「期日」とは、前もって決めた特定の日をさす言葉。「会議の期日」や「裁判の期日」などの言い回しがあります。また「いつまでに」というニュアンスでも使える言葉です。
この記事は「期日」の意味や使い方をはじめ、類語である「期限」や「日時」との違いを解説します。例文や英語表現についても紹介しましょう。
「期日」の意味とは?
「期日」の意味①前もって決めた特定の日
「期日(きじつ)」の意味は、“前もって決めた特定の日”です。「期」には”定めた時や日”という意味があります。ある物事を行う予定や何らかの行為を行う日を、あらかじめ設定しておいた特定の日が「期日」です。
「期日」の意味②定められた期間の最終日
「期日」には、“定められた期間の最終日”という意味もあります。「期」には”くぎりの時”などの意味もあります。「期日までに連絡をください」などの言い回しで使い、「いつまで」というニュアンスを表現します。
「期日」の使い方と例文とは?
「特定の日」をさして使う
「期日」は、前もって決めた特定の日をさすときに使用する言葉です。
たとえば、会議を開催する日がいつなのかを聞く時に「次回の会議期日はいつですか?」などの言い回しで使います。設定した特定の日をさす表現で、それがいつなのかをはっきりとさせるときなどに使える言葉です。
「いつまで」を明確にする意味で使う
「期日」は「期日まで」と言い回すことで、いつまでなのか?を明確にできる言葉です。
たとえば、図書館で本を借りた際に「2週間後の期日までに返却してください」などと言われることがあります。前もって2週間後までに返却するという特定の日が設定してあり、それまでに返却をしてくださいという意味です。
この場合には、設定した日までならいつ物事をしてもよいというニュアンスになります。
裁判などの開廷日時という意味で使う
「期日」という言葉は、訴訟を解決する手続きなどを定めた訴訟法においても使われる言葉です。訴訟法においては開廷日時のことをさします。
たとえば、関係者が裁判所などに集まり対論などの訴訟行為を行う日時をさして、「開廷期日には必ず出廷してください」などと使います。あらかじめ決められた特定の日をさす言葉であり、単に「期日には出廷してください」としても問題ありません。
「期日」を使った例文
「期日」を使った例文をいくつかご紹介しましょう。
- 次回の会議期日は、決定次第連絡いたします。
- 事前に聞いていた期日より早く荷物が届いたので慌てました。
- 自分で設定した期日を守れないとはどういうことですか?
- 課題レポートは期日までに必ず提出してください。
- 開廷期日の連絡がきたのでスケジュールを調整した。
「期日」と類語の違いとは?
類語1「期限」:前もって定めた一定の時期
「期限(きげん)」とは、前もって定めた一定の時間や日時の最後をさす言葉。「限」には”切れ目”や”そこで終わる”などの意味があり、ある物事が終了する日にちや時間を表します。
「期日」には「期日まで」とすることでいつまでかを表現する言い回しもあります。そのため「期限」は場合によっては「期日」の言い換えとしても使える言葉です。
- 自分で提出期限を設定しておいて守れなかったので、部長に合わせる顔がない。
- 課題レポートは期限までに必ず提出してください。
類語2「日時」:日付と時間のこと
「日時(にちじ)」とは、特定の”日付と時間”をさします。たとえば「会議の日時は決定次第連絡します」などと使った場合、会議の日付と時間の両方を連絡しますという意味です。
「期日」でも日付と時間の両方をさす場合がありますが、「日時」はより明確に日付と時間の両方をさす言葉。場合によっては「期日」の言い換えとしても使えます。
- 次回会議の日時はのちほど連絡いたします。
- 事前に聞いていた日時より早く荷物が届いた。
「期日」の英語表現とは?
「期日」は英語で”due date”
「期日」を英語で表現するには“due date”が適しています。「due」とは”期限”を意味する単語。また「約束した」や「定められた」という意味の”appointed”を使った「appointed day」も、「期日」を表現するのに使えるフレーズです。
他にも、「締切り」というニュアンスの”deadline”、「期間」というニュアンスの”term”など、「期日」を表すために使える英語表現がいくつかあります。
「期日」を使った英語例文
「期日」の英語表現を使った例文をご紹介しましょう。
- The due date is tomorrow.(期日は明日です)
- by the appointed day(期日までに)
- meet a deadline(期日に間に合う)
まとめ
「期日(きじつ)」には、2つの意味があります。ひとつは事前に設定した特定の日のこと。もうひとつはこの日までと定めた日のことです。
前者の使い方では、「会議の期日」など設定した特定の日をさします。後者は「期日まで」という言い回しをすることで「いつまで」を表現する使い方で、類語の「期限」と似たニュアンスです。「期限」や「日時」は、場合によっては「期日」の言い換え表現としても使えます。