェイウッドより使い勝手が良く、結果的にも飛距離が出るため、フェアウェイウッドやアイアンに勝る機能を兼ね備えていると言えます。苦手はスウィングを克服したら、本格的なゴルフを目指し「ユーティリティー」を卒業するのもよい選択でしょう。

総じて、ゴルフの「ユーティリティ」はゴルファーにっても、本来の言葉「役に立つもの」そのものだったのです。

まとめ

「ユーティリティ」は「役に立つこと」「実用性」「有用的」、また「電気」「ガス」「水道」「公共料金」などを意味するカタカナ語です。「役に立つこと」という概念の広い言葉であるため、さまざまな熟語の一端として使われていますが、「ユーティリティプレイヤー」「ユーティリティルーム」などは現代の生活にも浸透している言葉でしょう。

ビジネスにおいても「ユーティリティ社員」たるものが続々と誕生してくるのでしょうか?どのような職種でも何となく器用にこなせるマルチプレイヤーはいるかもしれませんが、ある一つのものことに対してトップになることの大切さも忘れずにいたいものです。