「コンポスト」とは?生ごみが堆肥になる仕組み・作り方のポイントも紹介

生ごみで自作する堆肥として「コンポスト」は注目されていますが、生ごみがどのようにして堆肥になるのでしょうか。この記事では「コンポスト」の意味のほかに、生ごみが堆肥になるまでの仕組みも解説します。また、コンポストの種類や自作できるコンポストも紹介します。

「コンポスト」の意味とは?

「コンポスト」の意味1:生ごみを発酵させて作った堆肥

「コンポスト」本来の意味は堆肥(たいひ)です。「堆肥」とは自作した肥料のひとつで、麦わらや稲わら、落葉、草などを堆積させて発酵させて作ります。肥料として堆肥は野菜や果物を育てるために役立ちますが、土壌の改善や土中の微生物を増やすことにも有効的で、古くから使われてきました。

しかし最近では「コンポスト」は、家庭から出される生ごみを利用して作った堆肥を指すことが多いです。「コンポスト」はゴミの有効活用法として、また有機農業のための肥料として注目を浴びています。

「コンポスト」の意味2:コンポストを作る容器

「コンポスト」はコンポストを作るための容器を指すこともあります。生ごみを堆積発酵させるために使われて、その種類は設置型や回転式などいろいろあります。

「コンポスト」の仕組みと特徴

生ごみがコンポストになるプロセス

生ごみなどの有機物質は次のようなプロセスを経てコンポストになります。

生ごみがコンポストになるまでのプロセス
  1. 生ごみなどの有機物質と土、発酵促進剤などをコンポスト容器に入れてよく混ぜる。
  2. 保温と保湿に注意して一定の時間が経つと、微生物の働きが活発化して有機物質が分解されて発酵する。
  3. 十分に発酵すると、堆肥として完成する。

コンポストに使われる材料には、生ごみ以外にも落ち葉や雑草などがあります。熟成して堆肥になるまでには、温度や湿度の状態とも関係しますが、夏場なら約1ヶ月、冬場だと約2カ月かかります。

「コンポスト」のメリットは環境に優しいこと

「コンポスト」のメリットは、生ごみを使って堆肥を作るので、ゴミの量が減ることです。また有機物質で作られている堆肥なので、家庭菜園や花壇、鉢植えなどに安心して使えます。

また自治体によっては補助金が出ることあります。

「コンポスト」のデメリットは時間と手間がかかる

「コンポスト」のデメリットは、堆肥を完成させるまでの時間と、攪拌などの手間がかかることです。また、悪臭や虫が湧くこともあるので、トラブルが起きたときに速やかに対処しなくてはなりません。

「コンポスト」の種類とは?

「土中式コンポスト」は大量の堆肥を作るのに便利

「土中式コンポスト」とは、土に埋めるタイプのコンポストで、土中にいる微生物の働きで有機物を分解させます。農家などでも使われていて、生ごみや落ち葉など大量の有機物が入れられるのが特徴です。

「回転式コンポスト」は攪拌がカンタン

「回転式コンポスト」の特徴は、簡単にかき混ぜられるので有機物の攪拌が簡単なところです。材料には生ごみと土を使います。

「密閉型コンポスト」は嫌気性の微生物を使うコンポスト

「密閉型コンポスト」は増殖に酸素がいらない嫌気性(けんきせい)の微生物を使うコンポストです。そのため、生ごみに発酵促進剤を入れて密閉したままで堆肥を作ります。

「電動生ごみ処理機」は手間いらずのコンポスト

「電動生ごみ処理機」は攪拌や保温を自動で行う電動式のコンポストです。室内に置くこともできで、手間がかかりません。

「ミミズコンポスト」はミミズが生ごみを分解

「ミミズコンポスト」はミミズを使ったコンポストで、ミミズが生ごみを分解し、ミミズの動きで攪拌される堆肥を作ります。匂いが少ないというメリットがあります。

「コンポストイレ」は排泄物を堆肥に変えるコンポスト

「コンポストイレ」はバイオトイレとも呼ばれていて、排泄物を堆肥に変えるコンポストです。特性の木質チップを使い、好気性微生物の働きによって排泄物を分解します。

「コンポスト」の作り方・使い方のポイント

バケツや米ぬかでできる自作「コンポスト」

コンポストは、バケツ、ペットボトル、段ボールなど身近な材料を使っても作れます。例えばバケツを用意して、米ぬかなどの発酵促進剤を混ぜた土と水気を切った生ごみを入れてよく混ぜます。布などで蓋をして、約1~2ヶ月ほどすると堆肥になります。生ごみを追加するたびに同様の手順を行うようにしましょう。

ポイント1:玉ねぎの皮や卵の殻は入れない

コンポストには微生物によって分解されにくいものを入れない方がいいでしょう。堆肥になるまでの時間がかかるだけでなく、悪臭の原因にもなります。

分解しにくい主なもの
  • 玉ねぎなどの野菜や果物の皮
  • 卵の殻
  • 生米
  • 魚などの骨
  • 果物の種
  • 貝などの甲殻類

ポイント2:悪臭があるときは2、3日休む

コンポストを使っていると、匂いが気になることがあります。匂いが強くなる理由は、分解がうまく進んでいないことが考えられます。

悪臭を改善するためには、コンポストの底から材料を混ぜるようにして、分解をうながすために2、3日待ってみます。新しい生ごみを入れるのは、匂いが抑えられてからにしましょう。

ポイント3:ゴキブリやうじ虫などの虫対策をする

コンポストにはゴキブリなどの虫が寄ってきたり、うじ虫が湧いたりすることがあります。虫が入り込まないようにするために、カバーや防虫ネットをかけましょう。

もしもうじ虫が湧いてきたら、米ぬかやてんぷら油を入れて分解をうながして温度を上げるか、または材料をビニール袋に入れて天日干しにして日光によってうじ虫を死滅させましょう。

まとめ

「コンポスト」とは、微生物の働きで生ごみから作られる堆肥という意味で使われることが多いです。ゴミを減らせる上に、有機物から作られる堆肥なので安心して使えるというメリットがあります。攪拌や温度管理など多少の手間はかかりますが、自作でも比較的かんたんにコンポストを作れます。

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Light1
「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。