「次第」の意味と使い方とは?例文や類語・言い換え表現も解説

「次第」はさまざまな意味を持つ言葉です。「〇〇という次第です」と事の経緯を説明したり、「次第に暗くなってきた」と少しづつ変化する様子を表したりと、いろいろな場面で使われています。

この記事では、「次第」の意味を4つにわけて説明します。あわせてそれぞれの意味ごとの使い方と例文、類語や言い換え方も解説します。文法における品詞にもふれています。

「次第」の意味とは?

「次第」の意味1「一定の順序」

「次第(しだい)」の意味の1つ目に「一定の順序」があります。何の次に何をするかといった順序を表す使い方です。いくつかの段階を経て物事が進行していく流れや一定の順序を表します。品詞の分類としては「名詞」です。

たとえばパンフレットなどに「式典次第」として式典の執り行われる順序を記載したり、「式の次第は〇〇です」と説明したりします。

「次第」の意味2「事の成り行き」

「次第」は、どのような事情でそうなったのかを表す「事の成り行き」という意味があります。「真相は〇〇という次第です」「事と次第によっては」というように事情や経緯の流れを説明するときに使います。品詞は「名詞」です。

「次第」の意味3「程度によって決まる様子」

「次第」は、「どうなるかは状況次第です」などのように、「程度によって決まる様子」の意味でも使われます。

「世の中のことはすべてお金の力でどうにでもなる」という意味のことわざ「地獄の沙汰も金次第」の「次第」もこの意味です。品詞としては「名詞」で、接尾語的に使われます。

「次第」の意味4「状態が少しづつ変化する」

状況が少しづつ変化するという意味も「次第」にあります。時間の経過とともにゆるやかに変化する様子を表します。「次第にあたりが暗くなる」などの使い方です。

「次第に」と使うときの品詞は、動詞などを修飾する「副詞」です。また、この意味の「次第」は、「徐々に・段々に」の表現と近い意味を持ちます。

「次第」の使い方と文法・例文

「一定の順序」の意味での使い方と例文

「一定の順序」という意味での「次第」は、名詞として「式やプログラムの流れ」という意味で使われることが多いです。

例文
  • 卒業式の次第は次のとおりです
  • 本日の次第はパンフレットをご確認ください

「事の成り行き・事情」の意味での使い方と例文

「事の成り行き・事情」という意味での「次第」は、そこに至る経緯やこれから予想される状況を「次第」という言葉で表します。

例文
  • そういう次第で、私は立候補を決意しました
  • 事の次第によっては黙っているわけにはいかない
  • 今回の経緯をご理解いただきたく、ご説明にあがった次第です

「程度や状況によって決まる様子」の意味での使い方と例文

「程度や状況によってある事の方向性を決める」という意味の「次第」は次のような使い方です。

例文
  • 開催するかどうかは天候の状況次第となります
  • 検査の結果次第で入院となる可能性があります
  • 頑張り次第で入賞できるかどうかが決定する
  • 休日の過ごし方は気分次第で決めています

「状態が少しづつ変化する」の意味での使い方と例文

状態が少しづつ変化するという意味の「次第」は次のように使います。

例文
  • あたりは次第に夜の闇に包まれていった
  • 降る雪は次第に激しくなっていった
  • 気持ちに寄り添う努力を続けたところ、次第に心を開いてくれるようになった

「次第」の類語・言い換え表現とは?

「事の成り行き次第」は「事の成り行き如何」に言い換えられる

「事の成り行き次第では〇〇となる」は「事の成り行き如何では〇〇となる」と言い換えることができます。

「如何(いかん)」とは、「どうであるか」という意味があり、「理由如何によっては」は「理由がどうであるかによっては」という意味です。「理由次第では」と同じ意味です。

「状態が少しづつ変化する」という意味の類語は「徐々に・段々と」

「状態が少しづつ変化する」という意味での「次第」は、「徐々に」や「段々と」が類語に挙げられます。

「徐々に(じょじょに)」とは、「少しずつ進行したり変化したりするさま」をさします。「次第にあたりが暗くなった」が時間の経過とともに自然な成り行きの変化とを主眼に置くのに対して、「徐々に」は変化の対象がある時間的、量的なまとまりごとに少しづつ変化する積み重なりを表すという違いがあります。

たとえば「徐々に体温が上昇していった」との表現は、ある一定の時間を追うごとに少しづつ体温が変化する様子が表されています。「次第に体温が上昇していった」とした場合は、段階的な上昇というより、時間の流れとともに変化する一連の流れに焦点があてられています。

また、「段々に」は時間の経過とともに、ある区分ごとに段階的に変化する様子を表します。「段々と体温が上昇していった」とした場合、ある段階から次の段階へと段階を踏みながら上昇するさまが表されています。

まとめ

「次第」の語は、紹介したようにさまざまな意味があります。「相手の出方次第では」「次第に暗くなった」など、違う意味の「次第」を、特段意識しないまま、私たちは自在に使いこなしているわけです。

文法における品詞の種類としては、少しづつ変化するという意味で「次第に〇〇となる」と使われる場合のみ、形容詞や動詞などを修飾する「副詞」となり、その他は「名詞」となります。